2010年06月16日

Paolo Fedreghini And Marco Bianchi『Several People』

生音と電子音が融合したクロスオーヴァー色の強いSchema作品☆Paolo Fedreghini And Marco Bianchi『Several People』
Several People
発表年:2004年
ez的ジャンル:ル:Schema系クラブジャズ/クロスオーヴァー
気分は... :ブッフォンは復帰できるのか?

W杯は大会第5日まで終了しました。
大会全体としては、各国が本来の力を出し切れていない気がします。

ケガ人等でベスト・メンバーが組めない状況もありますが、それ以上に今大会の公式球「ジャブラニ」や高地での試合等に戸惑っている印象を受けます。GKが目測を誤ったり、一歩及ばずパス・ミスとなる場面を何度観たことか・・・

特にGKは受難の大会となりそうですね。先日のイングランド代表GKグリーンのような悲劇がこれからも何度か起きる予感がします。

GKの受難と言えば、イタリア代表のGKブッフォンのケガの具合が心配ですね。
やはりイタリアのゴールマウスにブッフォンの姿がないと寂しいですよね。

そんな流れで今日はイタリアのアーティストを紹介したいと思います。

セレクトしたのはプロデューサーPaolo FedreghiniとピアニストMarco BianchiのユニットPaolo Fedreghini And Marco Bianchiがクラブジャズの人気レーベルSchemaからリリースしたアルバム『Several People』(2004年)です。

これまで当ブログでは、Mario Biondi & The High Five Quintet『Handful Of Soul』Nicola Conte『Rituals』Rosalia De Souza『D'Improvviso』といったSchema作品を紹介してきましたが、それらの作品と比較すると、生音クラブジャズのみならず、生音と電子音が融合したクロスオーヴァー色の強い楽曲も楽しむことができます。

レコーディングにはMarco Bianchi(p)、Paolo Fedreghini(key、effects)、Marco Ricci(b)、Maxx Furian(ds)、Angelo Pusceddu(per)、Mimmo Valente(sax、fl)等が参加しています。

また、殆どがヴォーカル曲であり、Ermanno Principe、Daniel Richards、Claudia Bernhard、Angela Baggiといった男女ヴォーカリストがフィーチャーされています。

1枚でアコースティックなクラブジャズとエレクトリックなクロスオーヴァーを楽しめる、お得感にグッとくるアルバムです(笑)

全曲紹介しときやす。

「Another Face」
Ermanno PrincipeのヴォーカルをフィーチャーしたSchemaらしいモーダルなクラブジャズ。クラブジャズ好きには間違いない1曲。
http://www.youtube.com/watch?v=xEvcH2_61pE

「Stay」
某人気コンピにも収録されていた曲ですね。。Daniel Richardsのヴォーカルをフィーチャーした小粋でエレガントなピアノ・ジャズ。

「Spread Your Love」
電子音によるクロスオーヴァー/ハウス色の強い仕上がり。Claudia Bernhardのヴォーカルをフィーチャー。ブラジリアン・フレイヴァーのダンサブル・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=3OqdoRW4XM8

「Circus In C Minor」
Renato Daielloのテナー・サックスとJ.J. Sansoneのトランペット&トロンボーンをフィーチャー。スピード感のあるスリリングなモーダル・チューン!とにかくカッチョ良い!の一言です。

「Nothing Has To Change」
Angela Baggiのヴォーカルをフィーチャー。ムーディーな雰囲気が漂う大人のワルツ・チューンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=BtwDbQnxYng

「Blue Night In Africa」
Claudia Bernhardのヴォーカルをフィーチャー。クール&エレガントなサウンド、Claudia嬢の気だるいヴォーカルが見事にまとまった素晴らしい出来栄え!

「You Are A Star」
Ermanno Principeのヴォーカルをフィーチャー。小粋なボッサ・テイストにグッときます。Mimmo Valenteのサックスがロマンチック・ムードを盛り上げます。
http://www.youtube.com/watch?v=653ZazDGH2c

「Please Don't Leave」
各種コンピにも収録されている本作のハイライト。ジャズ・サックス奏者Sahib Shihabのカヴァー。Sahib Shihabのオリジナルはアルバム『Summer Dawn』(1963年)に収録されています。Ermanno Principeのヴォーカルをフィーチャーしたクールなジャズ・ハウスに仕上がっています。生音と電子音のバランスが絶妙ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=VAeddnpFw5I

Sahib Shihab「Please Don't Leave Me」
 http://www.youtube.com/watch?v=G3H_2TrxzAY

「Urban Savage」
モーダルな雰囲気の中にアフロ・ビートを感じる独特の雰囲気を持った1曲。ジャズという意味では一番面白い曲かも?

「Oriental Smile」
Ermanno Principeのヴォーカルをフィーチャー。スタイリッシュ&エレガントなラテン・テイストがグッときます。Giacomo Trincaliのヴァイヴがいいアクセントになっていますね。
http://www.youtube.com/watch?v=E7zUprm7Ye4

「Onda Espumante」
ラウンジ感覚の小粋な仕上がりです。Marco Bianchiのピアノ・タッチがいい感じ!

「Theme Of Solitary Notes」
ラストはブラジリアン・フレイヴァーで締め括ってくれます。

また、本作の続編としてリミックス・アルバム『Several Additional Waves 』(2006年)もリリースされています。興味のある方はどうぞ!
Several Additional Waves
posted by ez at 13:22| Comment(2) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする