2010年06月23日

Kindred The Family Soul『In This Life Together』

ネオ・フィリーの夫婦ソウル・デュオの第2弾☆Kindred The Family Soul『In This Life Together』
In This Life Together
発表年:2005年
ez的ジャンル:ネオ・フィリー系夫婦ソウル・デュオ
気分は... :南米絶好調♪

W杯はいよいよグループリーグ最終戦に突入!

第2戦終了時点での各グループの順位表を見て驚いたことは、ウルグアイ、アルゼンチン、パラグアイ、ブラジル、チリという南米から出場の5ヶ国が全てグループ首位に立っている点です。欧州強豪国のもたつきぶりとは対照的ですね。

やはり南半球の大会を制するのは南半球の出場国なのでしょうか。

今回はFatin DantzlerAja Graydonの夫婦ソウル・デュオKindred The Family Soulの2ndアルバム『In This Life Together』です。

Kindred The Family Soulの紹介は、デビュー・アルバム『Surrender To Love』(2003年)に続き2回目となります。

デビュー・アルバム『Surrender To Love』は、個人的には数あるネオ・フィリー系作品の中でもかなり上位にランクされる超お気に入り作品でした。とにかく70年代ニューソウルへのリスペクトに満ちたネオ・フィリーといった仕上がりが今でも大好きです。透明感と円熟味が同居しているあたりも魅力です。

『Surrender To Love』の出来があまりに素晴らしかったため、それとの比較で2ndとなる本作『In This Life Together』に対するイメージは長い間あまり良いものではありませんでした。彼らの魅力であったナチュラルなソウル感覚が薄れて、よりコンテンポラリーなR&B路線に向かった内容に物足りなさを感じたのかもしれません。

しかしながら、久しぶりに聴き直してみると、本作『In This Life Together』『Surrender To Love』には及ばないものの、夫婦ならではの息の合ったソウル・ヴォーカルを堪能できる良く出来たネオ・フィリー作品だと思えるようになりました。

ゲストとしてIndia Arie、Jill Scott等が参加しています。また、Hip-Hopファンにはお馴染みEasy Mo Beeのプロデュース曲もあります。

全曲紹介しときやす。

「It's Kindred (Kindredlude)」
レーベルメイトJill ScottがKindred The Family Soulを紹介するという豪華な幕開けです。

「Thru Love」
哀愁モードのミディアム・スロウ。FatinとAjaが円熟のヴォーカルを聴かせてくれます。

「Turn It Up」
Archie Eversoulのラップをフィーチャー。FatinがシャウトしてDJを煽ります!ネオ・フィリーらしい引きずるようなグルーヴが印象的です。

「Do You Remember」
オススメその1。夫婦デュオの魅力が満載のエレガント・ソウル・チューン。透明感のある仕上がりが僕好み!
http://www.youtube.com/watch?v=ZY7B0j8o8NI

「Where Would I Be (The Question)」
オススメその2。アルバムからの先行シングル。George Benson「Ode To a Kudu」をサンプリングしたギター・ループが心地好いメロウ・ソウル。これぞKindred The Family Soul!と呼べる至極ヴォーカル&サウンドを堪能できます。
http://www.youtube.com/watch?v=du7njrkF-Ik

「Woman First」
Ajaのヴォーカルの魅力を前面に打ち出したミディアム・スロウ。憂いを帯びた円熟ヴォーカルの魅力に耳を傾けましょう!
http://www.youtube.com/watch?v=j7tWr6h2Cks

「Let It All Go」
前作『Surrender To Love』には無かったコンテンポラリーなR&Bトラックが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=mpf433kNv5c

「Sneak A Freak」
トライバルなリズムとチープな電子音の組み合わせが印象的なファンク・チューン。彼らのイメージとよくマッチしていると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=_orjU9PlXU0

「Message to Marvin」
タイトルの通り、Marvin Gayeへのオマージュ。彼らがやるとハマりすぎですね。女性ラッパーThe Last Donnaをフィーチャーしています。

「Ossie Davis Quote (Interlude)」
インタールード。

「As of Yet」
オススメその3。名曲の雰囲気が漂うソウル・チューン。スマートなヴォーカル&サウンドにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=CRRn_wDM_NQ

「Aja's Mom (Interlude)」
タイトルからしてAjaのお母さんの登場でしょうか?

「Struggle No More」
オススメその4。India Arieをフィーチャー。ヒューマンな温もりを感じるハートフルなソウル・チューンに仕上がっています。

「Who's Gonna Comfort You(Definition)」
Easy Mo Beeプロデュースによる哀愁モードの電子ファンク。

「My Time」
オススメその5。感動で胸が熱くなるソウル・チューン。聴いていると心の奥から何かがこみ上げてきます。

「In This Life Together」
オススメその6。タイトル曲は美しさと優しさに満ちた包容力のあるソウル・チューン。聴いているだけで心が鎮まります。

「Husband My Daddy (Interlude)」
(彼らの?)子供の会話を使ったインタールード。

「Bed Time Story」
ラストは家族愛に溢れた感動バラード。グループ名に恥じないファミリー・ソウルを感じます。

他のKindred The Family Soul作品もセットでチャックを!

『Surrender To Love』(2003年)
Surrender to Love

『Arrival』(2008年)
Arrival
posted by ez at 00:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする