発表年:1965年
ez的ジャンル:Armando Trovaioliサントラ
気分は... :ファッショナブルで!コミカルで!お色気ムンムン!
今日は人気サントラ『7 Uomini D'Oro(Seven Golden Men)』(1965年)です。『黄金の七人』という邦題の方がお馴染みかもしれませんね。
以前に『お色気ジャケに弱いんです!〜お気に入りサントラ10選』でも紹介したとおり、映画・音楽共に大好きな作品です。
『7 Uomini D'Oro(Seven Golden Men)』は、1965年に制作されたイタリア映画。監督はMarco Vicario、出演はPhilippe Leroy、Rossana Podestaなどです。
ジュネーブにあるスイス銀行の地下金庫に眠る時価数百億円の金ののべ棒を狙い、"教授"と呼ばれるリーダーAlbert(Philippe Leroy)の作戦指揮のもと、ヨーロッパから選りすぐられた(?)6人の泥棒たちが作戦を実行するが、謎の女Giorgia(Rossana Podesta)が教授を裏切り...という痛快泥棒映画です。
軽快で、ファッショナブルで、コミカルで、お色気ムンムンといったように、(良い意味で)極上のB級感が漂うS級映画です。タイトルバックを観るだけで、ワクワクしてきますよ!
http://www.youtube.com/watch?v=WwIe7NNi7XY
僕の場合、最初はケーブルテレビの映画専門チャンネルでたまたま観たのですが、テンポの良いストーリー展開、スタイリッシュな映像、セクシーなRossanaと憎めない7人のキャラに魅了され、かなりのインパクトを僕に与えてくれました。『ルパン三世』の世界を実写でクリエイトしているところが凄いですよね。
そんな傑作映画を盛り上げてくれるのがArmando Trovaioliによる音楽です。
シャバダバ・スキャットでお馴染みのテーマ曲は、映画を観たことがない人でも一度は聴いたことがあるのでは?あるいは某J-POPグループのヒット曲を通じて知っている方も多いかもしれませんね。
Armando Trovaioliは、ファンにはお馴染みのイタリア映画音楽の巨匠です。
1917年ローマ生まれのTrovajoliは、元々はジャズ・ピアニストとして活躍していた人ですが、1950年代から映画音楽を数多く手掛けるようになり、1960年代後半から1970年代の作品が今日人気を集めています。
スタイリッシュ、セクシー、ボッサ、ラウンジといった要素がふんだんに盛り込まれた1960年代後半から1970年代のTrovaioli作品は、時代が一回りして実にファッショナブルな印象を受けます。
そんなTrovaioli黄金時代の幕開けとなった作品が本作『7 Uomini D'Oro(Seven Golden Men)』(1965年)です。
全編にわたり印象的なスキャットを聴かせてくれるのは、イタリアの男女ヴォーカル・グループI Cantori Moderniです。数々のイタリア映画のサントラに参加している、映画ファンにはお馴染みのグループです。
音楽のみならず映画もヒットし、その後『Il Grande Colpo Dei 7 Uomini D'Oro(続・黄金の7人 レインボー作戦)』(1966年)、『Sette Volte Sette(新・黄金の7人 7×7 )』(1968年)、『Homo Erotics(黄金の七人・1+6/エロチカ大作戦)』(1971年)とシリーズ化されています。勿論3作品ともにTrovaioliが音楽を担当しています。
今日、『7 Uomini D'Oro』は『Il Grande Colpo Dei 7 Uomini D'Oro』との2in1でリリースされています。厳密には『Il Grande Colpo Dei 7 Uomini D'Oro』からは『7 Uomini D'Oro』と重ならない曲のみ収録となっていますが。
7人が共産国から依頼された仕事の遂行と金塊略奪の同時達成を目論む"レインボー作戦"に挑む、『続・黄金の7人 レインボー作戦』も楽しめますよ!
http://www.youtube.com/watch?v=IN_xJNgysTs
個別に曲紹介するようなアルバムではないので、今回は曲リストのみ紹介しておきます。ハイライトはYouTubeのURLを示している「Seven Golden Men」、「Rossana」の2曲です。
同じメロディのバリエーションが多いですが、軽快なスキャットあり、お色気ムンムンあり、ボッサ・テイストやコミカル・テイストもありとサントラならではの楽しみがあります。
『7 Uomini D'Oro(Seven Golden Men)』(1965年)
「Seven Golden Men」
http://www.youtube.com/watch?v=dgKwXS9_K9Y
「Ping Pong」
「Please Be Nice」
「Rossana」
「Thunder Bolt」
「Rossana」
「Seven Golden Men」
「Rossana」
http://www.youtube.com/watch?v=YfvyPVcSizM
「Walk on Home」
「Walk on Home」
「Rocking Horse」
「Seven Golden Men」
「Brick Top」
「Brick Top」
「Seven Golden Men」
『Il Grande Colpo Dei 7 Uomini D'Oro』(1966年)
「Primavera」
「Ciuca」
「Samba 2nd Adamento」
「Sette Per Il Grande Colpo」
「Esquentiatdo Os Tamborinis E Cuicas」
「Primavera」
「Samba 1st Adamento」
「Sette Per Il Grande Colpo」
他のArmando Trovaioli作品も順次ゲットしていきたいですね。
『7 Volte 7(新・黄金の7人 7×7 )』(1968年)
『La Matriarca』(1968年)
邦題『女性上位時代』。Pasquale Festa Campanile監督。Catherine Spaak、Jean-Louis Trintignant出演。
『Sesso Matto』(1973年)
Dino Risi監督、Giancarlo Giannini、Laura Antonelli出演。
「Sesso Matto」
http://www.youtube.com/watch?v=4TvalYQolts
『Dramma Della Gelosia』(1973年)
邦題『ジェラシー』。監督Ettore Scola、主演Marcello Mastroianni、Monica Vitti。
「Sei Mesi Di Felicita」
http://www.youtube.com/watch?v=FpxTVO_ibPU
『Paolo Il Caldo』(1973年)
邦題『あゝ情熱(絶倫パオロのアノ手コノ手)』。Marco Vicario監督、Giancarlo Giannini、Rossana Podesta出演。
※すごい邦題ですな(笑)
『Noi Donne Siamo Fatte Cosi』(1973年)
Dino Risi監督。Monica Vitti出演。
『Profumo Di Donna(Woman's Parfume)』(1974年)
邦題『女の芳香』。Dino Risi監督作品。1992年にMartin Brest監督、Al Pacino主演で『Scent of a Woman』としてリメイクされましたね。