2010年05月24日

The S.O.S. Band『Just the Way You Like It』

80年代で一番好きなアルバム☆The S.O.S. Band『Just the Way You Like It』
ジャスト・ザ・ウェイ・ユー・ライク・イット+4
発表年:1984年
ez的ジャンル:Jam & Lewis系ブラコン
気分は... :音楽ライフを変えた1枚♪

UEFAチャンピオンズリーグ決勝「バイエルン対インテル」はインテルの快勝でしたね。

前半はバイエルンが優勢な時間帯もありましたが、先制点を奪われてからはインテルの術中にはまった感じでしたね。

こうなるとモウリーニョの去就が気になりますが、今日からサッカーはW杯モードで楽しまないといけませんね。

さて、今日はThe S.O.S. Bandの5thアルバム『Just the Way You Like It』(1984年)です。

The S.O.S. Bandの紹介は、『Sands of Time』(1986年)、『Too』(1981年)に続き3回目の紹介となります。

本作は人気プロデューサー・チームJam & Lewisが大きく関与した4th『On the Rise』(1983年)、5th『Just the Way You Like It』(1984年)、6th『Sands of Time』(1986年)という3枚の中の1枚です。

本作時点でのバンド・メンバーはJason Bryant(key、vo)、Mary Davis(vo)、Billy Ellis(s)、Sonny Killebrew(s)、Abdul Raoof(tp、vo)、John Simpson(b)、Bruno Speight(g)、Jerome Thomas(ds、per)という編成です。

以前のエントリーでも書きましたが、本作『Just the Way You Like It』は僕の音楽ライフに大きな影響を与えた1枚です。僕をブラコン好きに変えた1枚であり、学生時代の思い出が詰まった1枚でもあります。個人的には80年代で一番好きなアルバムかもしれません。

LP時代からCD時代へと突入し、手持ちLPのお気に入り作品の中から最初にCDで買い直したのも、本作と『Sands of Time』の2枚であったと記憶しています。『On the Rise』も含めて今ではCD入手困難なので、3枚共に当時購入しておいて本当に良かったと実感しています。

Jam & Lewisプロデュース作として知られている本作ですが、実際には全7曲中4曲がJam & Lewisプロデュースで、「Feeling」「I Don't Want Nobody Else」「Body Break」の3曲はグループのセルフ・プロデュースです。

一般にはJam & Lewisプロデュース曲で占められたオリジナルLPA面収録の「No One's Gonna Love You」「Weekend Girl」「Just The Way You Like It」という3曲がハイライトだと思います。初期Jam & Lewisの素晴らしい仕事ぶりを堪能できる、素晴らしい出来栄えです。

ただし、セルフ・プロデュース曲も聴き逃してはいけません。特に「Feeling」「I Don't Want Nobody Else」の2曲は、A面3曲に引けを取らない名曲だと思います。個人的なことを言えば、この2曲が本作のハイライトです。

『Sands of Time』、『On the Rise』と共に、ぜひ再CD化して欲しいアルバムです。

全曲紹介しときやす。

「No One's Gonna Love You」
アルバムからの2ndシングル(全米R&Bシングル・チャート第15位)。初期Jam & Lewisらしいサウンドを堪能できるメロウ・ディスコに仕上がっています。当時は近未来的クール&メロウ・サウンドにグッときました。James Harris III/Terry Lewis作。
http://www.youtube.com/watch?v=qox2MkC16PI

本曲はサンプリング・ソースとしても有名ですね。Maxwell「Ascension (Don't Ever Wonder) (Remix) 」、Foxy Brown「No One's」、For Real「Like I Do(Remix) 」、Hasan「All About The Money」、Smoothe Da Hustler「Dedication」、Spice 1「Welcome To The Ghetto」、A+「Party Joint」、Snoop Dogg Feat. Nate dogg「Eastside Party」、Dru Down「No One Loves You」等でネタになっています。

Maxwell「Ascension (Don't Ever Wonder) (Remix) 」
 http://www.youtube.com/watch?v=iTYtj_pYrSI
Foxy Brown「No One's」
 http://www.youtube.com/watch?v=ACPV5hCtoVs
Hasan「All About The Money」
 http://www.youtube.com/watch?v=HsX1BDLA_Uk
Smoothe Da Hustler「Dedication」
 http://www.youtube.com/watch?v=-FlKeO88Ico
Spice 1「Welcome To The Ghetto」
 http://www.youtube.com/watch?v=hMuA5ucYeZQ
A+「Party Joint」
 http://www.youtube.com/watch?v=PQAopWvdBsc
Snoop Dogg Feat. Nate dogg「Eastside Party」
 http://www.youtube.com/watch?v=S5QHZSNgcTk
Dru Down「No One Loves You」
 http://www.youtube.com/watch?v=wqw7UXZQr0o

「Weekend Girl」
打ち寄せる波音でスタートするロマンチックな美メロ・スロウ。アルバムからの3rdシングルにもなりました。素晴らしい楽曲、素晴らしいサウンド・プロダクション、さらにMary Davisの素晴らしいヴォーカルが生み出した大名曲だと思います。学生時代に何度もリピートして聴いていたことを思い出します。今聴いても胸がトキメいてきます。James Harris III/Terry Lewis作。
http://www.youtube.com/watch?v=8BvuSzxcE5o

「Just The Way You Like It」
タイトル曲はアルバムから1stシングルにもなり、 全米R&Bシングル・チャート第6位のヒットとなりました。後のJam & Lewisサウンドを予感させる硬質サウンドが印象的なミッド・グルーヴ。Central Coast Clique「Tha Mastapiece」ネタにもなっています。James Harris III/Terry Lewis作。
http://www.youtube.com/watch?v=5qIpAp1-06M

ここまでがオリジナルLPのA面です。

「Break Up」
ここからオリジナルLPのB面。哀愁メロウな疾走感にグッとくるファンク・チューン。Mary Davisのヴォーカルもパワフルです!James Harris III/Terry Lewis作。
http://www.youtube.com/watch?v=1Gq2Wt3a7Jk

「Feeling」
前述のように個人的ハイライト曲。星空の下でのドライヴといった雰囲気のロマンチックなメロウ・グルーヴ。Jam & Lewisサウンドとは異なる軽やかなギター・カッティングが印象的です。個人的な思い出も詰まっている、僕にとって特別な楽曲です。今聴いても胸がドキドキになります!Stewart Hanley/Abdul Raoof/Mary Davis作。
http://www.youtube.com/watch?v=MKudCGWHMKs

「I Don't Want Nobody Else」
「Feeling」と並ぶ個人的ハイライト曲。僕にとって究極のスロウ・ジャムです。昔も今もこの曲を聴くと胸がキュンと締め付けられ、目はウルウルになってしまいます(笑)。Jason Bryant/Sonia Rossman/Sheila Tyson作。
http://www.youtube.com/watch?v=7EBlJJnz27Y

「Body Break」
ラストはB級感溢れるエレクトリック・ファンク。この曲はさすがにJam & Lewisプロデュースとセルフ・プロデュースの差が歴然としてしまう仕上がりです。まぁ、最後はご愛嬌ということで(笑)。Jerome Thomas/Stewart Hanley作。
http://www.youtube.com/watch?v=5qIpAp1-06M

次作『Sands of Time』(1986年)で、The S.O.S. BandJam & Lewisのタッグは最高潮に達します。

『Sands of Time』(1986年)
サンズ・オブ・タイム+4
posted by ez at 01:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする