発表年:2004年
ez的ジャンル:ル:Schema系クラブジャズ/クロスオーヴァー
気分は... :ブッフォンは復帰できるのか?
W杯は大会第5日まで終了しました。
大会全体としては、各国が本来の力を出し切れていない気がします。
ケガ人等でベスト・メンバーが組めない状況もありますが、それ以上に今大会の公式球「ジャブラニ」や高地での試合等に戸惑っている印象を受けます。GKが目測を誤ったり、一歩及ばずパス・ミスとなる場面を何度観たことか・・・
特にGKは受難の大会となりそうですね。先日のイングランド代表GKグリーンのような悲劇がこれからも何度か起きる予感がします。
GKの受難と言えば、イタリア代表のGKブッフォンのケガの具合が心配ですね。
やはりイタリアのゴールマウスにブッフォンの姿がないと寂しいですよね。
そんな流れで今日はイタリアのアーティストを紹介したいと思います。
セレクトしたのはプロデューサーPaolo FedreghiniとピアニストMarco BianchiのユニットPaolo Fedreghini And Marco Bianchiがクラブジャズの人気レーベルSchemaからリリースしたアルバム『Several People』(2004年)です。
これまで当ブログでは、Mario Biondi & The High Five Quintet『Handful Of Soul』、Nicola Conte『Rituals』、Rosalia De Souza『D'Improvviso』といったSchema作品を紹介してきましたが、それらの作品と比較すると、生音クラブジャズのみならず、生音と電子音が融合したクロスオーヴァー色の強い楽曲も楽しむことができます。
レコーディングにはMarco Bianchi(p)、Paolo Fedreghini(key、effects)、Marco Ricci(b)、Maxx Furian(ds)、Angelo Pusceddu(per)、Mimmo Valente(sax、fl)等が参加しています。
また、殆どがヴォーカル曲であり、Ermanno Principe、Daniel Richards、Claudia Bernhard、Angela Baggiといった男女ヴォーカリストがフィーチャーされています。
1枚でアコースティックなクラブジャズとエレクトリックなクロスオーヴァーを楽しめる、お得感にグッとくるアルバムです(笑)
全曲紹介しときやす。
「Another Face」
Ermanno PrincipeのヴォーカルをフィーチャーしたSchemaらしいモーダルなクラブジャズ。クラブジャズ好きには間違いない1曲。
http://www.youtube.com/watch?v=xEvcH2_61pE
「Stay」
某人気コンピにも収録されていた曲ですね。。Daniel Richardsのヴォーカルをフィーチャーした小粋でエレガントなピアノ・ジャズ。
「Spread Your Love」
電子音によるクロスオーヴァー/ハウス色の強い仕上がり。Claudia Bernhardのヴォーカルをフィーチャー。ブラジリアン・フレイヴァーのダンサブル・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=3OqdoRW4XM8
「Circus In C Minor」
Renato Daielloのテナー・サックスとJ.J. Sansoneのトランペット&トロンボーンをフィーチャー。スピード感のあるスリリングなモーダル・チューン!とにかくカッチョ良い!の一言です。
「Nothing Has To Change」
Angela Baggiのヴォーカルをフィーチャー。ムーディーな雰囲気が漂う大人のワルツ・チューンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=BtwDbQnxYng
「Blue Night In Africa」
Claudia Bernhardのヴォーカルをフィーチャー。クール&エレガントなサウンド、Claudia嬢の気だるいヴォーカルが見事にまとまった素晴らしい出来栄え!
「You Are A Star」
Ermanno Principeのヴォーカルをフィーチャー。小粋なボッサ・テイストにグッときます。Mimmo Valenteのサックスがロマンチック・ムードを盛り上げます。
http://www.youtube.com/watch?v=653ZazDGH2c
「Please Don't Leave」
各種コンピにも収録されている本作のハイライト。ジャズ・サックス奏者Sahib Shihabのカヴァー。Sahib Shihabのオリジナルはアルバム『Summer Dawn』(1963年)に収録されています。Ermanno Principeのヴォーカルをフィーチャーしたクールなジャズ・ハウスに仕上がっています。生音と電子音のバランスが絶妙ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=VAeddnpFw5I
Sahib Shihab「Please Don't Leave Me」
http://www.youtube.com/watch?v=G3H_2TrxzAY
「Urban Savage」
モーダルな雰囲気の中にアフロ・ビートを感じる独特の雰囲気を持った1曲。ジャズという意味では一番面白い曲かも?
「Oriental Smile」
Ermanno Principeのヴォーカルをフィーチャー。スタイリッシュ&エレガントなラテン・テイストがグッときます。Giacomo Trincaliのヴァイヴがいいアクセントになっていますね。
http://www.youtube.com/watch?v=E7zUprm7Ye4
「Onda Espumante」
ラウンジ感覚の小粋な仕上がりです。Marco Bianchiのピアノ・タッチがいい感じ!
「Theme Of Solitary Notes」
ラストはブラジリアン・フレイヴァーで締め括ってくれます。
また、本作の続編としてリミックス・アルバム『Several Additional Waves 』(2006年)もリリースされています。興味のある方はどうぞ!