2010年03月07日

Karen Lano『My Name Is Hope Webster』

フレンチ女性SSWによる小さな音の玉手箱!☆Karen Lano『My Name Is Hope Webster』
My Name Is Hope Webster
発表年:2009年
ez的ジャンル:陽だまり系フレンチ女性SSW
気分は... :虹色モードで!

今日は本当はイタリアのクラブジャズ・ユニットBarrio Jazz Gangの新作『2』を紹介しようと思ったのですが、Amazonでの扱いが無いようなので断念しました。

代わって紹介するのは、パリを本拠に活動する女性シンガー・ソングライターKaren Lanoのデビュー・アルバム『My Name Is Hope Webster』(2009年)です。

昨年12月に購入して以来愛聴しており、『ezが選ぶ2009年の10枚』でも欧州女性SSWものカテゴリーで最後までLuis『Do it』とどちらを選ぶか迷った程のお気に入り作品です。

今回Amazon.co.ukでジャケが見つかったので、ようやく紹介することができます。

"ジャズ寄りの欧州女性SSW"という最近の僕が一番ハマるタイプの作品です。
思わずジャケ買いしたくなる、大自然の中で虹色の陽光を浴びたKaren Lanoが写るジャケが秀逸ですよね。

本作はフランスのジャズ・レーベルBee Jazzよりリリースされています。

レコーディングはKaren LanoのヴォーカルとDaniel Yvinec、Michael Leonhartという二人のミュージシャン三人のみで行われており、ジャズ、ポップス、フォークが融合したシンプルながらも洗練されたサウンドに仕上がっています。

ジャケのイメージそのままに、ピュア&ナチュラル&ドリーミーな音世界を聴くことができます。

全9曲のうち、オリジナルが5曲、スタンダードが2曲、残り2曲がTom Waits、Neil Youngのカヴァーという構成です。全曲英語で歌われています。

意外とJ-POP好きの人がスンナリ聴くことできる作品だと思います。
日本人の感性にマッチしているかも?

"小さな音の玉手箱"

そんな言葉がピッタリな1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Rainbow」
「Awake」と並ぶお気に入り曲。"音の玉手箱"を開けると、そこからストレンジ&ドリーミーなサウンドが流れ出し...といった雰囲気のソフト・サイケなポップ・チューン。本作の持つセンスの良さを実感できるオープニングです。

「You Were Meant For Me」
Arthur Freed作詞、Nacio Herb Brown作曲のスタンダード(1929年作)。ヴァイヴの音色がドリーミーな世界へ誘うジャジー・チューンです。

「Awake」
アルバムで一番のお気に入り。ここ数ヶ月、僕の朝のお目覚めソングになっています。朝一に聴くと、今日素敵な出来事な起こりそうな予感がしてワクワク気分になりますよ!この1曲で本作の魅力がわかるはず!超イチオシのサニー・ポップです。
http://www.youtube.com/watch?v=CWYONMJsSQY

「The Heart Of Saturday Night」
Tom Waitsのカヴァー。オリジナルはアルバム『The Heart of Saturday Night』(1974年)のタイトル曲です。奇をてらわないフォーキーな仕上がりが好感持てます。

Tom Waitsと言えば、最近は「Tom Traubert's Blues (Four Sheets to the Wind in Copenhagen)」がフジテレビのドラマ『不毛地帯』の主題歌となり注目を浴びていますね。振り返ると、当ブログでTom Waitsは未紹介でした。好きなアーティストなので近々取り上げますね。

「Hope Webster」
Karen Lanoのシンガー・ソングライターとしての魅力が実感できる1曲。囁くようなKarenのヴォーカルとアコースティック・サウンドが織り成す、ピュア&ナイーヴな世界に引き込まれます。ジワジワ高揚する終盤の展開もいいですね。

「Skylark」
Johnny Mercer作詞、Hoagy Carmichael作曲のスタンダード(1942年作)。Aretha FranklinBette Midler等もカヴァーしていますね。ミステリアスな空気で始まり、徐々にジャジー感が醸し出され、後半はホーンも加わりスタンダード然としたサウンドになっています。

「The Clearing」
この曲も"音の玉手箱"感に溢れています。聴いていると自然と童心に戻りそうなワルツ・チューンです。

「Don't Let It Bring You Down」
Neil Youngのカヴァー。オリジナルは名作『After The Gold Rush』(1971年)に収録されています。フォーキーな味わいに、ホーンによるジャズ・フレイヴァーを加えてアクセントをつけています。

「Endless Waltz」
ラストは"音の玉手箱"ワールドで締め括ってくれます。愛情たっぷりの子守唄のようです。

今回紹介できなかったBarrio Jazz Gang『2』もぜひ紹介したいと思います。最近気に入っている新作がAmazonに無いことが多く、記事作成を断念することが多いです...
posted by ez at 00:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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