録音年:1967年
ez的ジャンル:大編成コンボ系Jazz
気分は... :重厚なアンサンブルが魅力です...
音楽コレクションの仕方は人それぞれだと思いますが、現在の僕は未知のカテゴリーや未知のアーティストの作品を好んで聴く傾向があります。従って、特定ジャンルや特定アーティストの作品を深く掘り下げることはなかなか難しい状況になります。中古の廉価CDを除けば、同じアーティストの作品を複数枚同時購入することは殆どありません。
そのため、コレクションを充実させたいにも関わらず、遅々としてコレクション枚数が増えないアーティストが多数存在します。今日紹介する大物ジャズ・ピアニストMcCoy Tynerもそんな一人です。
John Coltrane作品を通じてTynerのピアノを聴く機会は多いものの、Tynerのリーダー作となると限られるほどしか持っていません。特に70年代の作品が殆ど手付かず状況なので何とかしたいですね。
さて、当ブログ2回目の登場となるMcCoy Tyner作品は『Tender Moments』(1967年)です。
本作『Tender Moments』は、以前に紹介した『The Real McCoy』に続くBlue Note移籍後の第2弾アルバムです。
メンバーはMcCoy Tyner(p)以下、Herbie Lewis(b)、Joe Chambers(ds)、Lee Morgan、Bennie Maupin(ts)、James Spaulding(as、fl)、Julian Priester(tb)、Bob Nothern(frh)、Howard Johnson(tuba)という大編成です。
大編成による重厚なアンサンブルを重視した演奏が魅力のアルバムですね。
あとは後のTynerの特徴となるアフリカ志向の楽曲が聴けるのも興味深いですね。
クラブジャズ・ファンが楽しめる楽曲もあります。
楽曲は全てMcCoy Tynerのオリジナルです。
全曲紹介しときやす。
「Mode to John」
タイトルの通り、本作録音と同じ1967年に亡くなった恩師John Coltraneに捧げられたオープニング曲です。クラブジャズ好きの人にもグッとくるであろう疾走感が魅力です。個人的にも一番のお気に入りです。大編成によるダイナミックなテーマに続き、Tyner→Morgan→Spaulding→Maupinとソロを堪能できます。特にTynerのソロはエキサイティングでいいですね。Maupinのプレイも快調な感じでグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=r6-LxABMbKE
「Man from Tanganyika」
タイトルにあるTanganyikaはタンザニアの大陸部を占める地域のことです。タイトルから想像できるように、アフリカ志向が反映された楽曲です。アフリカの大地のような雄大さを持つ重厚なアンサンブルがいいですね。ホーン隊ではSpauldingのフルートとPriesterのトロンボーンによるソロが目立っていますね。Chambersもエキサイティングなドラム・ソロでキメてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=vHN7txV3f3A
「The High Priest」
Thelonious Monkに捧げた曲とのこと。確かにMonkのようなヘンテコ感?がありますね(笑)。何度も聴くうちにそのヘンテコ感が心地よく聴こえてくるのは不思議ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=Ejx2avzwKzM
「Utopia」
「Mode to John」と並ぶ僕のお気に入り。モーダルなカッチョ良さに満ちています。ダイナミックなテーマは実にキャッチーですし、Spaulding→Morgan→Maupin→Tynerと続くソロもそれぞれグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=RcyOnfq-6F4
「All My Yesterdays」
ミステリアスかつ叙情的なTynerのピアノと深い悲しみに包まれたホーン隊の音色が印象的なバラード。
http://www.youtube.com/watch?v=yRErVHZG_rE
「Lee Plus Three」
この曲のみMcCoy Tyner、Herbie Lewis、Joe Chambersのリズム隊とLee Morganというカルテット編成での演奏です。そのせいか他の楽曲とは異なる雰囲気を持った小粋なブルースを聴くことができます。。特にLee Morgan好きの方は彼らしいソロを堪能できるので楽しめると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=_CRmReTNhNQ
NFLでは我がドルフィンズが2連勝で何とか5勝5敗の五分にし、プレーオフへ望みをつなげました。エースQBとエースRBが負傷で今季絶望となり、厳しい状況が続くことに変わりはありませんが、何とか粘って欲しいですね。