発表年:1994年
ez的ジャンル:セクシー系男性R&Bシンガー
気分は... :ワン・アンド・オンリー最高!
今回は20年以上に渡りR&B界のトップに君臨する男性シンガーKeith Sweatの4thアルバム『Get Up On It』(1994年)の紹介です。
Keith Sweatの紹介は、2nd『I'll Give All My Love to You 』、3rd『Keep It Comin'』(1991年)に続き3回目となります。
前回、『Keep It Comin'』をエントリーしたのが2007年1月だったので、約3年ぶりになります。
しばらくKeith Sweat作品を聴いていなかったなぁ...と思い出し、久々にCD棚の奥から取り出したのが本作『Get Up On It』です。久々に聴きましたがワン・アンド・オンリーの世界にグッときました。やはり、この人の存在は特別ですね。
彼の場合、アルバムの中身が云々と言うよりも、彼のスタイルが好きか嫌いかというのがポイントかもしれませんね。好きな人は彼独特のヤギ声ヴォーカルで甘く切ないスロウ・チューン満載を期待するし、そうではない人はそれをワン・パターンでクドいと思うかもしれないし...
それでも、1987年のデビュー作『Make It Last Forever』から現時点の最新作『Just Me』(2008年)まで長期に渡りコンスタントな成功を収めているということは、何だかんだ言って彼のスタイルにハマっている人が多いのでしょうね。
個人的には『I'll Give All My Love to You 』、『Keep It Comin'』、『Get Up On It』の3枚が最も聴いたKeith Sweat作品ですかね。
本作『Get Up On It』では、TLCのLeft EyeやZappのRoger Troutmanの参加が目立ちます。二人共も既に生きてはいないというのが悲しいですね。
当時、Zapp/Roger大好きの僕としてはRoger Troutmanの参加が嬉しかったですね。逆にLeft Eyeの参加は"SWV派"だった僕にとっては少しビミョーでしたが(笑)
それ以外にKeithが発掘したアトランタ出身の女性R&BグループKut Kloseもフィーチャーされています。
全体としては、Keith Sweat好きは満足できるスロウ満載のアルバムに仕上がっています。
全曲紹介しときやす。
「Interlude (How Do You Like It?) 」
スウィートなインタールード。
「How Do You Like It?, Pt. 1」
Lisa "Left Eye" Lopesのラップをフィーチャーしたアルバムからのリード・シングル。全米R&Bチャート第9位になりました。ラップをフィーチャーしていると言っても、基本的にはKeithらしいミッド・グルーヴに仕上がっています。クレジットにはありませんがKut Kloseもコーラスで参加しています。昔はSWV派だった僕ですが、今聴くとLeft Eyeのキュートなラップにもグッときたりして(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=IiIEUR92bsU
「It Gets Better」
Keithファンお待ちかねの極上スロウ・チューン。僕の一番のお気に入りでもあります。甘く切ないサウンドとKeithのヘタウマ・ヴォーカルの相性はいつ聴いても抜群ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=5VQtoOEMGe4
「Get Up on It」
タイトル曲はアルバムからの3rdシングル(全米R&Bチャート第12位)。Kut Kloseを前面にフィーチャーした正統派バラード。基本的にはKut Kloseをプッシュするために、Keithがサポートしているという雰囲気です。その甲斐あってKut Kloseの魅力が十分伝わってきます。
http://www.youtube.com/watch?v=PparkoCLUAQ
「Feels So Good」
セクシー・モードのミッド・グルーヴ。スロウもいいけど、独特の色気が漂うミッド・チューンもKeithの大きな魅力ですね。やり過ぎないところが素晴らしい!
「How Do You Like It?, Pt. 2」
「How Do You Like It?, Pt. 1」のパート2。 ちょっとした余興ですね。
「Intermission Break」
後半戦に向けて一休み。
「My Whole World」
アルバムの中では一番リズミックなミッド・グルーヴ。
「Grind on You」
タイトルも含めてエロいスロウ・チューン。こういうのがないとKeithのアルバムじゃありませんよね(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=z6j8RUHbjho
「When I Give My Love」
アルバムからの2ndシングル。出だしのコーラスからして100%Keith印のスロウ・チューン。Keith好きの人にとっては鉄板な仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=C535j0wOkus
「Put Your Lovin' Through the Test」
お楽しみRoger Troutmanとの共演。 いきなりRogerのトークボックス炸裂で嬉しくなってしまいます!こういったスロウ系での二人の共演はハマりすぎなのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=1u6ie8J7XWc
「Telephone Love」
「Come Into My Bedroom」
電話での男女のやりとりの「Telephone Love」に続き、「Come Into My Bedroom」がスタートします。「It Gets Better」と並ぶ僕のお気に入り。エロエロ・モード炸裂のスロウ。
http://www.youtube.com/watch?v=x9qvaRvXIzE
「For You (You Got Everything) 」
ラストもとろけそうなスロウ。これまで当ブログで紹介してきた3枚のアルバムに共通するのは、最後の締め括り方が素晴らしい点です。ラストまで手を抜かないところがさすがですな。
http://www.youtube.com/watch?v=Leg0XY6SGgE
本作がお披露目となったKut Kloseは、翌年Keithプロデュースのデビュー・アルバム『Surrender』をリリースしています。90年代女性R&Bグループがお好きな人であればグッとくる作品なのでは?
Kut Klose『Surrender』(1995年)
「I Like」
http://www.youtube.com/watch?v=he3k26jVCs0
「Lovely Thang」
http://www.youtube.com/watch?v=Y7dg3-2OS_g
「Surrender」
http://www.youtube.com/watch?v=X3I_vGmJI28