発表年:1980年
ez的ジャンル:性愛路線ファンク
気分は... :殿下も願うバイキングスの勝利!
今日はもうすぐNFLのカンファレンス・チャンピオンシップ2試合が行われます。
まずはAFCは「コルツ対ジェッツ」、次いでNFCは「セインツ対バイキングス」です。
個人的には特にNFCの「セインツ対バイキングス」に注目しています。
ファーブの姿をスーパーボウルで観たい僕としては、バイキングスの勝利を願うばかりです。
そんなバイキングスの勝利を願う一人が、地元ミネアポリス出身のスーパースターPrince殿下です。
最近バイキングスのトリビュートソングをレコーディングしたというニュースが昨日のNFL JAPAN.comに載っていました。先週のディビジョナル・プレイオフでもスタンドから応援する殿下の姿がたびたびTVカメラで抜かれていましたね。
そんな流れでPrince殿下の5回目の登場です。
これまで紹介した殿下の作品は以下の4枚。
『Prince』(1979年)
『Controversy』(1981年)
『1999』(1982年)
『Sign O' The Times』(1987年)
5枚目に紹介するのは、1980年リリースの3rdアルバム『Dirty Mind』です。
次作『Controversy』(1981年)と並ぶ性愛路線アルバムですね。
ブリーフ姿で前を見つめる姿はモロに変態モードです。
タイトルも含めて、殿下の全作品の中で最も危険な予感がするアルバムなのでは?
でも久々に聴いてみると、"アレ、こんなに聴きやすかったっけ?"というのが正直な感想です。歌詞の内容はヤバいものが多いですが、サウンド面ではそれほど過激ではありません。
アルバムは全8曲30分程度と収録時間は短く、その後の殿下の作品からすれば音も相当チープなものですが、何処か捨て難い魅力のあるアルバムですね。エレポップ/ニューウェイヴの影響を感じる楽曲も多く、そうした殿下は本作や『Controversy』でしか聴けないからかもしれません。
順番として、まずは2nd『Prince』(1979年)、4th『Controversy』(1981年)を聴いた後に、その2枚のギャップを埋めるアルバムとして本作『Dirty Mind』を聴くと、興味深く聴くことができると思います。
きっとR&Bファン以上にダンサブルなエレポップ/ニューウェイヴ好きの人が楽しめるのでは?
全曲紹介しときやす。
「Dirty Mind」
タイトル曲はDr. Finkとの共作によるファンク・チューン。Dr. Finkはシンセでも参加しています。性愛路線を高らかに宣言するかのようなダーティー・マインドな曲です(笑)
「When You Were Mine」
Cyndi Lauperのカヴァーでもお馴染みの曲。それ以外にも多くのカヴァーがある隠れ名曲。殿下のオリジナルはエレポップ/ニューウェイヴ風の仕上がりです。Carsあたりと一緒に聴きたくなります。
「Do It All Night」
UKでシングルカットされた曲。チープなシンセによるエレポップ風の雰囲気は確かにUK向けかも?変態チックなのにファンシーなのがいいですね。こういうの大好き!
「Gotta Broken Heart Again」
アルバム中最もソウル・テイストの仕上がり。とは言っても圧倒的に軽い感じですが、それが殿下らしくていいのでは?
「Uptown」
シングルとして全米R&Bチャート第5位となったダンス・チューン。変態ファルセットが炸裂するところがいいですね。次作『Controversy』へとつながる1曲ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=HYF4fsj7fVc
「Head」
お下劣な歌詞の内容に赤面してしまいますが、曲はサイコーに格好良いダンス・グルーヴ。アルバムの中では最もミネアポリス・ファンクを感じる仕上がりなのでは?セクシーなLisa Colemanの女声コーラスもグッド!殿下へのトリビュート・アルバム『Party O' The Times: A Tribute To Prince』の中でIce-Tがカヴァーしていました。
「Sister」
エロすぎるお姉さまとの禁断の世界を歌った性愛ロックン・ロール。1分半であっという間に終了します。
「Partyup」
The TimeのMorris Dayとの共作曲。ダンサブルな疾走感は「Head」と並びアルバムでも1、2位を争うカッチョ良さです。
今日はカンファレンス・チャンピオンシップに備えて、軽めに記事を切り上げたいと思いま〜す!