2010年03月10日

The House Of Love『The House Of Love』

UKインディーズの密かな人気作品☆The House Of Love『The House Of Love』
The House of Love
発表年:1988年
ez的ジャンル:やや暗系UKインディーズ・ロック
気分は... :エコバニを思い出す!

今日は80年代UKロックからセレクトしようと思い、Echo & The Bunnymen『Heaven Up Here』(1981年)とThe House Of Love『The House Of Love』(1988年)の2枚で悩みましたが、時期的に後者の方がマッチすると思いThe House Of Loveに決定しました。

The House Of LoveはリーダーのGuy Chadwickを中心に1986年ロンドンで結成されたロック・バンド。UKロック・ファンにはお馴染みのインディーズ・レーベルCreationと契約し、1987年にシングル「Shine On」でデビューします。翌1988年にはデビュー・アルバム『The House Of Love』をリリースしています。

その後メジャー(Fontana)へ移籍し、2nd『The House Of Love』(通称Butterfly)をリリースします。アルバムはUKアルバム・チャート第8位とまずまずのチャート・アクションを見せますが、続く3rd『Babe Rainbow』(1992年)、4th『Audience With the Mind』(1993年)はさほどの成功を収めることができずバンドは解散します。2005年に再結成した模様です。

一般的には知名度が高いアーティストとは言えませんが、UKロック好きの方には高い人気を誇ったグループですね。僕自身は特にハマったという訳ではありませんが、本作『The House Of Love』はUKインディーズの名盤という印象が強いですね。タイトルもグループ名も表記されていないジャケは結構インパクトがありました。

Guy ChadwickのヴォーカルはEcho & The BunnymenのIan McCullochを彷彿させるものがありますよね。きっと今日の僕も二人のイメージが重なったので、あのようなセレクトで悩んだのだと思います。

80年代UKインディーズ・ロックらしい少し暗めの雰囲気が特徴ですね。
メンバーTerry Bickersの幻想的なギターも手伝いネオサイケ的な文脈で語られることもありますが、そういった耽美的イメージよりもネオアコ的な青臭さを持ったグループというイメージが強いですね。

特にそういった青臭さを堪能できるのが本作『The House Of Love』だと思います。

前述のようにジャケにタイトルもグループ名も表記されていないのは、裏を返せば彼らの自信の表れなのでは?

UKロック好きの人で未チェックの方はぜひお試しあれ!

全曲紹介しときやす。

「Christine」
オススメその1。デビュー・シングル「Shine On」と並ぶCreation時代の代表曲。哀愁メロディの中に青臭いテイストが香るのが初期The House Of Loveの魅力ですね。80年代インディーズ感たっぷりの名曲ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=OXOgRvj76zI

「Hope」
オススメその2。ネオ・アコ感漂う1曲。それでも爽快な方向に行きそうで行かないのがThe House Of Loveらしいのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=N42afqZLab8

「Road」
靄がかかったような暗めのビート・チューン。80年代UKインディーズってこの暗さがグッときますよね。
http://www.youtube.com/watch?v=9JudTOsgGy0

「Sulphur」
淡々とロックしています。個人的にはもう少し明暗どちらかはっきりさせた方が好きかも?
http://www.youtube.com/watch?v=71vY-ARrq0g

「Man To Child」
オススメその3。決して明るいわけではありませんが、ピュアな雰囲気が魅力ですね。結構好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=c3dTWfNci7M

「Salome」
オススメその4。疾走感で言えばアルバム随一かも?行き場のない世界から抜け出そうとするかのように走り続けます!
http://www.youtube.com/watch?v=GAvE68Ah6XI

「Love In A Car」
夢の中へトリップしているかのような、曲全体を支配するエコー感が印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=udVFy8iYoQg

「Happy」
タイトルに反して全然ハッピー気分な雰囲気ではありません(笑)。それでも力強さは感じます。

「Fisherman's Tale」
オススメその5。幻想の世界を浮遊しているかのような雰囲気が好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=oh2P-RxAueM

「Touch Me」
ラストは哀愁メロディで締め括ってくれます。中盤のサイケ・ワールドがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=g7wvBBpvlbI

興味のある方は2nd以降の作品もどうぞ!特に2ndは1stと同じ『The House of Love』というタイトルなのに注意してくださいね。ファンの方は"Butterfly"の通称で区別しているようです。

『The House of Love(Butterfly)』(1990年)
The House of Love (Butterfly)
「I Don't Know Why I Love You」
 http://www.youtube.com/watch?v=DVdfi1VoM7w
「Beatles And The Stones」 ※タイトルがグッときますね!
 http://www.youtube.com/watch?v=Fp4abwz7CoE

『Babe Rainbow』(1992年)
Babe Rainbow
「You Don't Understand」
 http://www.youtube.com/watch?v=_NHOvpvMJM8
「Crush Me」
 http://www.youtube.com/watch?v=pMTfAywUIcw

『Audience With the Mind』(1993年)
Audience With the Mind
posted by ez at 00:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする