2010年01月31日

Omarion『Ollusion』

"ザ・キング・オブ・ダンス"の3rdアルバム☆Omarion『Ollusion』
オリュージョン
発表年:2010年
ez的ジャンル:キング・オブ・ダンス系男性R&B
気分は... :Chris Brownに対抗できるのは、この男しかいない!

若手人気R&BシンガーOmarionの約3年ぶりの新作『Ollusion』です。

元B2Kリード・ヴォーカルであり、歌って踊れる人気R&BシンガーOmarionの紹介は、ソロ・デビュー・アルバム『O』(2005年)、2ndアルバム『21』(2006年)、若手人気ラッパーBow Wowとのコラボ『Face Off』(2007年)に続き4回目となります。

シンガー、ダンサー、俳優とあらゆる方面で進化し続けるOmarionですが、本作リリース前に契約を巡るゴタゴタに巻き込まれたようです。

B2K時代から所属のSonyを離れ、一度はLil WayneのレーベルYoung Moneyと契約しましたが、シングル「I Get It In」のリークがきっかけで契約を破棄します。そして自らのレーベルStarWorld Entertainmentを設立し、本作『Ollusion』のリリースにこぎつけた模様です。

Omarion本人は、"ザ・キング・オブ・ダンス"を名乗るOmarionだけあって、ダンサー/パフォーマーであることを強く打ち出した作品にしたかったようですね。そうした思いは先行シングル「I Get It In」をはじめ、いくつかの楽曲に鮮明に表れています。その出来栄えが従来のファンから支持されるかは賛否両論分かれるかもしれませんが...

個人的には、そうしたダンス系の楽曲よりも、美メロ系ミディアム〜スロウに惹かれていたので、本作でもそうした楽曲へ興味が向いてしまいます。その意味ではミディアム〜スロウ系はなかなか楽しめる作品になっていると思います。

プロデューサーには、Song Dynasty(Tankらのプロデュース・チーム)、Noel "Detail" Fisher、Tha Drummaz、253、Battle Roy、Maddscientist、兄貴分Marques Houstonらが起用されています。Omarion本人もNaruto's Melody名義で1曲プロデュース(Marques Houstonとの共同プロデュース)しています。

Chris Brownに対抗できるのは、この男しかいない!
(Chris Brownがソングライティングで参加している曲もあります)

全曲紹介しときやす。

「I Get It In」
アルバムからの先行シングルとして昨年リリースされていた楽曲。Gucci ManeをフィーチャーしたHip-Hopテイストのダンス・チューン。Gucci Maneは昨年はMario「Break Up」等多くのアーティストのシングルでフィーチャーされていましたね。本曲は当初Lil Wayneをフィーチャーしていましたが、そのヴァージョンがネットにリークされ、結局Young Moneyとの契約破棄につながったという、いわくつきの1曲です。

プロデュースはSong Dynasty(Tankらのプロデュース・チーム)が担当しています。ダンス・パフォーマンス映えする曲をシングルにしたかったのでしょうね。正直、僕の好みの楽曲ではありませんが、ダンス好きの方はPVも含めて楽しめるのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=yD45JbnG2zQ

「Last Night (Kinkos) 」
Noel "Detail" Fisher/Tha Drummazプロデュース。彼らは兄貴分Marques Houston『Mr. Houston』(2009年)でも起用されていましたね。美しくも切ないピアノの響きが印象的な哀愁モードのミッド・チューンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=5kJ6G7HgCuI

「Hoodie」
Jay Rockのラップをフィーチャーしたオート・チューン使いのダンス・チューン。「I Get It In」と同タイプの楽曲であり、Michael Jacksonへ捧げられています(PVのパフォーマンスを観るとMJへのトリビュートが伝わってきます)。"ザ・キング・オブ・ダンス"となるため、こうした楽曲が必要なんでしょうね?253プロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=cJTu-luBluU

「What Do You Say」
Battle Royプロデュースの美メロ・チューン。僕の一番のお気に入り。ロマンティックなトラックをバックに、Omarionが甘ぁ〜いヴォーカルを披露してくれます!ソングライターの一人としてChris Brownの名前もクレジットされています。
http://www.youtube.com/watch?v=n2ss1utp1IA

「Speedin'」
「I Get It In」に続くシングル。タイトルに相応しくレーシング・カー(?)の効果音も入っています。そんなスピード・モードのイメージに反して、曲自体は哀愁モードのミディアム・スロウですが(笑)。「O」「Ice Box」あたりがお好きなOmarionファンにはグッとくる仕上がりだと思います。253プロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=Rv9uIrI34tQ

「Temptation」
「What Do You Say」と並ぶお気に入り。女性によるスパニッシュな囁きやオリエンタル・テイストのサウンドも聴かれるミステリアスなミディアム・スロウ。ジワジワと高揚してくる感じがたまりません。253プロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=wjZ8Mw1X87I

「Sweet Hangover」
今時R&Bらしいオートチューン使いのエレクトロ・チューン。(ヴォコーダーは大好きにも関わらず)必ずしもオートチューン肯定派ではない僕ですが、この曲は大好きです!Omarionにはこういったタイプの楽曲がハマる気がします。Noel "Detail" Fisherプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=gGO9eYAArMs

「Thee Interlude」
1分強のインタールードですが、兄貴分Marques Houstonがプロデュース&参加しているロマンティックな仕上がりです。もっと長尺の楽曲に仕上げても良かったのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=9AmSbEn0ciU

「Wet」
Marques HoustonとOmarion(Naruto's Melody名義)の共同プロデュース。セクシー・モードのスロウ・チューン。この手のスロウがあと1、2曲あっても良かったのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=6_CnQHWwiJ0

「I Think My Girl Is Bi」
Maddscientistプロデュースのミッド・チューン。この曲はあまりOmarion向けではないかも?
http://www.youtube.com/watch?v=c4bs1YEQkWg

「Code Red」
この曲も「I Get It In」と同タイプ(253プロデュース)。どうしてもこのタイプ曲をやりたかったんでしょうね(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=jLaY3XDNzI0

CDやインナーの裏にプリントされている王冠を被った"O"のロゴが"ザ・キング・オブ・ダンス"の意気込みを表しているのかもしれませんね。
posted by ez at 00:03| Comment(2) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする