2010年02月17日

Keith Sweat『Get Up On It』

TLCのLeft Eye、Roger Troutmanも参加した4th☆Keith Sweat『Get Up On It』
Get Up on It
発表年:1994年
ez的ジャンル:セクシー系男性R&Bシンガー
気分は... :ワン・アンド・オンリー最高!

今回は20年以上に渡りR&B界のトップに君臨する男性シンガーKeith Sweatの4thアルバム『Get Up On It』(1994年)の紹介です。

Keith Sweatの紹介は、2nd『I'll Give All My Love to You 』、3rd『Keep It Comin'』(1991年)に続き3回目となります。

前回、『Keep It Comin'』をエントリーしたのが2007年1月だったので、約3年ぶりになります。

しばらくKeith Sweat作品を聴いていなかったなぁ...と思い出し、久々にCD棚の奥から取り出したのが本作『Get Up On It』です。久々に聴きましたがワン・アンド・オンリーの世界にグッときました。やはり、この人の存在は特別ですね。

彼の場合、アルバムの中身が云々と言うよりも、彼のスタイルが好きか嫌いかというのがポイントかもしれませんね。好きな人は彼独特のヤギ声ヴォーカルで甘く切ないスロウ・チューン満載を期待するし、そうではない人はそれをワン・パターンでクドいと思うかもしれないし...

それでも、1987年のデビュー作『Make It Last Forever』から現時点の最新作『Just Me』(2008年)まで長期に渡りコンスタントな成功を収めているということは、何だかんだ言って彼のスタイルにハマっている人が多いのでしょうね。

個人的には『I'll Give All My Love to You 』『Keep It Comin'』『Get Up On It』の3枚が最も聴いたKeith Sweat作品ですかね。

本作『Get Up On It』では、TLCLeft EyeZappRoger Troutmanの参加が目立ちます。二人共も既に生きてはいないというのが悲しいですね。

当時、Zapp/Roger大好きの僕としてはRoger Troutmanの参加が嬉しかったですね。逆にLeft Eyeの参加は"SWV派"だった僕にとっては少しビミョーでしたが(笑)

それ以外にKeithが発掘したアトランタ出身の女性R&BグループKut Kloseもフィーチャーされています。

全体としては、Keith Sweat好きは満足できるスロウ満載のアルバムに仕上がっています。

全曲紹介しときやす。

「Interlude (How Do You Like It?) 」
スウィートなインタールード。

「How Do You Like It?, Pt. 1」
Lisa "Left Eye" Lopesのラップをフィーチャーしたアルバムからのリード・シングル。全米R&Bチャート第9位になりました。ラップをフィーチャーしていると言っても、基本的にはKeithらしいミッド・グルーヴに仕上がっています。クレジットにはありませんがKut Kloseもコーラスで参加しています。昔はSWV派だった僕ですが、今聴くとLeft Eyeのキュートなラップにもグッときたりして(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=IiIEUR92bsU

「It Gets Better」
Keithファンお待ちかねの極上スロウ・チューン。僕の一番のお気に入りでもあります。甘く切ないサウンドとKeithのヘタウマ・ヴォーカルの相性はいつ聴いても抜群ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=5VQtoOEMGe4

「Get Up on It」
タイトル曲はアルバムからの3rdシングル(全米R&Bチャート第12位)。Kut Kloseを前面にフィーチャーした正統派バラード。基本的にはKut Kloseをプッシュするために、Keithがサポートしているという雰囲気です。その甲斐あってKut Kloseの魅力が十分伝わってきます。
http://www.youtube.com/watch?v=PparkoCLUAQ

「Feels So Good」
セクシー・モードのミッド・グルーヴ。スロウもいいけど、独特の色気が漂うミッド・チューンもKeithの大きな魅力ですね。やり過ぎないところが素晴らしい!

「How Do You Like It?, Pt. 2」
「How Do You Like It?, Pt. 1」のパート2。 ちょっとした余興ですね。

「Intermission Break」
後半戦に向けて一休み。

「My Whole World」
アルバムの中では一番リズミックなミッド・グルーヴ。

「Grind on You」
タイトルも含めてエロいスロウ・チューン。こういうのがないとKeithのアルバムじゃありませんよね(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=z6j8RUHbjho

「When I Give My Love」
アルバムからの2ndシングル。出だしのコーラスからして100%Keith印のスロウ・チューン。Keith好きの人にとっては鉄板な仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=C535j0wOkus

「Put Your Lovin' Through the Test」
お楽しみRoger Troutmanとの共演。 いきなりRogerのトークボックス炸裂で嬉しくなってしまいます!こういったスロウ系での二人の共演はハマりすぎなのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=1u6ie8J7XWc

「Telephone Love」
「Come Into My Bedroom」
電話での男女のやりとりの「Telephone Love」に続き、「Come Into My Bedroom」がスタートします。「It Gets Better」と並ぶ僕のお気に入り。エロエロ・モード炸裂のスロウ。
http://www.youtube.com/watch?v=x9qvaRvXIzE

「For You (You Got Everything) 」
ラストもとろけそうなスロウ。これまで当ブログで紹介してきた3枚のアルバムに共通するのは、最後の締め括り方が素晴らしい点です。ラストまで手を抜かないところがさすがですな。
http://www.youtube.com/watch?v=Leg0XY6SGgE

本作がお披露目となったKut Kloseは、翌年Keithプロデュースのデビュー・アルバム『Surrender』をリリースしています。90年代女性R&Bグループがお好きな人であればグッとくる作品なのでは?

Kut Klose『Surrender』(1995年)
Surrender
「I Like」
 http://www.youtube.com/watch?v=he3k26jVCs0
「Lovely Thang」
 http://www.youtube.com/watch?v=Y7dg3-2OS_g
「Surrender」
 http://www.youtube.com/watch?v=X3I_vGmJI28
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2010年02月16日

Horace Silver『Song For My Father』

ポルトガル系のDNAに目覚めたラテン/エキゾチックな作品☆Horace Silver『Song For My Father』
ソング・フォー・マイ・ファーザー
録音年:1963、1964年
ez的ジャンル:ラテン/エキゾチック系ファンキー・ジャズ
気分は... :お父さんシブすぎます!

ファンキー・ジャズの伝道師として名高いジャズ・ピアニストHorace Silverの3回目の登場です。

『The Cape Verdean Blues』(1965年)、『The Jody Grind』(1966年)に続いて紹介するのは、Silverのキャリアを代表するヒット作品『Song For My Father』(1964年)です。

僕の場合、Silverの代表作と知っていながら、何故か本作『Song For My Father』へは触手が動きませんでした。その最大の理由はジャケ...『The Cape Verdean Blues』『The Jody Grind』あたりと比較すると垢抜けない感じがして...

『The Cape Verdean Blues』(1965年)
The Cape Verdean Blues

『The Jody Grind』(1966年)
The Jody Grind

しかし、『The Cape Verdean Blues』のラテン/エキゾチック・テイストの出発点となっている作品こそが本作『Song For My Father』です。

そんなSilverのアプローチに大きな影響を与えたのが、本作のジャケに写るSilverの父John Tavares Silverです。Silverと見間違えるほどよく似ていますよね。まぁ、親子だから当然ですが...。

恥ずかしい話をすると、ジャズのガイド本に掲載された小さな写真でしか本作のジャケを観たことが無かった頃は、てっきりSilver本人が座っているものだとばかり思っていました。"なぜ、このジャケのSilverはこんなに老けているのだろう?"...長い間僕の疑問でした(笑)

父Johnは『The Cape Verdean Blues』のタイトルにもある大西洋の北に位置する島である、元ポルトガル領Cape Verdeanの出身です。

本作の録音と前後してSilverはブラジルへ渡っており、現時で聴いたボサノヴァなどのブラジル音楽に刺激を受け、それが本作にも反映されています。特にSilverの代表曲にもなったタイトル曲は、自分にも流れるラテンの血を確認するとともに、父Johnの人生へ思いを馳せたのかもしれませんね。

レコーディング・メンバーは、オリジナル全6曲中4曲がHorace Silver(p)、Carmell Jones(tp)、Joe Henderson(ts)、Teddy Smith(b)、Roger Humphries(ds)という編成です。

