発表年:1971年
ez的ジャンル:デンマーク産"キラキラ"ポップス
気分は... :中身はいいけど、ジャケは・・・
今回はデンマークの女性シンガーBirgit Lystagerの3rdアルバム『Love's Labyrinth』(1971年)です。
先月紹介した2nd『Ready To Meet You』(1970年)に続き、プロダクション・デシネより正規復刻リリースされたものです。
これで1st『Birgit Lystager』、2nd『Ready To Meet You』、3rd『Love's Labyrinth』という70年代初めのBirgit Lystager三部作がCDで出揃ったことになります。
三部作が手元に揃った充実感で満たされています。
プロダクション・デシネに感謝ですな。
内容の方ですが、2nd『Ready To Meet You』の流れを汲む、オリジナル曲を中心とした"キラキラ"ポップス・アルバムに仕上がっています。
Elton Johnのカヴァー「Your Song」以外は全てSvend Age Madsen(作詞)& Tom Prehn(作曲)の作品です。プロデュースも前作同様二人が手掛けています。バックも前作同様Tom Prehn's Groupのメンバーが中心です。
特に本作では煌びやかなストリングスの比重が高まっているのが特徴ですね。このストリングス・アレンジが気に入れば、本作も楽しめると思います。
本作で唯一不満が残るのはジャケですかね。
『Birgit Lystager』、『Ready To Meet You』とキュートなBirgitの笑顔が輝く秀逸ジャケに魅了されましたが、本作のジャケは同一人物と思えません(笑)
何故こんなオバちゃんのような表情のジャケにしたのでしょうね???
もっと鼻血ブーになりそうなキュートなBirgitを観たかった!
全曲紹介しときやす。
「I Love You」
ドラマチック&煌びやかなオープニング。夢心地のサウンドの中から♪I Love You〜♪I Love You〜♪とBirgitのキュートな歌声が聴こえてくるだけでグッときます。
「There's A Girl」
エレガントなストリングスに圧倒される"キラキラ"ポップス。あまりの輝きに眩しくなります(笑)
「Your Song」
Elton Johnのお馴染みの名曲(Bernie Taupin/Elton John作)をカヴァー。ストリングス・アレンジの素晴らしさも手伝い、Birgitのヴォーカルにマッチしたグッド・カヴァーに仕上がっています。
「Just Before Dawn」
スケール感の大きなポップ・チューン。60年代風のポップ感覚が僕好みです。
「How Can It Be That Way」
個人的にはアルバムで一番のお気に入り。とってもサンシャイン・ポップしている感じがたまりません。Birgitのヴォーカルのキュート感もサイコーだし、コーラスもグッド!
「Oh!」
アップテンポがお好きな方にはオススメ。ホーン・セクションやヴァイヴも入り、軽快に駆け抜けていく感じがいいです。終盤の小粋な展開も秀逸!
「Love's Labyrinth」
タイトル曲は雄大なオーケストレーションが誘うスケール感の大きな仕上がり!愛の迷宮に迷い込んでしまうとなかなか抜け出すことができない?
「My Snowman」
北欧らしいタイトルですね。なかなか気の利いたアレンジにグッとくるキャッチーなポップ・チューン。
「A Strange Crowd Of Flowers」
ドラマチックなバラード。ミュージカルの1シーンのような雰囲気がありますね。
「All Kinds Of People」
ラストはピースフルなポップ・チューン。みんなで大合唱したくなります。
未聴の方は1st『Birgit Lystager』、2nd『Ready To Meet You』もぜひチェックしてみてください。
『Birgit Lystager』(1970年)
『Ready To Meet You』(1970年)