2010年03月05日

Solo『4 Bruthas And A Bass』

Raphael Saadiq、Gerald LeVertプロデュースの2nd☆Solo『4 Bruthas And A Bass』
4 Bruthas and a Bass
発表年:1998年
ez的ジャンル:ニュークラシック・ソウル系男性R&B
気分は... :この素晴らしさは色褪せない!

今回は90年代R&Bファンには人気が高いR&BグループSoloの2nd『4 Bruthas And A Bass』(1998年)です。

Eunique Mack、Darnell Chavis、Danielle Stokesというヴォーカル3人にべーシストのRobert Andersonを加えた4人組R&BグループSoloの紹介は、デビュー・アルバム『Solo』(1995年)に続き、2回目となります。

Jam & LewisのレーベルPerspectiveとの契約し、デビュー・アルバム『Solo』ではJam & Lewis自らもプロデュースしていましたが、本作ではJam & Lewisは制作に関与していません。

その代わり、Raphael SaadiqGerald LeVertという大物2人が各2曲プロデュースしています。古き良きソウルの伝統を継承しつつ、90年代の感覚も巧みに織り込んだ彼らのスタイルからすれば、Jam & LewisよりもRaphael SaadiqGerald LeVertの2人の方が適任という気はします。

それ以外の楽曲はセルフ・プロデュースが中心であり、全体としては1stよりも(ソウル色ではなく)R&B色が強い気がします。90年代R&Bシーンに突如登場した正統派ソウル・グループという趣であった1stと比較するとインパクトは欠けるかもしれませんね。

それでも全体の完成度で言えば、決して1stに引けを取らないと思います。個人的には普段セレクトするのであれば、『Solo』よりも『4 Bruthas And A Bass』の方が優先順位高いかも?

結果的に1stほどの成功を収めることができず、本作を最後にシーンから消えてしまったSoloですが、本作『4 Bruthas And A Bass』の素晴らしさが色褪せることはないと思います。

きっと10年、20年後も隠れた名盤として高い評価を得ているのでは?なんて期待してしまいます。

全曲紹介しときやす。

「Touch Me」
オススメその1。Raphael Saadiqプロデュースの1曲目。シングル・カットもされ、全米R&Bシングル・チャート第26位となっています。シングルになるだけあって、キャッチーな仕上がりのミッド・グルーヴです。大人のアーバン・ナイト感がグッときます。90年代R&B好きの人であれば鉄板な出来栄えなのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=2jsiBP3Y8qA

「Nights Like This」
Raphael Saadiqプロデュースの2曲目。Raphaelプロデュース色が強く出た仕上がりです。このニュークラシック感の追求こそRaphael起用の狙いだったのでは?その意味では成功していると思います。

「Luv-All-Day」
Kieaun-Da Golden Childのラップをフィーチャー。彼らのスタイルにラッパーとの共演はあまりマッチしていない気がしますが、流行への配慮があったのかもしれませんね。

「Forgive Me」
オススメその2。ドラマチックなイントロで始まる、スケール感の大きなバラード。実力派グループなので、このタイプの正統派のバラードを歌うと見事にハマりますね。ただただ聴き惚れてしまいます。Travon Pottsプロデュース。

「Free-Stylin All da Woman (Interlude) 」
Robert Andersonのベースのみをバックに小粋なコーラスを聴かせてくれます。

「Sumthin Kinda Special」
オススメその3。僕の一番のお気に入り。トータルな完成度でいけばアルバム随一なのでは?ヴォーカル&メロディ&グルーヴの三拍子が揃った仕上がり。コンテンポラリーな感覚で彼らの魅力を堪能できます。

「Let Me See the Sun」
Gerald LeVert& Edwin "Tony" Nicholasプロデュースの1曲目。Geraldらしい濃い目の曲です。これ以上濃すぎるとクドい!という限界ギリギリで寸止めになっているのが心憎いですね(笑)

「Love You Down」
オススメその4。聴いていると温かい気持ちになるビューティフル・バラード。ヴォーカル・グループとしての実力を堪能できます。

「Make Me Know It」
Gerald LeVert& Edwin "Tony" Nicholasプロデュースの2曲目。この曲もガンガン濃く迫ってきます。濃度が高い曲はあまり好きじゃないんですけど、Soloならばいいかぁという気分ですかね。

「Crazy Bout U」
オススメその5。スロウ系では一番好きな曲です。胸キュンになりたい人にはピッタリなロマンチックな美メロ・ラブソングに仕上がっています。

「Get Off!」
オススメその6。ノスタルジックな味わいと90年代R&Bのセンスを上手くまとめた仕上がりです。

「I Hear Love Calling Me (Interlude) 」
短いながらも素敵なハーモニーを聴かせてくれます。

「Till Death Do Us Part」
オススメその7。Brownstoneとの共演。Soloと共演するに相応しい女性R&BグループはBrownstoneしかいないでしょ!って気がします。そんな実力派グループの顔合わせらしい正統派バラードに仕上がっています。両者とも多少控えめな印象も受けますが...

「What Would This World Be」
クラシカルなスタイルでソウルを聴かせてくれます。本来はもっとこのタイプの曲をやりたかったのでは?

「Amen (Interlude) 」
ラストは素晴らしいハーモニーで締めくくってくれます。

今週は嵐のような1週間でした。
まだ、宿題が山積み...少し仮眠をとってからやっつけようっと!
さぁ諸君、かたちにしよう!
posted by ez at 03:38| Comment(4) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする