発表年:1971年
ez的ジャンル:スペイン産ソフトロック/ラウンジポップ
気分は... :女声スキャット好きは必聴!
サッカーW杯スペイン代表の本選メンバー23名が発表されましたね。
GKでバルサのバルデスが選出されたのは嬉しいサプライズでした。同じくバルサのペドロの選出にもガッツポーズでした。
個人的には今大会の優勝候補No.1はスペインだと思っています。
エースのトーレスの体調を含めてFW陣が少し不安ですが、全体のバランスとしては出場32ヶ国中最強という印象を受けます。
特にMF陣は豪華ですよね。シャビ、イニエスタ、ブスケツのバルサ・トリオで組んで欲しい希望ですが、そうなるとセスクやシャビ・アロンソがベンチになる訳で・・・バルサと同時にガナーズ・ファンでもある僕としてはセスクにも機会を与えて欲しいし・・・悩ましいですね。
この流れで今日はスペイン産の作品を紹介しましょう。
スペインの作曲家/ピアニストAlfonso Santistebanが1971年にLa Nueva Banda De Santisteban名義でリリースしたアルバム『Sabor A Fresa』です。
Alfonso Santistebanは1943年マドリッド生まれ。1960年代より、作曲家、セッション・ミュージシャンとして活躍しています。60年代初めから80年代初めにかけて膨大な数の映画/TV番組の音楽を手掛けており、イージーリスニング/ラウンジポップの世界では知られた存在の人のようです。
さて、今日紹介する『Sabor A Fresa』はAlfonso SantistebanがスペインBelterレーベルに残した、スタイリッシュでキュートなソフトロック/ラウンジポップ作品です。
まずはお洒落なジャケに惹かれますよね。
小さくてわかりづらいかもしれませんが、ジャケの中央下でサングラスをかけて座っているのがAlfonso Santistebanです。
中身の方もジャケのイメージそのままのキュートでヒップなソフトロック/ラウンジポップのオンパレードです。女声スキャットをフィーチャーしたスパニッシュ・テイストの華やかなソフトロック、ジャズ、ブラジル、イージーリスニング/ラウンジを堪能できます。
Sergio Mendes 好き、ボッサ好き、ガールズポップ好き、Armando Trovaioliあたりの映画音楽好きの人は、相当グッとくる作品です。
ハッピー&ラブリーだけど何処かモンドなヒネリが効いているのが魅力です。
女声スキャット好きは必聴の1枚だと思います。
なお、現在発売されているCDにはオリジナル12曲に加えて、映画サントラの1曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。
全曲紹介しときやす。
「Sabor A Fresa」
オープニング。Herb Alpert & The Tijuana Brassが少しロックっぽくなった雰囲気の哀愁スキャット・チューン。
「Brincadeira」
オススメその1。セクシー女性コーラスが誘う魅惑のボッサ・ジャズ。ボッサ好きな人ならば気に入ると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=cMuxMSBiCyQ
「Zorongo」
スパニッシュな雰囲気が漂うモンド・ジャズ。闘牛のように猛進するリズムに哀愁のスパニッシュ・ギターが絡みます。
「Persecucion」
オススメその2。イタリア映画のサントラにでもありそうな女声スキャット入りの小粋なジャズ・チューン。中盤以降の演奏はかなりスリリングです。
http://www.youtube.com/watch?v=p5Xz-4RejMw
「The Suitcase」
オススメその3。セルメン好きの人はグッとくるであろうソフト・ボッサ・チューン。女声スキャットが華やかなムードを盛り上げてくれます。
「Manias De Maria」
オススメその4。個人的には一番のお気に入り。ソフトロック好き、セルメン好き、ガールズポップ好きの人はかなりグッとくるラブリー・グルーヴ。2分にも満たない曲なので、思わず何度もリピートしてしまいます。
「No Te Acuerdas De Mi」
オススメその5。スパニッシュ・テイストの効いたパンチのあるガールズポップに仕上がっています。
「Tierra Mojada」
哀愁モードのスパニッシュ・チューン。マカロニ・ウエスタンの映像を思い浮かべてしまいます。
「Un Dia De Lluvia」
オススメその6。お色気モードのイタリアB級コメディ映画のサントラに似合いそうなハッピー・モードの軽快ポップ・チューン。
「Nuestro Ayer」
オススメその7。スパニッシュ・ジャズ・サンバ。ジャズ・サンバにセクシー女性スキャットとスパニッシュ・ギターが絡む本作らしい仕上がり。
「Vuelve A Tu Ciudad」
イージーリスニング的な仕上がり。華やかな演奏ですが何処となく漂う哀愁感が印象的です。
「Limon Y Sal」
オススメその8。アルバムで最もロックしています。かなり格好良いドラムブレイクとサイケなギターがサイコー!
「Soledad」
オススメその9。前述のボーナス・トラック。ラウンジ・モードのキュートなボッサ・チューンです。女声スキャット好きにはたまりません。
殆どCD化されていないようですが、他のAlfonso Santisteban関連作品も聴いてみたいですね。