録音年:1964年
ez的ジャンル:天才肌フリー・ジャズ
気分は... :『ハチミツとクローバー』とフリー・ジャズ...
まずがNFLの話題から!
現地時間の16日、17日の2日間でディビジョナル・プレイオフ4試合が行われ、AFCはコルツ、ジェッツ、NFCはセインツ、バイキングスが勝ち上がり、スーパーボウル進出をかけて来週のカンファレンス・チャンピオンシップで激突することになりました。
僕の予想では、AFCはコルツ、チャージャース、NFCはバイキングス、カーディナルスだったので、結果は2勝2敗でした。
AFCではジェッツが予想外の活躍を見せていますね。
チャージャース戦はチャージャースの自滅という印象が強かったですが...
リーグNo.1の強力守備陣とRBグリーンが大活躍のラン攻撃が光るポストシーズン2試合ですね。
AFCチャンピオンシップでは、マニング擁するコルツ攻撃陣とジェッツ守備陣の対決に注目が集まると思いますが、個人的にはジェッツのラン攻撃をコルツ守備陣が止めることができるか否かがポイントだと思っています。
NFCではセインツが第1シード通りの強さを見せました。
僕の予想では、セインツはレギュラーシーズン通りの強さを発揮できず、ワーナー擁するカーディナルス攻撃陣が爆発してアップセット!というはずだったのですが...結果は全く逆でしたね。
残った4チームで応援したいのはバイキングスですね。
ファーヴにスーパーボウル出場させてあげたいですね。
スーパーボウルに勝利し、MVPも受賞して男の花道を飾る、という劇的シナリオも感動的なのでは?
今回は天才ジャズ・マンEric Dolphyの2回目の登場です。
Booker Littleと共演した名盤『At The Five Spot Vol.1』(1961年)に続いて紹介するのは、1964年録音の『Out To Lunch』です。
1964年2月にレコーディングが行われた本作はDolphy生前最後のアメリカ録音となったBlue Noteでのリーダー作です。糖尿病を患っていたDolphyは1964年6月滞在先のベルリンで倒れ、そのまま息を引き取ります。享年36歳。
レコーディング・メンバーはEric Dolphy(as、fl、bcl)以下、Freddie Hubbard(tp)、Bobby Hutcherson(vib)、Richard Davis(b)、Tony Williams(ds) の5名。Richard Davisを除けば、Dolphyと新主流派ミュージシャンとの共演といったところでしょうか。
そのせいか前衛的なフリー・ジャズ作品ながらも、スッキリと洗練された部分も感じられます。Bobby Hutchersonのヴァイヴが入っているのが大きいのかも?
本作において主役のDolphyを喰ってしまう勢いなのがTony Williamsの凄まじいドラムです。当時若干19歳であったTonyですが、Dolphyとは別の天才ぶりを発揮しています。
Tonyのドラムを中心に聴くのも本作の聴き方かもしれません。というか聴いていると、どうしてもドラムに耳がいってしまいますが。
前衛的な作品であり、決して気楽に聴ける作品ではありませんが、他のフリー・ジャズ作品と比較すれば、まだ聴きやすい部類の作品なのでは?。
"永遠のジャズ初心者"である僕には、かなりハードルの高い作品であることは事実ですが、たまに精神を集中してこうした音楽を聴くと感性が研かれる気分になります(笑)
全曲紹介しときやす。
「Hat and Beard」
タイトルにある「帽子とあご髭」とはThelonious Monkのことらしいです。でもジャズ通の方々は全然Monkらしくない!という見解が多いようですね。僕などは出だしヘンテコなメロディがMonkっぽく聴こえてしまうのですが(笑)。ここでのDolphyはバス・クラリネットを吹いています。前述のようにTony Williamsの凄まじいドラムが炸裂します。Dolphy、Hubbard、Hutchersonを煽るかのようなドラムで演奏全体を盛り上げます。。
http://www.youtube.com/watch?v=7tnPkQufnZY
「Something Sweet, Something Tender」
ここでもDolphyはバスクラを手にしています。タイトルにあるようにSweet & Tenderなのかは???ですが、アルバムで唯一Tony Williamsが大人しくしている曲です。その分、DolphyやHubbardのプレイに集中できます。後半のRichard Davisの弓弾きとDolphyのバスクラのユニゾンあたりは多少Tenderかもしれませんね(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=4C6YAB-bLCU
「Gazzelloni」
タイトルはDolphyのフルートの師匠であるクラシック界のイタリア人フルート奏者Severino Gazzelloniのことです。勿論、ここでのDolphyはフルートを吹いています。個人的にはアルバムの中で最も好きな演奏です。フリーな演奏の中にも新主流派らしい洗練された部分があってグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=1DWeYN14cWk
「Out to Lunch」
タイトル曲と次の「Straight Up and Down」でのDolphyはアルト・サックスを演奏しています。フリー・ジャズという観点ではアルバム中最もエキサイティングな演奏なのでは?フリー度合いが高いながらも喧しい感じはなく、スッキリしているのがいいですね。ここでもTony Williamsのドラムには凄まじいものを感じます。、
http://www.youtube.com/watch?v=_CsB9AxaIMk
「Straight Up and Down」
テーマのヘンテコ感はMonkっぽいですね。タイトルは酔っ払いの歩き方をモチーフにしているのだとか。確かにぐでんぐでんの酔っ払いの雰囲気が漂います。Dolphyのアルトは比較的きちんと歌っています(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=4C6YAB-bLCU
さっき、たまたま映画『ハチミツとクローバー』を観ました。
美術大学を舞台にした人気コミックの映画化ですが、登場人物のうち、はぐ、森田ならばフリー・ジャズにグッとくるのでは?なんて思ってしまいました。逆に竹本や真山にはピンとこない気がします(笑)