発表年:1975年
ez的ジャンル:ディスコ系フィリー・サウンド
気分は... :恋は流行病?
年末モードのせいでまったり気分です。
今回は普段あまり聴かない作品をCD棚より手にしてみました。
フィリー・ソウル〜ディスコ・グループThe Trammpsが1975年にリリースしたアルバム『Trammps』です。
Trammpsは、MFSBの中心メンバーであったEarl Young、リード・ヴォーカルJimmy Ellisを中心としたグループであり、フィリー・サウンドを支えた強力トリオB-H-Y(Ronnie Baker、Norman Harris、Earl Young)がプロデュースしていました。グループの経緯については省略しますが、映画『Saturday Night Fever』のサントラにも収録されていた「Disco Inferno」等のディスコ・ヒットで知られています。
「Disco Inferno」
http://www.youtube.com/watch?v=A_sY2rjxq6M
僕が保有するTrammps作品は『The Legendary Zing Album』、『Trammps』の2枚。共に1975年にリリースされたものですが、前者はBuddahからのリリース、後者はB-H-Yが設立したGolden Fleeceからのリリースです。『The Legendary Zing Album』は1972年にリリースしたシングル等をまとめるかたちでリリースされたものであり、『Trammps』が1stアルバムという位置づけになるようです。
『The Legendary Zing Album』は約15年前CD化された際に購入しましたが、あまり僕との相性は良くないようです。ソウル名盤として位置づけられている作品なので、僕の聴き込み方が足りないのだと思いますが...
今日紹介する『Trammps』も聴く頻度は多くはありませんが、『The Legendary Zing Album』とは対照的にいつ聴いてもスンナリと楽しむことができます。キャッチーかつ華やかな仕上がりが聴きやすく僕向きなのかもしれません。
「Stop And Think」、「Trusting Heart」、「Love Epidemic」、「Save A Place」、「Where Do We Go From Here」、「Shout」といったダンス・チューンがグッときますね。『なるほど!ザ・ワールド』の主題歌として使われていた「Trammps Disco Theme」は別の意味で感動します(笑)
ジャケに写っているメンバーは5人ですが、Dennis Harris(g)、Jimmy Ellis(vo)、Michael Thompson(ds)、Earl Young(ds、vo)、Doc Wade(g、vo)、Stan Wade(b、vo)、John Hart(or、vo)、Ron Kersey(p、vo)、Roger Stevens(tp)、John Davis(sax)、Fred Jointer(tb)という11名がメンバーのようです。
この方面は必ずしも僕のど真ん中ではありませんが、普遍的な魅力を持つダンス・サウンドだと思います。
全曲紹介しときやす。
「Stop And Think」
オープニングはつかみはOKといった感じのダンス・クラシック。Earl Youngが叩き出すビートにストリングスが重なり、そこにJimmy Ellisのリード・ヴォーカルとコーラスが加われば、そこはめくるめくフィリー・ワールド!
http://www.youtube.com/watch?v=I-1pIdIiYKM
「Trusting Heart」
シングルにもなったディスコ・クラシック。リズムがとにかく気持ちいいです!ライナーノーツに"サルソウル〜ハウスへの繋がりも感じさせる"と書いてありましたが、確かにそんな雰囲気ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=BzFdYLksRqA
「Every Dream I Dream Is You」
ムーディーなスロウ。Earl Youngの低音ヴォーカルが印象的です。僕はちょっと苦手ですが...
「Love Epidemic」
スマッシュ・ヒットしたシングル。「恋は流行病」という邦題がスゴイですね。
http://www.youtube.com/watch?v=bsLaEdy4EA8
「Save A Place」
華やかなストリングスに誘われるダンス・チューン。リズム隊、ヴォーカル&コーラスもバッチリです!
http://www.youtube.com/watch?v=-cr528A_3IA
「Trammps Disco Theme」
前述のように『なるほど!ザ・ワールド』の主題歌としてお馴染みのインスト・チューン。どうしても愛川欽也、楠田枝里子の顔が浮かんできてしまいます(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=dZp9ugHctCY
「Where Do We Go From Here」
Earl Youngの低音ヴォーカルと共に始まるダンス・クラシック。伝説のDJ、Larry LevanがParadise Garageの最終日ラストに流したのが本曲だそうです。それを聞くとさらに興味が湧いてきますね。
http://www.youtube.com/watch?v=0p45lTlxOjw
「Down Three Dark Streets」
哀愁のバラード。ダンス・チューンの出来栄えが秀逸なので、スロウ系の曲は印象が弱くなってしまいますね。
「I Know That Feeling」
ヴォーカル・グループとしてのTrammpsを堪能できるミッド・チューン。
「Shout」
ラストはIsley Brothersのカヴァー。ドゥーワップ風ですが軽快な仕上がりがグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=_HPQ4uySAYA
CDにはボーナス・トラックとして、「Oh Waa Hey」、「Just Say The Word」、「Love Epidemic(extended version)」の3曲が追加収録されています。