2010年01月30日

Donovan『Barabajagal』

Jeff Beck Groupとの共演を含む、Donovanの60年代最後を飾るアルバム☆Donovan『Barabajagal』
Barabajagal
発表年:1969年
ez的ジャンル:貴公子系サイケ・フォーク
気分は... :脳が甘いものを欲している...

ここ2日間ほど脳内がお疲れ気味!
僕の場合、何かあると肉体よりも脳に来るみたいです。

そのせいか、一日中脳が甘いものを欲しています。
ランチはおしるこ、おやつにかりん糖をほおばり...これから更に脳を活性化させる必要があるため、チョコで糖分補給中!

さて、UKフォーク界の貴公子Donovanの4回目の登場です。
Donovanの音楽はチョコで言えば、ビター・スウィートなガーナブラックといったところでしょうか。

これまで当ブログで紹介したDonovan作品は以下の3枚。

 『Sunshine Superman』(1966年)
 『Mellow Yellow』(1967年)
 『The Hurdy Gurdy Man』(1968年)

今回紹介するのは1969年リリースの7thスタジオ・アルバム『Barabajagal』です。Donovanの60年代最後を飾るアルバムですね。気品溢れるジャケが印象的です。

本作には1968年3月、5月、1969年5月のロンドン(オリンピック・スタジオ)、1968年11月のL.A.という4つのセッションでレコーディングされた楽曲が収録されています。

目玉は、同じMickie Mostがプロデュースしていた縁で、Jeff Beck(g)、Ron Wood(b)、Nicky Hopkins(key)、Tony Newman(ds)といったJeff Beck Groupのメンバーが参加した1969年5月のロンドン・セッションだと思います。

それ以外にDanny Thompson(b)、Tony Carr(ds)、Graham Nash(back vo)、Mike McCartney(back vo)、Alan Hawkshaw(p)、Harold McNair(fl)、Gabriel Mekler(key)、Ricki(g)、Bobby Ray(b)、Jim Gordon(ds)、Suzi Quatro(back vo)、Madeline Bell(back vo)、Leslie Duncan(back vo)がレコーディングに参加しています。 プロデュースはDonovan作品ではお馴染みMickie Mostです。

ファンキーなJeff Beck Groupとのセッション、前作『The Hurdy Gurdy Man』の雰囲気を引き継いだセッション、リラックスした雰囲気のL.A.セッションといったように、1枚の中で様々なDonovanを堪能できます。

改めて、Donovanのセンスの良さを実感できる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Barabajagal」
タイトル曲はJeff Beck Groupとの共演1曲目。Donovanらしからぬファンキーな演奏にサプライズ!シングル・カットされ、UKチャート第12位、USチャート第36位となりました(USでは「Goo Goo Barabajagal (Love Is Hot)」のタイトル)。Jeff Beck Groupのうねりまくるグルーヴ感もサイコーですし、Suzi Quatro、Madeline Bell、Leslie Duncanという豪華な女性バック・コーラス陣のソウルフルな歌声も本曲の魅力を高めています。一昨年、NORTHERN BRIGHTがカヴァーしています。
http://www.youtube.com/watch?v=nvl9fE_4qxA

「Superlungs My Supergirl」
タイトル曲と並ぶ僕のお気に入り。キャッチーなブリティッシュ・ビート感とDonovanらしいサイケな雰囲気がいい感じで融合しているところが大好き!
http://www.youtube.com/watch?v=vrG8eg_txJI

「Where Is She」
前作『The Hurdy Gurdy Man』のアウトテイク。Harold McNairのフルートとAlan Hawkshawのピアノが醸し出す、ストレンジな叙情がたまりません。『The Hurdy Gurdy Man』がお好きな方ならば気に入るであろう1曲。

「Happiness Runs」
この曲も『The Hurdy Gurdy Man』のアウトテイク。Donovanらしいフォーキ・チューンです。中盤以降のGraham Nash、Mike McCartney(Paul McCartneyの弟)、Leslie Duncanの3人が加わったコーラスワークには相当グッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=-cGWTAe3M6U

本曲と言えば、Paul McCartneyがプロデュースしたMary Hopkinのカヴァー(アルバム『Postcard』収録)もチェックしたいですね。
Mary Hopkin「Happiness Runs」  ※音質悪いです!
 http://www.youtube.com/watch?v=vFKX979PrzE

「I Love My Shirt」
ここからはL.A.セッションが4曲続きます。小粋なピアノがなかなかいい感じです。

「The Love Song」
聴きやすく爽快な前半からファンキーな要素も加わる中盤以降と音の表情が変化していくのが楽しいですね。

「To Susan On The West Coast Waiting」
「Atlantis」とのカップリングでシングルとなりました(USでは本曲がA面)。抑えた雰囲気の反戦ソングに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=L4kP5N3I-WE

「Atlantis」
「To Susan On The West Coast Waiting」とのカップリングでシングルとなりました(UKでは本曲がA面)。詞の朗読に続いて、感動的な展開が待っています。
http://www.youtube.com/watch?v=eFapLCU46Gc

「Trudi」
Jeff Beck Groupとの共演2曲目。イントロはかなり期待させるのですが、この曲をJeff Beck Groupとやらなくてもいいじゃない?なんて思うのは僕だけでしょうか?

「Pamela Jo」
ラストもL.A.セッションより。「I Love My Shirt」同様、小粋な雰囲気がいいですね!楽しくお酒が飲めそうな雰囲気の演奏です。

最近のCDはボーナス・トラックも充実しているようです。
僕の保有するCDはオリジナル10曲のみなので未聴ですが(泣)
posted by ez at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする