録音年:1967年
ez的ジャンル:新主流派Jazz
気分は... :案外聴きやすい作品です!
ジャズ界のスーパー・ノヴァ、サックス奏者Wayne Shorterの3回目の登場です。
『Night Dreamer』(1964年)、『Adam's Apple』(1966年)に続いて紹介するのは、1967年録音の『Schizophrenia』です。
当初はShorterの代表作の1枚である革新的作品『Super Nova』(1969年)を紹介しようと思ったのですが、数ヶ月前に購入したばかりの『Schizophrenia』を最近よく聴いているので、こちらへ変更しました。
本作『Schizophrenia』は、『Super Nova』の1つ前の作品であり、Wayne Shorterのソロ作の中でも比較的地味な存在かもしれません。
"精神分裂病(Schizophrenia)"というタイトルやジャケのイメージからは、前衛的な演奏の作品をイメージするかもしれませんね。
しかしながら、聴いてみると案外聴きやすく、Shorterらしいアンサンブルと各メンバーのソロをバランス良く堪能できます。クラブ・ジャズ好きの人が気に入りそうな格好良い演奏も多いと思います。
メンバーはWayne Shorter(ts)、James Spaulding(as、fl) 、Curtis Fuller(tb)、Herbie Hancock(p)、Ron Carter(b) Joe Chambers(ds)という3管のセクステット編成です。トランペット無しの3管というのが特徴かもしれませんね。
全6曲中、James Spaulding作の「Kryptonite」以外は全てWayne Shorterのオリジナルです。
全曲紹介しときやす。
「Tom Thumb」
クラブ方面からも人気のオープニング。元々はBobby Timmons『The Soul Man!』(1966年)に参加した際に提供した曲です。ラテン・テイストかつスタイリッシュなジャズ・ロックに仕上がっています。。Spauldingが短いフレーズで先導し、それに呼応しShorter、Fullerの2管がメロディを奏でる3管編成を生かしたアレンジにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=14zuK_Oqpy8
「Go」
哀愁のメロディと3管の美しいハーモニーにグッときます。Hancock〜Spaulding(ここではフルートを演奏)〜Shorterと続くソロもそれぞれ印象的です。
「Schizophrenia」
「精神分裂病」と題されたタイトル曲は、かなり前衛的な演奏をイメージしてしまいますが、スリリングかつスピーディーなハードバップ・チューンに仕上がっています。直感的に格好良い!と思える演奏が好きです。
「Kryptonite」
この曲のみJames Spaulding作です。新主流派らしい洗練された疾走感がいいですね。作者Spauldingのフルートと変幻自在なHancockのピアノが印象的です。
「Miyako」
タイトルのMiyakoとはShorterの最初の妻Teruka Nakagamiとの間に生まれた娘Miyakoさんのことです。ただただ美しいバラードです。
「Playground」
独特の雰囲気があるテーマが印象的です。タイトルの通り、Jazzという"遊び場"でメンバーが奔放に演奏を楽しんでいるという趣の演奏がいいですね。
今月に入り毎週のように気になるのがNFLの試合結果です。
我がマイアミ・ドルフィンズは終盤猛烈な追い上げでOTに持ち込んだもの、結局タイタンズに惜敗し、7勝7敗のタイへ逆戻りしてしまいました。まだ、首の皮一枚でプレーオフ争いに踏み止まっていますが、かなり厳しい状況ですね。最後にミラクルが起こるのを祈るばかりです。
最近5連敗を喫し、どん底状態であった昨シーズンの王者スティーラーズがようやく連敗をストップしました。第4Qの最終プレーでの決勝TDパスは、今シーズンの最も劇的なシーンの1つでした。ロスリスバーガーは、やはり何かを持っているQBですね。
また、AFC西地区首位のチャージャース、同北地区首位のベンガルズの激突も見応えがありましたが、結局チャージャースが勝利し、地区優勝を決めました。ポストシーズンでも躍進する予感がします。
レギュラー・シーズンは残り2週!
最後の最後までもつれそうで目が離せません!