そして、残りのオリジナル2曲「Que Pasa?」「Lonely Woman」とボーナス・トラック4曲がstrong>Horace Silver(p)、Blue Mitchell(tp)、Junior Cook(ts)、Gene Taylor(b)、Roy Brooks(ds)という編成です。

Blue Mitchell、Junior Cookらとのカルテットを解散する前後の作品であり、新旧カルテットの演奏が混在しているのも、ある意味楽しいかもしれません。

オリジナル全6曲のうち、 「The Kicker」以外はSilverのオリジナルです。

Horace Silverの60年代作品の代表作と呼ばれるのも頷ける充実作です。

全曲紹介しときやす。

「Song for My Father」
タイトル曲は前述のように父John Tavares Silverに捧げられたものです。ラテン・フレイヴァーの中にエキゾチックな叙情感が漂う名曲です。まさにジャケ写真のように人生の年輪を感じさせるシブさがあります。Silverのピアノがファンキーなのにエレガントなのがいいですね。Joe Hendersonのソロもバッチリ決まっています。
http://www.youtube.com/watch?v=hlGvuKSq7Wk

ロック・ファンにはSteely Danのヒット曲「Rikki Don't Lose That Number(リキの電話番号)」のベースになった曲としてもお馴染みですね。いかにもDonald Fagenが好きそうな曲という気がします。
Steely Dan「Rikki Don't Lose That Number」
 http://www.youtube.com/watch?v=NMjiJUVMH6U

「The Natives Are Restless Tonight」
個人的にはアルバムで一番のお気に入り。スピード感が魅力です!疾走しながらどんどんテンション上がっていく感じがたまりません。特にCarmell JonesとHendersonの二管をはじめ、各プレイヤーのソロを存分に堪能できます。
http://www.youtube.com/watch?v=Abpm6brSE74

「Calcutta Cutie」
インドのカルカッタをタイトルに入れたオリエンタル・ムードの1曲。「Song for My Father」と似たような印象を一瞬受けますが、コチラの方がよりミステリアスですかね。この曲はBlue Mitchell、Junior Cookら馴染みのカルテットでの演奏であり、Hendersonらとの違いを味わうのも楽しいのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=DiyO_NfPzDI

「Que Pasa?」
「Song for My Father」と同タイプのラテン/エキゾチック・ムード漂う演奏です。Roger Humphriesによる小粋なリズムにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=_87wul09cuA

「The Kicker」
Joe Henderson作品。出だしのCarmell JonesとHendersonによるホーン・アンサンブルのカッチョ良さがたまりません。
http://www.youtube.com/watch?v=qPfccMtDAJM

Henderson自身のヴァージョンは『The Kicker』(1967年)に収録されています。また、Henderson自身が参加しているBobby Hutchersonヴァージョン(アルバム『The Kicker』収録)やGrant Greenヴァージョン(アルバム『Solid』収録)あたりも含めて聴き比べるのも楽しいかもしれませんね。

「Lonely Woman」
ラストはBlue Mitchellらとのカルテットによる美しいバラードです。Silverのピアノを存分に味わうことができます。
http://www.youtube.com/watch?v=OkbwGv3QKQc

オリジナルは以上6曲ですが、CDにはボーナス・トラックとして、「Sanctimonious Sam」「Que Pasa?(Trio Version)」「Sighin' and Cryin'」「Silver Threads Among My Soul」の4曲が追加収録されています。Musa Kaleem作の「Sanctimonious Sam」以外はSilverのオリジナルです。
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2010年02月15日

『今の気分は...2010年2月15日編』

昨夜から徹夜で仕事していた疲れと、バンクーバー五輪女子モーグルの無念が重なり、かなり下げモードです。

特に上村愛子ファンの僕としては、涙のインタビューにこちらも涙腺ウルウルでした。何故、神様は彼女にまだ試練を与えるのでしょうね...

そんな訳で今日は記事を書く時間も気力もないので、過去記事から10曲セレクトするシリーズです。

今回は当然癒しモードの10曲です。
全て2000年代の作品からセレクトです。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

Esperanza Spalding「Ponta De Areia」(2008年)
Esperanza
http://www.youtube.com/watch?v=e9sN3ySkkz0

Annett Louisan「Das Schlechte Gewissen」(2008年)
Teilzeithippie
http://www.youtube.com/watch?v=0u7adEMybGI

The Gentle Waves「Falling from Grace」(2000年)
Swansong for You
http://www.youtube.com/watch?v=JCh7iKWdp2U

Christher Schutz「Passion」(2004年)
パッション
http://www.youtube.com/watch?v=EjVUwOdNGwk

Maria Rita「Num Corpo So」(2007年)
Samba Meu
http://www.youtube.com/watch?v=2RvQz9IWBEM

Alexia Bomtempo「Cromologia」(2008年)
Astrolabio
http://www.youtube.com/watch?v=L0k-hIg0XD8

Sabrina Malheiros「Alem Do Sol」(2008年)
ニュー・モーニング
http://www.youtube.com/watch?v=3ZMi9m_ItDY

Ingela「When I Just Want You」(2009年)
オール・ディーズ・チョイシズ
http://www.youtube.com/watch?v=PgmMu-S_4dY

The Bird And The Bee「Again & Again」(2007年)
The Bird and the Bee
http://www.youtube.com/watch?v=TMy6X5cQul8

Jack Johnson「Times Like These」(2003年)
オン・アンド・オン
http://www.youtube.com/watch?v=7TTztEeL7Yg

五輪のおかげで目立ちませんが、昨日のサッカー日本代表はひどかったですね。
でもこれが日本の実力でしょう。W杯3戦全敗決定ですな。
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2010年02月14日

Valerie Carter『Just A Stone's Throw Away』

人気曲「Ooh Child」を含むソロ・デビュー作☆Valerie Carter『Just a Stone's Throw Away』
Just a Stone's Throw Away
発表年:1977年
ez的ジャンル:キュート系女性SSW
気分は... :愛はすぐそばに!

気分はバンクーバー五輪モードですが、よくよく考えると今日はバレンタインデーですね。となれば、キュートな女性シンガー・ソングライターものがマッチしそうなのでは?

セレクトしたのはValerie Carterのソロ・デビュー・アルバム『Just A Stone's Throw Away』(1977年)です。

ジャケのキュートなValerieの表情を眺めているだけでグッとくるアルバムですよね(笑)

Valerie Carterの紹介は、2ndアルバム『Wild Child』(1978年)に続き2回目となります。

ソロ・デビューとなる本作以前に、ValerieはJon Lind(元Fifth Avenue Band)、Richard Hoveyと組んだトリオHowdy Moonの一員として、アルバム『Howdy Moon』(1974年)をリリースしています。Little FeatLowell Georgeがプロデュースを担当したことで話題になりましたが、ブレイクには至らずアルバム1枚を残したのみでグループは解散してしまいます。

その後しばらくはJackson BrowneLinda Ronstadt等のバック・コーラスとして過ごす日々が続くValerieでしたが、Howdy Moonのマネージャーを務めていたBob CavalloEarth, Wind & FireWeather Reportのマネジメントを担当していた関係で、CBSとパイプができ、ソロ・アルバムをレコーディングする機会を得ます。

少し脱線すると、Howdy Moonの同僚であったJon LindEW&F「Boogie Wonderland」やRamsey Lewis「Sun Goddess」(Maurice Whiteとの共作)といった楽曲提供したのも、Bob Cavalloの力が大きかったのでしょうね。ちなみにBob Cavalloの息子のRob CavalloもGreen Day作品等で敏腕プロデューサーぶりを発揮していますね。

話をValerie Carterに戻すと、ソロ・デビュー作『Just a Stone's Throw Away』には、Lowell George、Bill Payne、Paul Barrere、Samuel ClaytonというLittle Feat勢、Maurice White、Verdine White、Fred White、Larry Dunn、Al McKay、Andrew WoolfolkというEW&F勢を中心に、Jackson BrowneLinda RonstadtJohn SebastianDeniece Williams、Herb Pedersen、Jeff Porcaro、Fred Tackett、John Hall、Ernest Watts、Jerry Peters、Skip Scarborough、David Campbellなど豪華ミュージシャンが勢揃いしています。彼女のこれまでのキャリアとBob Cavalloの人脈を感じるメンツですね。

プロデュースはGeorge Massenburgですが、Lowell George、Maurice Whiteがそれぞれ2曲ずつ共同プロデュースしています。また、Bill Payne、Jerry Peters、David Campbellがアレンジを担当しています。

こうした多彩なメンバーが揃っただけあって、サウンドの方もロック、フォーク/カントリー、ソウル、ジャズと実にカラフルです。

AOR色が強く、よりサウンドが洗練された『Wild Child』(1978年)の方が僕の嗜好にはマッチしていますが、Valerie Carterらしさという点では本作かもしれませんね。

ハイライト曲はフリーソウル・クラシックとして人気のメロウ・チューン「Ooh Child」でしょうが、それ以外にEW&Fとの融合、郷愁感漂うフォーク/カントリー・チューン、小粋なアレンジ・センスが光るジャジー・チューンと様々な聴き所がある作品だと思います。

キュートなValerieの歌声でバレンタインデーを過ごすのはいかが?

全曲紹介しときやす。

「Ooh Child」
前述のように本作のハイライト。The Five Stairstepsのカヴァーです(Stan Vincent作)。Valerie以外にも数多くのアーティストがカヴァーしている名曲ですね。そんな中でもキュート&メロウなValerieヴァージョンが、やはりピカイチという気がします。バレンタインデー気分にもピッタリでしょ!2nd『Wild Child』のAOR路線を予感させる仕上がりです。Matt Dillon主演の映画『Over the Edge(邦題:レベルポイント)』(1979年)のサントラにも収録されていました。
http://www.youtube.com/watch?v=4tywkUVBfRE

Five Stairstepsのオリジナルも含めて、様々な「Ooh Child」を聴き比べるのも楽しいですね。バレンタインデー気分という点では、本曲のフレーズを冒頭に挿入しているJoe「Better Days」あたりもグッときます!

The Five Stairsteps「Ooh Child」
 http://www.youtube.com/watch?v=_DHRGrIqmb0
Joe「Better Days」
 http://www.youtube.com/watch?v=0CoMRfM9biQ

「Ringing Doorbells in the Rain」
Valerie Carter/Ron Koss作。雨に打たれながら恋人の部屋の前でベルを鳴らす切ない女心を歌ったものです。胸が締めつけられるような内容ですが、メロウ・サウンドにグッときてしまいます。

「Heartache」
Lowell George/Ivan Ulz作。Lowell George作らしいジワジワ感がいいですね。

「Face of Appalachia」
John SebastianとLowell Georgeの共作。Johnヴァージョンは『Tarzana Kid』(1974年)に収録されています。フォーク/カントリー系の曲では一番好きですね。バンジョーの響きとValerieの歌声が郷愁モードへ誘ってくれます。

「So, So, Happy」
Skip Scarborough作。Jerry Petersによるジャズ・テイストの小粋なアレンジをバックに、♪So, So, Happy〜♪とValerieが歌えば、聴いているコチラも思わずハッピー・モードになってしまいます!Maurice White共同プロデュース曲ですが、それほどEW&F色は出ていません。

「A Stone's Throw Away」
タイトル曲は女性SSWのBarbara Keith作品(Doug Tibblesとの共作)。オリジナルはBarbaraの2nd『Barbara Keith』に収録されています。Lowell Georgeが共同プロデュースしている曲であり、モロにLittle Featな感じの激シブのファンキー・チューンに仕上がっています。

「Cowboy Angel」
Valerie Carter/Lowell George作。この曲もLowell Georgeが共同プロデュースです。味わい深く感動的なバラードに仕上がっています。広大な大地を眺めながら聴きたくなります。

「City Lights」
Valerie Carter作。Maurice White共同プロデュースの2曲目です。ホーン・セクションも含めてモロにEW&Fサウンドです。ただし、ヴォーカルだけ異常にクールなのが面白いですね。

「Back to Blue Some More」
Valerie Carter/Lowell George/Bill Payne作。ジャジー&レイジーな感じがグッときます。「Ooh Child」あたりと比較すると、別人のような妖艶ヴォーカルを聴かせてくれます。

バンクーバー五輪の開会式は、聖火台のハプニングもあり、イマイチ評判が良くなかったようですね。個人的にはNBAのスター選手ナッシュやNHL史上最大のスター選手であったグレツキーの登場に興奮していたのですが...

あと開会式に俳優のドナルド・サザーランドが出ていたのを観て、彼や息子のキーファー・サザーランドがカナダ人であることを初めて知りました。と言うことは、ジャック・バウアーはカナダ人だったのか???なんて変なことも想像していまい...(笑)
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2010年02月13日

Various Artists『LTYS-Listen To Your Soul』

フレッシュな次世代Hip-Hopをコンパイルした超強力コンピ☆Various Artists『LTYS-Listen To Your Soul』
LTYS-Listen To Your Soul-
発表年:2010年
ez的ジャンル:次世代Hip-Hop
気分は... :ジャケにグッときたならばゲットすべき!

今回はWOW/NOW Recordsによりコンパイルされたアメリカの次世代Hip-Hopのコンピレーション『LTYS-Listen To Your Soul』です。

ATCQ大好き!、Q-Tip大好き!な僕としては、CDショップでA Tribe Called Quest『Midnight Marauders』(1993年)をモチーフにした、このジャケを見つけた瞬間にヤラれてしまいました。ちなみアートワークを手掛けたのはFUTURE DAZE PRODUCTIONです。

そんなジャケのイメージそのままに、90年代前半のHip-Hop黄金期のワクワク感と最新Hip-Hopのフレッシュ感が溢れるナイスなコンピ作品だと思います。

正直、初めて聴くアーティストが殆どですが、アングラHip-Hop、ジャジーHip-Hopファンならば、グッとくるであろうジャジーHip-Hop、エレクトロHip-Hop等がギッシリ詰まっています。

僕の場合、Hip-Hopのコンピって殆ど聴きません。例えば『Mellow Beats: Rhymes & Vibes』シリーズは、僕の嗜好ど真ん中であることはわかっていますが1枚も持っていません。収録アーティストのアルバムを既に持っていることも影響していますが...

その点、本作はアングラ・ジャジーHip-Hop好きでも、なかなか個別には集めづらいアーティストがコンパイルされているので重宝します。また、個性的な次世代アーティストが集まっているにも関わらず、全体として散漫な印象がしない点もいいですね。

こうしたコンピから次なるお気に入りアーティストを探すのも楽しいかもしれませんよ。

僕と同じようにジャケを観た瞬間にグッときた人は、絶対ゲットすべきだと思います。

全曲紹介しときやす。

「Land of The Kings(U-N-I)」
U-N-IはY.OとThurzdayから成るL.AのHip-Hopユニット。本曲「Land Of The Kings」は2009年リリースのシングル曲。ここではプロデュースを務めているRo Blvdのキャッチーなトラックをバックに見事なフロウを披露してくれます。

「Addicts For Real(Keelay & Zaire Feat.Tunji) 」
Kyle 'Keelay' Pierce & Tim 'Zaire' Lewisのデュオ。本曲は2007年にリリースされたデビュー・アルバム『Riding High』収録。アングラ・ジャジーHip-Hopファンは間違いなくグッとくる仕上がり。
http://www.youtube.com/watch?v=lDKh2muOqjI

「Freshkids(Machinedrum Feat.Mickey Factz)」
MachinedrumことTravis Stewartは現在N.Y.を拠点に活動するエレクトロの奇才。本曲ではNYの次世代ラッパーMickey Factzをフィーチャーしています。90年代Hip-Hopのヴァイヴと最新エレクトロHip-Hopのセンスが見事に融合しています。
http://www.youtube.com/watch?v=wTyHzMI39ko

「My Life(U-N-I) 」
U-N-Iの2曲目。本曲は2009年リリースの『A Love Supreme』に収録されていました。プロデューサーRo Blvdによるアーバン・メロウなトラック作りが光ります。
http://www.youtube.com/watch?v=Q4A4dIBC7lQ

「Bed Stuy(Spec Boogie) 」
Spec Boogieについてはよく知りません。ラジオ・ジングル風の作りにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=1YGn3aYCm7M

「Soul Hop(U-N-I Feat.Fee) 」
U-N-Iの3曲目。本曲は2008年にシングル・リリースされた楽曲です。ソウルフルな仕上がりがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=VGwtFgv3qF8

「Let it(Machinedrum Feat.Melo-X)」
Machinedrumの2曲目。N.Y.出身のDJ、ラッパーであるMelo-Xをフィーチャー。Melo-Xは先に紹介したMickey FactzのバックDJも務めていたようですね。実験的でありながらもポップな要素も忘れないあたりがMachinedrumらしいのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=e3EFdXbtKH8

「Drunken Saturday(8thW1) 」
8thW1はニュージャージー出身のMC。Fresh DailyのクルーAOK Collectiveの一員でもあります。ロッキンなトラックをバックにご機嫌なフロウを聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=fI_oGfhdJ0s

「Alright With Me (Keelay & Zaire Feat.Dminor and Phonte)」
Keelay & Zaireの2曲目。DminorとPhonteをフィーチャーしています。Dminorは当ブログで紹介した作品で言えば、Othello『Alive At The Assembly Line』The Residents『Open House』でフィーチャーされています。PhonteはLittle BrotherやNicolayとのユニットThe Foreign Exchangeの活動でお馴染みですね。素晴らしいソウル・チューンに仕上がっています。Hip-Hopファン以上にR&Bファンがグッとくる仕上がりでは?
http://www.youtube.com/watch?v=oUkLxpxo57k

「Another L@te Night(Outasight) 」
Outasightについてはよく知りません。パーカッシヴなトラックをバックになかなか達者なフロウを聴かせてくてます。
http://www.youtube.com/watch?v=VkLmh12L7ts

「HBO(Heart Barley Open)(Fresh Daily Feat.Jesse Boykins III) 」
Fresh DailyはN.Y.出身のラッパー。前述のようにAOK Collectiveを率いています。DJ Spinnaが彼のことをお気に入りのようです。ここではブルックリンに拠点を置くソウル・シンガーJesse Boykins IIIをフィーチャーしています。ピアノの美しいループが印象的なジャジー・ソウルHip-Hopです。

「I Can't Help It (Cook Classics Feat.Emilio Rojas and Dminor) 」
Cook Classicsについてはよく知りません。アングラ・ジャジーHip-Hop好きの人ならばグッとくるメロウ・トラックが印象的です。

「Keep The Faith(Melo-X feat.Jesse Boykins III & Chris Faust) 」
Melo-Xが再登場。ここではJesse Boykins III & Chris Faustがフィーチャーされています。美しいピアノの響きが印象的なジャジーHip-Hopです。
http://www.youtube.com/watch?v=wN0kfCoR9EQ

「Enjoy The Sun(Theophilus London)」
Theophilus LondonはN.Y.を拠点とするHip-Hopアーティスト。アングラらしいエレクトロHip-Hopに仕上がっています。BEP『The E.N.D.』のような駄作を聴くぐらいならば、こういった曲を聴きましょう!
http://www.youtube.com/watch?v=GshVXAT28Y4

「Step To Me(Nola Darling) 」
Nola DarlingはJAQとAlexの二人組女性Hip-Hopユニット。AOK Collectiveにも所属しています。映画を製作したり、JAQがドラマ出演したりと音楽以外の活動も盛んなようです。久々に女性Hip-Hopユニットでグッときました。今後の動向を要チェックしたいですな。
http://www.youtube.com/watch?v=PuaC4bdSTvY

興味がある方は、参加アーティストの単独アルバムもチェックしてみては?

U-N-I『A Love Supreme 2.0』(2010年)
Love Supreme 2.0 (Bonus Dvd)

Keelay & Zaire『Riding High』(2007年)
Riding High

Fresh Daily『Gorgeous Killer in Crimes of Passion』(2009年)
Gorgeous Killer in Crimes of Passion
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