2010年05月05日

Outkast『Aquemini』

Source誌でマイク5本獲得の名盤☆Outkast『Aquemini』
Aquemini
発表年:1998年
ez的ジャンル:コズミック系サウスHip-Hop
気分は... :この頃は二人の相性も良かった???

GWもいよいよ最終日ですね。
皆さんにもゴールデンな出来事がありましたか?

今回はGWのラストに相応しいゴールデンなアルバムと思い、セレクトしたのはOutkastの3rdアルバム『Aquemini』(1998年)です。

Big BoiAndre 3000の二人による強力Hip-HopユニットOutkastの紹介は、『Idlewild』(2006年)、『Stankonia』(2000年)に続き3回目となります。

Outkastにとって、『Southernplayalisticadillacmuzik 』(1994年)、『ATLiens』(1996年)に続く3rdとなる本作『Aquemini』は、あのSource誌でマイク5本を獲得した名盤であり、彼らの評価を決定付けた1枚です。

個人的にも4th『Stankonia』(2000年)と並ぶOutkastの最高傑作だと思います。

アルバム・タイトルはBig Boiの星座である"Aquarius(水瓶座)"とAndre 3000の星座である"Gemini(双子座)"を掛け合わせたものです。この頃の二人は星占いしても相性バッチリだったのかも(笑)

本作ではサウンドの殆どを生演奏が占めており、より二人のラップと演奏の一体感を重視した内容になっています。その狙いは見事に成功し、前述のようにSource誌マイク5本の評価を受け、Hip-Hopの歴史に大きな足跡を残すこととなりました。

プロデュースはOutkast本人に加え、Organized Noize(Rico Wade、Ray Murray、Sleepy Brown)、Mr. DJというお馴染みのメンバーが務めています。

また、Cee-LoをはじめとするDungeon Familyのメンバーや当時Andreの恋人であったErykah BaduP-Funkの総帥George Clinton、Wu-Tang ClanのRaekwon等がゲスト参加しています。

これからOutkastを聴こうという人は、メガヒットした5thアルバム『Speakerboxxx/The Love Below』(2003年)の前に、本作『Aquemini』『Stankonia』をぜひ聴いて下さい。

Big BoiAndre 3000の二人にしかクリエイトできない、コズミックなHip-Hopワールドを堪能しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Hold on, Be Strong」
アルバムのイントロダクション

「Return of the 'G'」
美しくもダークなストリングス&ムーグ・ベースが印象的です。Giorgio Moroder「Theme from Midnight Express」ネタ。Organized Noizeプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=ZQnxVzOuVFE

「Rosa Parks」
アルバムからの1stシングル。アコースティック・ギターとMr. DJによるスクラッチが絡むファンキー・トラックがグッド!アーシーな味わいがサウスっぽくて好きです。中盤のブルース・ハープもキマっていますよ。Big Boiのだるめの低音ラップも実にハマっています。The Sandpipers「Cancion De Amor」 ネタ。曲タイトルは黒人の公民権運動活動家Rosa Parks(1913-2005年)に因んだものです。
http://www.youtube.com/watch?v=7Z3niFJugp8

「Skew it on the Bar-B」
アルバムからの2ndシングル。Raekwon(Wu-Tang Clan)参加曲。Henry Mancini「Police Woman」ネタのスピーディーでカッチョ良いトラックに合わせて、Andre→Raekwon→Big Boiの順にキレのあるライムを聴かせてくれます。Organized Noizeプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=96j1oaki72s

「Aquemini」
タイトル曲はマッタリとした浮遊感が印象的です。生演奏のバックならではの哀愁感がいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=2pjHlizcXI8

「Synthesizer」
George Clintonをフィーチャー。冒頭のチープなシンセ音はClintonの『Computer Games』を意識したものかもしれませんね。機械的なようで実はヒューマンな演奏がいいですね。コンガも入ったパーカッシヴな演奏が僕好みです。
http://www.youtube.com/watch?v=pvpFbCvEZp8

「Slump」
ソウルフル&ファンキーな仕上がりにグッときます。冒頭の赤ん坊の泣き声はAndreとErykah Baduの間に生まれた息子Sevenクンによるものです。Dungeon FamilyのCool BreezeとBackboneをフィーチャー。
http://www.youtube.com/watch?v=VzcHLRyUmKk

「West Savannah」
Big Boi単独の曲ですが、聴きやすいトラックですね。Organized Noizeプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=yChGKSxTLDc

「Da Art of Storytellin' (Part 1)」
アルバムから3rdシングル。個人的にはアルバムで一番のお気に入りです。バックのソウルフル&グルーヴィーな演奏とBig Boi & Andreのラップが実にハマっています。
http://www.youtube.com/watch?v=kjD1X2SD2-I

「Da Art of Storytellin' (Part 2)」
Part 2はMr. DJプロデュースによる哀愁チューン。Part 1に続くソウルフルな味わいがグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=-G0Uos-Le9M

「Mamacita」
MasadaとWitchdoctorをフィーチャー。哀愁モードのトラックの仕上がりですが、女声ラップがアクセントになっています。Organized Noizeプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=v89IaKJERsU

「SpottieOttieDopaliscious」
やたら長いタイトルですね(笑)。レゲエ/ダブの影響を感じる演奏が興味深いですね。Sleepy Brownによるヴォーカルに続く、AndreとBig Boiのラップがポエトリー・リーディングに聴こえるのも、レゲエ/ダブを意識したものかもしれませんね。アルバムの中でも異色の出来栄えです。
http://www.youtube.com/watch?v=4p8zSkFTiiM

「Y'All Scared」
Goodie MobのT-Mo、Big Gipp、Khujoをフィーチャー。Dungeon Familyのパワーを感じます。Mr. DJプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=Lq3h3YSEKS8

「Nathaniel」
インタールード。

「Liberation」
「Da Art of Storytellin' (Part 1)」と並ぶ僕のお気に入り。Cee-LoErykah Badu参加曲。ネオ・ソウルとサウス・ラップが融合したスケール感の大きな1曲。アフリカンなリズムもグッド!。
http://www.youtube.com/watch?v=iR74XoC9jD8

「Chonkyfire」
ラストはロック・テイストの仕上がり。力強いAndre & Big Boiのラップで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=q0fmhRIUD5M

未聴の方は『Stankonia』(2000年)のチェックもお忘れなく!

『Stankonia』(2000年)
Stankonia
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2010年05月04日

Serge Gainsbourg『Histoire De Melody Nelson』

中年男と14歳の少女Melody Nelsonの物語☆Serge Gainsbourg『Histoire De Melody Nelson』
Histoire de Melody Nelson
発表年:1971年
ez的ジャンル:エロおやじ系フレンチ・コンセプト・アルバム
気分は... :俺の方が年上?

エロ不良オヤジSerge Gainsbourg(1928-1991年)の2回目の紹介です。

『Love On The Beat』(1984年)に続いて紹介するのは『Histoire De Melody Nelson』(1971年)です。

当時はアヴァンギャルドな内容で見向きもされなかった作品のようですが、今日では傑作として評価の高いアルバムですね。個人的には作品の中身云々に関係なく、手元に作品があるというだけで大満足の1枚です。

『Histoire De Melody Nelson』は、中年男と14歳の少女Melody Nelsonの物語を描いたコンセプト・アルバムです。

ジャケのぬいぐるみを抱えてセクシー・ポーズをとる赤毛の女性こそがMelody Nelson(のイメージ)です。このジャケを手元に置くだけでも本作を購入する価値があるのでは?多分、本作の購入者の8割位はジャケから作品へアプローチしていると思うのですが・・・勿論、僕のそうです(笑)

作品の中ではGainsbourgのパートナーJane BirkinがMelody Nelsonとしてヴォーカルをとります。そして、わかりづらいかもしれませんが、ジャケに写るのもかつらをかぶったBirkinです。

実はこの時点でBirkinはGainsbourgの子供(すなわちCharlotte Gainsbourg)を妊娠していましたが、それを隠すためにぬいぐるみを抱えたセクシー・ポーズになった模様です。

サウンド的にはロック・サウンドとJean-Claude Vannierが指揮するオーケストレーションを組み合わせたものになっています。Jean-Claude Vannierは「Ballade de Melody Nelson」「Ah! Melody」「En Melody」の作曲を手掛けており、本作に大きく貢献しています。

レコーディングはギター、ピアノ、ベース、ドラムによる基本演奏をロンドンで録音し、ヴォーカル、オーケストレーションはパリで録音しています。本作の持つアヴァンギャルドな雰囲気をクリエイトする上でUKロック・サウンドの導入は成功していると思います。

個々の楽曲を聴くと言うよりも、全7曲で構成されるある男女のストーリーとして楽しむ作品ですね。30分にも満たないアルバムですが、短く儚い男女の物語という本作の流れとも合致していて良いのでは?

本作発表時のGainsbourgの年齢よりも年上の自分に気付いてしまいました。俺もこんなオヤジになりたい(笑)

全曲紹介しときやす。

「Melody」
中年男と14歳の少女Melody Nelsonの出会いを歌ったオープニング。前半はポエトリー・リーディングのようなGainsbourgのヴォーカルが展開され、後半部分でようやくMelody Nelson役のJane BirkinとGainsbourgが出会い、二人の物語がスタートします。ロンドンで録音したロック・リズムとJean-Claude Vannier指揮のオーケストレーションがよくマッチしています。
http://www.youtube.com/watch?v=Rwk1MX9wbag

「Ballade de Melody Nelson」
Jane Birkinとのデュエットによるフォーキー・チューン。Jane Birkinのロリータ・ヴォイスがヤバいですな。
http://www.youtube.com/watch?v=dlLflBt1EcA

「Valse de Melody」
二人のワルツをオーケストレーションをバックにGainsbourgが歌い上げます。こういう曲だとフランス語の語感の響きが素敵ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=hIWQk0VAv70

「Ah! Melody」
美しくも切ない仕上がりに胸が締めつけられます。悲しい結末を予感させますよね。でも実にGainsbourgらしい1曲だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=FmJjAncN1pg

「L'Hotel Particulier」
本作らしいUKロックなリズム・セクションの効果が感じれる演奏ですね。Gainsbourgのヴォーカルとの相性もバッチリです。
http://www.youtube.com/watch?v=Gj1ki0uIFwo

「En Melody」
個々の楽曲という点では本作のハイライト。グルーヴ感にグッとくるファンキー・ロック。殆どインストですがGainsbourgらしいエロエロ・ビームが出まくっている感じの演奏がサイコーです!
http://www.youtube.com/watch?v=qWPNetpT4Bs

「Cargo Culte」
ラストは大人数の合唱隊も加わり、二人の儚い物語はエンディングを迎えます。
http://www.youtube.com/watch?v=8yz97KNxwzU

本当はJane Birkinあたりも紹介したいのですが、ベスト盤から入ってしまったため、その後のコレクションが進まない状態です。ぜひオリジナル作品にもアプローチしたいですね。

昨日のエントリーで書き忘れましたが、一昨日のボクシング「メイウェザー対モズリー」のビッグ・マッチには興奮しました。僕の中では石川遼クンの驚異的な逆転V以上にインパクトのあるスポーツ・ニュースでしたね。

現在のプロボクシング界で最もエキサイティングなウェルター級のBIG3(メイウェザー、モズリー、パッキャオ)の中の2人の対決は、序盤モズリーが見せ場を作りましたが、終わってみればメイウェザーの大差の判定勝ちでした。

メイウェザーをダウン寸前まで追い込んだ2R直後の3Rで、モズリーがメイウェザーを警戒するあまり何もできずに終わってしまったのが勝敗を分けましたね。それ以降のモズリーは何も出来ずに終わってしまいました。逆にダウン寸前まで追い込まれながらも、圧力でモズリーを圧倒したメイウェザーの強さを再認識した次第です。彼の瞬間的なスピードはモズリーが相手でもレベルが違う気がしました。

さぁ、これで今後のボクシング界最大のビッグ・マッチは「メイウェザー対パッキャオ」の5階級制覇同士の対決ということになります。個人的にはアジアの英雄パッキャオが無敗のメイウェザーをマットに沈めるシーンを観てみたいものです。今秋あたりに実現しないかなぁ・・・
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2010年05月03日

Love『Forever Changes』

Arthur Lee率いるLoveの代表作!☆Love『Forever Changes』
Forever Changes
発表年:1968年
ez的ジャンル:元祖黒人ロッカー系サイケデリック・ロック
気分は... :お楽しみが散りばめられた1枚!

今日は60年代ロック・ファンにはお馴染みLoveの代表作『Forever Changes』(1968年)です。

Loveは元祖黒人ロッカーArthur Leeが率いたロック・バンド。1965年にArthur LeeByrdsのローディーであったBryan Macleanを中心にL.A.でグループが結成されました。Arthur Leeはイギリスに渡りブレイクする前のJimi Hendrixとも交友があったようです。

新興レーベルElectraと契約したLoveは1966年にデビュー・アルバム『Love』をリリースします。シングルとなった「My Little Red Book」はBurt Bacharach作品でしたでしたが、そのBacharach作品とは思えないガレージ・ロックな仕上がりでした。

「My Little Red Book」
http://www.youtube.com/watch?v=BsSM-DDjuhQ

1967年にリリースした2nd『Da Capo』でサイケデリック・ロックへアプローチしたグループは、最高傑作との評価を受ける3rdアルバム『Forever Changes』で音楽的なピークを迎えます。しかしながら、商業的には成功とは程遠い状況でした(『Forever Changes』の全米アルバム・チャート最高154位)。

4thアルバム『Four Sail』以降はオリジナル・メンバーはArthur Lee一人となり、彼のワンマン色が強くなります。そして7thアルバム『Reel to Real』を最後にグループは解散します。その後も音楽活動を続けていたArthur Leeですが、1996年に銃火器所持で逮捕され5年間の服役生活を送ることになります。出所後の2002年にはLoveを再結成し、ツアー活動を行っていましたが、白血病のため2006年に亡くなりました。享年61歳でした。

『Forever Changes』(1967年)は60年代のロックガイド本には必ず登場するアルバムですね。

しかしながら、僕が本作に惹かれるのは"サイケデリック・ロック"名盤という昔ながらの評価に対する関心ではなく、本作の持つ雑多な音楽性や80年代ネオ・アコ/ギター・ポップ・グループに与えた影響に対する関心からです。

雑多な音楽性という点では「Alone Again Or」「Maybe the People Would Be the Times or Between Clark and Hilldale」で聴かれる、Herb Alpert & The Tijuana Brassのアメリアッチ・サウンド(アメリカン・ポップス+マリアッチ)の影響が興味深いですね。

また、80年代ネオ・アコ/ギター・ポップ・グループとの関連では、Pale FountainsAztec Cameraへ影響を与えたアルバムという点が興味深いです。

メンバーがドラッグ中毒でレコーディングが進まず、「Andmoreagain」「The Daily Planet」の2曲に関しては、Hal Blaine(ds)、Carol Kaye(b)、Billy Strange(g)、Don Randi(p)というスタジオ・ミュージシャンを呼んでレコーディングしています。

これから聴かれる方は、"サイケデリック・ロック"名盤という先入観がない方が、純粋に楽しめるかもしれません。お楽しみがいろいろな所に散りばめられた作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Alone Again Or」
シングル曲にもなったオープニング。Bryan MacLean作。UFO、The Damned、Sarah Brightman、CalexicoMatthew Sweet & Susanna Hoffs等多くのアーティストがカヴァーしている人気曲でもあります。スパニッシュ・テイストのアコースティック・ギターおよびトランペットが印象的な哀愁チューンです。前述のようにアメリアッチ・サウンドの影響を感じる仕上がりです。その意味でCalexicoのカヴァーはばっちりハマりますね。
http://www.youtube.com/watch?v=7yVBMUXr4xo

Calexico「Alone Again Or」
 http://www.youtube.com/watch?v=DJkGEQEgMZc

「A House Is Not a Motel」
Pale FountainsファンはMichael Headのお気に入り曲・ライブ・レパートリーとしてお馴染みですね。哀愁モードの疾走感がグッときます。中盤のドラム・ブレイクとサイケなギター・ソロがなかなかグッときます。Arthur Lee作。
http://www.youtube.com/watch?v=FN2RK7HvIaA

「Andmoreagain」
Arthur Lee/Bryan MacLean作。前述のようにHal Blaine、Carol Kaye等がバックを務めています。美しさと虚しさが同居する感じがいいですね。ストリングスもそんな雰囲気を盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=h82sL4cTXSU

「The Daily Planet」
「Andmoreagain」同様、Hal Blaine、Carol Kaye等がバックを務めています。アレンジはNeil Young。The Who『Tommy』と一緒に聴きたくなる演奏です。Arthur Lee作。
http://www.youtube.com/watch?v=Tyhb9B07QOU

「Old Man」
Bryan MacLean作。リード・ヴォーカルもMacLeanです。ストリングスを含む美しいアレンジながらもトリップ感に満ちています。
http://www.youtube.com/watch?v=vINoPRPHXKY

「The Red Telephone」
サイケなフォーキー・チューン。好きな人にはたまらないストレンジな雰囲気にグッときます。Arthur Lee作。
http://www.youtube.com/watch?v=5Ioxj73deq0

「Maybe the People Would Be the Times or Between Clark and Hilldale」
僕の一番のお気に入り曲。Aztec Cameraファンは必聴の1曲ですね。聴いていて思わずニンマリするはずです。「Alone Again Or」同様、アメリアッチ・サウンドを意識した演奏が印象的です。Arthur Lee作。
http://www.youtube.com/watch?v=N1PhMSTj0uw

「Live and Let Live」
この曲は"フラワー・チルドレン"ムードを満喫できます。サイケなギター・ソロも含めてその方面が好きな方にはグッとくるはず!Arthur Lee作。
http://www.youtube.com/watch?v=4uZtAArvvlk

「The Good Humor Man He Sees Everything Like This」
美しすぎるメロディ&アレンジにグッときます。終盤の針飛びのような効果は狙いすぎの感もありますが・・・。Arthur Lee作。
http://www.youtube.com/watch?v=qvIDHz8yOE0

「Bummer in the Summer」
Bob Dylanのようなヴォーカルが印象的なカントリー・ロック・チューン。Arthur Lee作。
http://www.youtube.com/watch?v=npvhbKlvYr4

「You Set the Scene」
Arthur Lee作。軽快なフォーキー・チューンの前半から中盤以降のドラマチックな展開へとなだれ込むスケール感の大きな仕上がりです。この1曲があるだけで大作アルバムという印象を与えてくれるのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=K71uYiCriHE

興味がある方は他のLove作品もチェックしてみて下さい。

『Love』(1966年)
Love : Mono/Stereo Expanded Edition

『Da Capo』(1967年)
Da Capo

『Four Sail』(1969年)
Four Sail
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2010年05月02日

Sunlightsquare Latin Combo『Havana Central』

ダンス・クラシック「I Believe In Miracles」のカヴァーは必聴☆Sunlightsquare Latin Combo『Havana Central』
Havana Central
発表年:2010年
ez的ジャンル:UKクラブジャズ系ラテン・ジャズ
気分は... :GW気分を盛り上げるラテン・ジャズ!

今回は新作アルバムより、Sunlightsquare Latin Combo『Havana Central』です。

GW気分を盛り上げてくれる陽気かつハイテンションのラテン・ジャズ・アルバムですよ!

Sunlightsquare Latin ComboはUKのジャズ・プロジェクトSunlightsquareの中心人物であるClaudio Passavantiによるラテン・ジャズ・プロジェクト。Claudio Passavantiはイタリア人キーボード奏者ですが、活動拠点はロンドンに置いているようです。

Sunlightsquare名義では、これまで『Urban Sessions』(2006年)、『Urban Latin Soul』(2009年)という2枚のアルバムをリリースしています。

『Urban Sessions』にはSteve Gadd、Will Leeという名うてのジャズ・ミュージシャンも全面参加しています。スムーズ・ジャズとハウス/クラブ・ミュージックが融合したようなサウンドはUKらしいクラブジャズですね。『Urban Latin Soul』では、さらにラテン、ソウルのテイストも加わったクロスオーヴァー・サウンドが展開されます。

そして、ラテン/キューバ音楽に魅了されたSunlightsquareの中心人物Claudio Passavantiが、Sunlightsquareのメンバーと共に本場キューバに乗り込み、キューバ人プロデューサーAntonio Rodriguezが集めたキューバ人ミュージシャンとコラボしたのが本作『Havana Central』です。

本作が注目を集めるのは、アルバムに先行してリリースされたシングル「I Believe In Miracles」 の評判からです。当ブログでも紹介したJackson Sistersでお馴染みのダンス・クラシックのラテン・ジャズ・カヴァーです。これがラテン好きのみならず、クラブジャズ好き、ダンス・ミュージック好きの方をも虜にする秀逸カヴァーに仕上がっており、Sunlightsquare Latin Comboへの注目度を一気に高めました。

「I Believe In Miracles」と言えば、このダンス・クラシックの作者の一人であるMark Capanni本人によるヴァージョンがJackson Sistersの数年前にリリースされたオリジナルとして、最近レア・グルーヴ・ファンの間で話題になっていますね。

Jackson Sisters「I Believe In Miracles」
 http://www.youtube.com/watch?v=hBBzrHXu1Fg&a=XXaCI7XLMyo
Mark Capanni「I Believe In Miracles」
 http://www.youtube.com/watch?v=ERWLbQqWBu4

そのように「I Believe In Miracles」が盛り上がる中で、Sunlightsquare Latin Comboによるカヴァーはグッド・タイミングでのリリースとなりました。

目玉である「I Believe In Miracles」以外にもクラブジャズと本場キューバのラテン音楽が見事に融合した、スタイリッシュかつ本格的なラテン・ジャズを堪能できます。

カヴァー2曲以外は全てClaudio Passavantiのオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「La Banda」
オープニングからハイテンションのラテン・グルーヴを聴かせてくれます。華麗なPassavantiのピアノにフルート、ピッコロ、テナー・サックス、トランペット、トロンボーンが絡む演奏は実に洗練されています。クラブジャズ好きもグッとくるスリリングな仕上がり!

「Havana Central」
タイトル曲はラテン/サルサ好きはグッとくる仕上がり。トレースのソロが入るあたりがキューバらしくていいですね。そんな本格ラテン・サウンドの中でPassavantiのオルガンがいい味出しています。

「Para Cuarachar」
「Havana Central」に続き、この曲もラテン/サルサ好きを大喜びさせてくれる出来栄えです。パーカッションの乱舞と畳み掛けるホーン・サウンドで音空間を埋め尽くす感じがたまりません!

「I Believe In Miracles」
前述のように本作のハイライトです。ホーンが豪快に鳴り響き、パーカッションのリズムが軽快に叩かれるラテン・カヴァーです。Jackson Sistersヴァージョンの躍動を受け継ぐヴィヴィド感がたまりません。まさにミラクルな仕上がりですな。
http://www.youtube.com/watch?v=GwTLCr3tVQA

「Bebidas Para Ti, Y Ron Para Mi」
Passavantiのピアノとフルート、ピッコロ、トロンボーンが絶妙に絡む小粋なラテン・ジャズ。センスの良さを感じる演奏です。

「Asi Toda La Vida」
正統派ジャズ・ファンの方が気に入る仕上がりなのでは?しっかりジャズしています。Passavantiのピアニストとしての実力を確認できる1曲。

「Teardrop」
なんとMassive Attackのカヴァーです(オリジナルはアルバム『Mezzanine』収録)。なかなかサプライズな選曲ですね。憂い帯びた哀愁ソングが、テナー・サックスとトンボーンのソロをフィーチャーした端正なラテン・ジャズに生まれ変わっています。

Massive Attack「Teardrop」
 http://www.youtube.com/watch?v=yftOy8kz7aE

「El Pollo De Carlitos」
SantanaMaloaあたりのラテン・ロック好きの人も気に入るであろう仕上がりです。素敵なトレースのソロにグッときます。ギターの代わりにトレースが入るだけでグッとキューバンな雰囲気になりますね。

「Chan Chan Boogaloo」
モダンなブーガルー・チューン。本来ブーガルーはキューバ/ラテン音楽とUSポピュラー音楽の融合したものですが、ここではキューバ音楽とUKクラブジャズが見事に融合し、本格的かつ洗練された演奏を聴かせてくれます。

「Toca Otra Vez」
ラストは哀愁モードで締め括ってくれます。憂いを帯びた美しいトレースに魅了されます。

興味がある方はSunlightsquareの作品もチェックしてみて下さい。

『Urban Sessions』(2006年)
Urban Sessions feat. Steve Gadd/Will Lee/Joy Malcolm/Shariene Hector/Z-Star

『Urban Latin Soul』(2009年)
Urban Latin Soul
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2010年05月01日

Greg Perry『Smokin'』

遂に初CD化!名曲「I'll Always Be In Love With Love」収録☆Greg Perry『Smokin'』
Smokin
発表年:1977年
ez的ジャンル:込み上げ系メロウ・ソウル
気分は... :この達成感は何だろう!

今回は遂にCD化が実現したGreg Perryの2nd『Smokin'』(1977年)です。

先日紹介したBirgit Lystager『Love's Labyrinth』『Ready To Meet You』と並び、僕にとっては今年の再発アルバムの目玉です。

Greg Perryの紹介は1stソロ『One for the Road』(1975年)に続き2回目となります。

フリー・ソウルのコンピ『Free Soul Visions』で本作収録の「I'll Always Be in Love With Love」を聴いて以来、ずっと本作『Smokin'』のCD化を待望していましたが、15年以上の歳月を経てようやく願いが成就しました。単にCDを購入しただけなのに、ものすごい達成感・充実感に満たされています(笑)

僕に限らず、多くのソウル・ファンの方が歓喜している初CD化なのでは?

やはり、ハイライトは「I'll Always Be in Love With Love」ですが、それ以外にもGreg Perryらしい込み上げヴォーカルを堪能できるメロウ・ソウルが満載です。全体を通して、コーラスも含めたヴォーカル・パートの作りが実に巧みですね。そのあたりも本作の魅力かもしれません。

レコーディングには、David Pruitt(g)、Ray Parker, Jr.(g、b)、Chuck Boyd(b)、Larry Tolbert(ds)、Sylvester Rivers(key)、T.S. Wynns(key)、Darlene Love(back vo)、Edna Wright(back vo)等が参加しています。

また、ジャケのフォトはNorman Seeffによるものです。

遂に実現したCD化を存分に堪能しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Where There's Smoke (There's Fire)」
オープニングはファンキーなミッド・グルーヴ。一歩間違えると単調になり兼ねないパターンの楽曲ですが、ヴォーカル・パートのアレンジの上手さで最後まで飽きさす聴かせてくれます。

「Melodie」
味わい深いソウル・バラード。ハーモニカも入り、郷愁感が込み上げてきます。さすが込み上げ系ソウルの名手ですな。

「(I Can See The) Handwriting On The Wall」
最初に聴いた時には少し変テコな曲に聴こえましたが、2回、3回と聴き重ねていくうちに面白いと思えるようになってきたミッド・チューン。

「How's Your Love Life Baby」
「I'll Always Be In Love With Love」に次ぐ本作のハイライトなのでは?心地好く高揚できるパーカッシヴなメロウ・ソウルです。Gregの込み上げヴォーカルが曲に実にマッチしていますね。特に後半はコーラスも含めて素晴らしいヴォーカル・パートを聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=a9OvmICgaco

「I'll Always Be In Love With Love」
本作のハイライトとなるフリーソウル・クラシック。いつ聴いても胸キュンになるメロウ・ソウルですね。イントロの女性コーラスを聴いただけで昇天しそうです(笑)。Gregの込み上げヴォーカルとコーラスの絡みもサイコーですね。さらにブレイクのアコギ・パートで2度目の昇天です(笑)。約6分40秒という長尺なのも嬉しいですね。Isley Brothers「If You Were There」とセットで聴くのが僕のお気に入りです。
http://www.youtube.com/watch?v=2nwa5CrBnQI

「A Taste Of You (Is A Taste Of Love)」
「I'll Always Be In Love With Love」、「How's Your Love Life Baby」というハイライト2曲以外で一番グッときたメロウ・バラード。メロウな温もりに包まれ、幸せ気分になれるグッド・ソングです!
http://www.youtube.com/watch?v=h2XvizovZcI

「Come Fly With Me」
エレガントかつスケール感の大きな哀愁バラード。さり気なく官能的な仕上がりにグッときます。

「Let's Get Away From It All」
「Come Fly With Me」の官能的なエンディングをシームレスに引き継ぐかたちで突入します。こちらも大人のラブ・バラードです。

「Come Fly With Me/Let's Get Away From It All」
http://www.youtube.com/watch?v=1ZtQivd797k

未聴の方は1st『One for the Road』(1975年)もチェックしてみて下さい。また、Greg Perryプロデュースした奥方Edna Wrightのアルバム『Oops! Here I Go Again』(1976年)も今回併せて再発されたので、未入手の方はセットでゲットしてみては?Amazonにジャケ画像がなく紹介できずにいた『Oops! Here I Go Again』も近々紹介しますね。

『One for the Road』(1975年)
One for the Road

Edna Wright『Oops! Here I Go Again』(1976年)
Ooops Here I Go Again

また、シングルのみリリースの「It Takes Heart」(1982年)も人気のようですね。思わず一緒にハンドクラップしたくなるディスコ・モードの仕上がり。
Greg Perry「It Takes Heart」(1982年)
 http://www.youtube.com/watch?v=xYJSrw03Y58
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