発表年:2003年
ez的ジャンル:セクシー系男性R&B
気分は... :2003年はソウル回帰の年だったのかも?
昨晩は久々にTVK(テレビ神奈川)で『BillboardTop40』をじっくり観ました。
僕自身は現在のチャート・アクションには殆ど関心がなく、Top40の中で興味を持ったのはDavid Guettaぐらいでしたが、それでもたまにチェックすると楽しめますね。
今回はセクシーな男性R&BシンガーAvantの3rdアルバム『Private Room 』(2003年)です。
Avantの紹介は4th『Director』(2006年)、5th『Avant』(2008年)に続き3回目となります。
今日紹介する『Private Room 』(2003年)は、1st『My Thoughts』(2000年)、2nd『Ecstasy』(2002年)に続く3rdアルバムです。
ちょうど本作がリリースされた2003年は、Anthony Hamilton『Comin' from Where I'm From』、R.Kelly『Chocolate Factory』、Kindred The Family Soul『Surrender To Love』、Alicia Keys『Diary Of Alicia Keys』、Joss Stone『The Soul Sessions』など70年代ソウルへのリスペクトを感じるR&B作品が多数リリースされた1年という印象があります。
本作『Private Room 』もR.Kelly『Chocolate Factory』同様シカゴ・ソウルへのオマージュという流れで捉えると、より楽しめるかもしれませんね。
Avantの場合、ソウルフルといってもAnthony Hamiltonのようにベタベタにソウルではなく、あくまで"ソウルフルなR&B"といった仕上がりですが...
プロデュースの殆どは1st『My Thoughts』、2nd『Ecstasy』同様Stizzle(Steve Huff)が担当しています。それ以外にWarryn "Baby Dubb" Campbellが2曲プロデュースしています。
久々に全曲通しで聴きましたが、グッとくる曲満載のアルバムですね。
セクシーな男性R&Bを欲している方はぜひ聴いてみて下さい。
全曲紹介しときやす。
「Private Room Intro」
"ソウルフルなR&B"作品を予感させるイントロ。
「Av」
セaクシー・モードのアコースティック・チューン。ジャケの色男を気取るAvantのイメージと重なります。
「Read Your Mind」
アルバムからの1stシングル。全米シングル・チャート第13位、同R&Bチャート第5位のヒットとなりました。個人的には♪プンプンプププン〜♪の部分がイマイチ好きになれないのですが、全体的にはセクシーなミッド・チューンに仕上がっていると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=lq3vcRpRh_g
「Heaven」
オススメその1。Warryn 'Baby Dubb' Campbellプロデュース曲です。まさにへヴン・モードの晴れやかなメロウ・チューンにグッときます。Marvin Gaye「Sexual Healing」ネタを使っているところも好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=8xNVjOE5FM8
「Don't Take Your Love Away」
オススメその2。アルバムからの2ndシングル。本曲を本作のハイライトに推す方も多いのでは?前述のソウルフル・テイストを満喫できるビューティフルなソウル・バラードです。素敵なストリングス&ホーン・アレンジを担当するのはTom Tom 84としてお馴染みのThomas Washingtonです。
http://www.youtube.com/watch?v=zGvOA2gkmO4
「Have Some Fun」
オススメその3。Warryn 'Baby Dubb' Campbellプロデュースの2曲目。70年代ソウルへのオマージュと2000年代R&Bテイストが上手く融合したダンサブルな仕上がりです。R.Kelly『Chocolate Factory』収録の名曲「Ignition(Remix) 」と一緒に聴きたくなります。
http://www.youtube.com/watch?v=Tdl-IIgry2E
「Hooked」
オススメその4。軽快なミッド・グルーヴです。ラップも入ったキャッチーな仕上がりがグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=MrY2AMGJMDA
「Phone Sex (That's What's Up) 」
タイトルから想像できるようにセクシー・モードのミッド・チューン。キーボードの音色もエロくてグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=4N-nCWX2gZc
「Feast」
濃厚なセクシーさが印象的ですね。濃いのがお好きな方はどうぞ!
http://www.youtube.com/watch?v=Ewos9ebCpFc
「Seems To Be」
オススメその5。G-Unitとも関連の深かった女性R&BシンガーOlivia(Olivia Theresa Longott)とのデュエットです。Oliviaのキュートな魅力とAvantのセクシーな魅力が上手く噛み合っています。
http://www.youtube.com/watch?v=_707MwoRPz4
「You Got Me」
オススメその6。スウィートなメロディにグッとくるミディアム・スロウ。Carpentersでお馴染みの名曲「Superstar」(Leon Russell/Bonnie Bramlett/Delany Bramlett作)のネタをさり気なく使っているところも好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=FsYL22QbX0c
「Wanna Be Close」
心温まるハートフルなソウル・バラード。正統派な作りが好感持てます。
http://www.youtube.com/watch?v=byyvtRwUVic
「Everything About You」
オススメその7。僕の胸キュン・メーターを一気に上昇させる美メロのメロウ・チューン。別れと出会いが交錯するこれからの季節にぴったりなのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=CAnJO5_y6Qw
「You」
StizzleをフィーチャーしたダンサブルなHip-Hopチューン。『Avant』にも「Y.O.U.」という曲が収録されているので、そちらと混同しないようにしましょう。個人的にはロマンチックな「Y.O.U.」の方が好みですが...
「Read Your Mind(Part II The Remix)」
「Read Your Mind」のリミックスです。個人的にはオリジナルよりもTeddy Pendergrass「Come Go With Me」ネタを使った本ヴァージョンの方が僕の好みです。
CDにはボーナス・トラック「Flickin'」が収録されています。
興味のある方は『Director』、『Avant』の記事もご参照下さい。
『Director』(2006年)
『Avant』(2008年)
また、記事内で挙げた2003年リリースR&B作品をまとめてチェックすると、この時期のシーンの大きな流れを感じることができると思います。Anthony Hamilton以外の作品は全て記事エントリーしているので、興味がある方はご参照下さい。
Anthony Hamilton『Comin' from Where I'm From』
R.Kelly『Chocolate Factory』
Kindred The Family Soul『Surrender To Love』
Alicia Keys『Diary Of Alicia Keys』
Joss Stone『The Soul Sessions』