2010年07月12日

Carly Simon『Hello Big Man』

Bob Marleyのカヴァーも含むバラエティ豊かな1枚☆Carly Simon『Hello Big Man』
Hello Big Man
発表年:1983年
ez的ジャンル:妖艶女性SSW
気分は... :無敵艦隊ついに世界制覇!

サッカーW杯は「オランダ対スペイン」の決勝戦が行われました。

決勝の試合としては少し退屈でしたが、何とはスペインが勝利し、大会前の僕の予想が当たり嬉しい限りです。

スペインは本来の姿とは程遠い絶不調でしたが、ナバス、セスクが入って少しリズムが出てきましたね。最後はイニエスタが決めてくれました。結果として、デルボスケ監督の選手交代がズバリ的中しましたね。

あめでとうスペイン代表!

今回は艶っぽさが魅力の女性シンガーソングライターCarly Simonの3回目の紹介です。

『Torch』(1981年)、『Boys In The Trees』(1978年)に続いて紹介するのは『Hello Big Man』(1983年)です。

『Hello Big Man』はCarlyにとって11枚目のスタジオ作となります。数あるCarly Simon作品の中では地味な存在であり、商業的にもあまり成功しませんでした。

それでもリアルタイムで頻繁に聴いていたせいで、今でも好んで聴くCarly Simon作品です。

プロデュースはヴァイヴ奏者Mike Mainieri。Carlyとのコンビは『Come Upstairs』(1980年)、『Torch』(1981年)に続き、3作連続となります。

Mike Mainieriをはじめ、Hugh McCracken(g)、Tony Levin(b)、Rick Marotta(ds)、Don Grolnick(key)、Andy Summers(g)、Peter Wood(key)、Marcus Miller(b)、Sly Dunbar(ds)、Robbie Shakespeare(b)、Eric Gale(g)、Michael Brecker(ts)、David Sanborn(as)、Tawatha Agee(back vo)等がレコーディングに参加しています。

特にSly Dunbar(ds)、Robbie Shakespeare(b)という当時のレゲエ最高リズム・セクションSly & Robbieの参加が目立ちますね。実際にBob Marleyのカヴァー「Is This Love」をはじめ、レゲエ・チューンが3曲収録されています。それ以外にもエスニック調の楽曲もあり、そのあたりが他のCarly作品とは異なる味わいのある作品となっています。

僕が本作を気に入っているのも、従来からのCarlyらしいメロディアスなアコースティック・チューンと、レゲエ等の変化のある楽曲がバランス良く配されたメリハリ感かもしれません。そして、タイトル曲「Hello Big Man」の素晴らしさに長年魅了されています。

見過ごされがちなCarly作品ですが、なかなか楽しめますよ!

全曲紹介しときやす。

「You Know What To Do」
シングルにもなったオープニング。邦題「恋のノウハウ」。JTと別離を乗り越えて、新たな恋へと向かうCarlyの力強さを感じます。Andy Summersがギターで参加しているせいか、曲調が少しThe Policeっぽいですよね。Carly Simon/Jacob Brackman/Mike Mainieri/Peter Wood作。
http://www.youtube.com/watch?v=1io_O29Y118

「Menemsha」
Carly Simon/Peter Wood作。エスニックなエッセンスを巧みに取り込んだ1曲。子供もコーラスも入ったヒューマンな感動に満ちた仕上がりです。本作ならではの1曲なのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=-fP8LllAHEg

「Damn You Get To Me」
Carly Simon作。リリース当時、Carly本人がアルバムで一番気に入っていたというバラード。何処となくJTっぽいところが、微妙な女心なのでは(笑)

「Is This Love」
Bob Marleyの名曲カヴァー。オリジナルは当ブログでも紹介した『Kaya』(1978年)に収録されています。ある意味、本作のハイライトかもしれませんね。個人的には恋するCarlyにピッタリの1曲だと思います。Sly & RobbieやEric Gale等ががっちりと好サポートしています。

「Orpheus」
Carly Simon作。雄大なメロディのバラード。さり気ないですが、なかなかいい感じです。

「It Happens Everyday」
Carly Simon作。昔ながらのファンを喜ばしてくれる美しいメロディのアコースティック・バラード。Carlyのソングライティングが衰えていないことを証明してくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=eX1GpwI4i9Q

「Such A Good Boy」
Carly Simon/Mike Manieri/Robbie Shakespeareという興味深いメンバーによる共作。しかもリズム・セクションがSly & Robbieということで、ちがちのレゲエ・チューンを想像して聴くと、かなりポップな仕上がりに驚かされます。隠し味程度にレゲエ・エッセンスも入っていますが。

「Hello Big Man」
Carly Simon/Peter Wood作。個人的にはこのタイトル曲が本作のハイライトです。N.Y.で出会った男女の恋について歌ったものですが、実はその主人公はCarlyの両親!ということでCarly本人にとっても特別な楽曲のようです。歌詞、メロディ、アレンジどれをとっても完璧な1曲だと思います。David Sanbornのアルト・ソロが素敵な恋の物語を盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=7OUtdqd4jXs

「You Don't Feel The Same」
Carly Simon作。なかなか素敵なメロディのアコースティック・バラード。個人的には大好きな1曲。

「Floundering」
Carly Simon作。ラストはSly & Robbieが参加していないにも関わらず、思い切りレゲエしています。

Carly Simon関連の過去記事もご参照下さい。

『Boys In The Trees』(1978年)
Boys in the Trees

『Torch』(1981年)
Torch

4年に一度の祭典が幕を閉じ、しばらくは虚脱感で一杯になりそうですね。
posted by ez at 06:02| Comment(4) | TrackBack(1) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月11日

Vinicius Cantuaria『Samba Carioca』

Arto Lindsayプロデュース、Marcos Valle、Joao Donato参加の新作☆Vinicius Cantuaria『Samba Carioca』
サンバ・カリオカ
発表年:2010年
ez的ジャンル:深化した大人のブラジル音楽
気分は... :今夏のオススメ!

今回はブラジルのベテラン男性シンガー/ギタリストVinicius Cantuariaの新作『Samba Carioca』です。

Vinicius Cantuariaは1951年、ブラジル、アマゾナス州マナウス生まれのシンガー/ソングライター/ギタリスト/ドラマー。

60年代終わりにロック・バンドO Tercoのドラマーとしてプロのミュージシャンのキャリアをスタートさせます。以前に紹介したMarcos ValleO Tercoの共演作『Vento Sul』にもドラマーとして参加しています。

その後Caetano Velosoのバック・バンドのメンバーを務めた後、1982年に初ソロ・アルバム『Vinicius Cantuaria』をリリースしています。

1994年にN.Y.へ移住。そこでArto Lindsayと出会い、Artoの『The Subtle Body (O Corpo Sutil)』(1995年)を共同プロデュース。これを機に坂本龍一とも交流を持つようになり、日本人アーティストの作品にも参加するようになります。

今回紹介する『Samba Carioca』は彼にとって15枚目のソロ作となります。

盟友Arto Lindsayがプロデュースし、N.Y.とリオの2箇所でレコーディングが行われました。

レコーディング・メンバーは、Vinicius Cantuaria(g、vo、ds、key、per)以下、Brad Mehldau(p)、Marcos Valle(p)、Joao Donato(p)Bill Frisell(g)、
Paulo Braga(ds)、Luiz Alves(b)、Liminha(b)、Dadi(g)、
Sidinho(per)、Jesse Sadock(flh)という、なかなか豪華な顔ぶれです。いずれもViniciusと交流のあるメンバーが好サポートしています。

アコースティックな味わいの中にViniciusらしいアンビエントな隠し味の効いた、深化した大人のブラジル音楽を堪能できます。

夏に向けてブラジル音楽をお探しの方へ、ぜひオススメしたい1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Praia Grande」
Vinicius Cantuaria/Marcos Valle作のオープニング。爽快かつ軽やかでありながら、エレガントな雰囲気も漂うサンバ・チューンです。ViniciusとMarcosの色がそれぞれ上手くブレンドしていると思います。

「Berlin」
Vinicius Cantuaria作。Viniciusのウエットなヴォーカル&ギターとBrad Mehldauの美しいピアノらが創り出すサウダージな音空間がグッときます。

「Vagamente」
Wanda Sa(Wanda De Sah)でお馴染みのRoberto Menescal/Ronaldo Boscoli作の名曲カヴァー。キュートなWanda Saのヴァージョンの印象が強い曲ですが、ここでは落ち着いた大人の「Vagamente」を堪能できます。Jesse Sadockのフリューゲル・ホーンがロマンチック・ムードを盛り上げてくれます。

「Inutil Paisagem」
邦題「無意味な風景」。Antonio Carlos Jobimの名曲カヴァー。当ブログではこれまでTenorio Jr.Quarteto Em CyTitaのヴァージョンを紹介しています。偶然かもしれませんが、「Vagamente」、「Inutil Paisagem」とWanda Sa『Vagamente』収録曲が続きましたね。本ヴァージョンはクールな中にも男の色気が漂います。

「Julinha De Botas」
Vinicius Cantuaria作。ViniciusとBill Frisellのギターが小気味良く絡み合うインスト。

「Fugiu」
Vinicius Cantuaria/Arto Lindsay作。美しいボッサ・チューンです。シンプルだけど実に奥深いですな。Joao Donatoもピアノで盛り上げてくれます。

「Orla」
Vinicius Cantuaria/Liminha/Marcos Valle/Dadi作。暑さで火照った体をクールダウンさせてくれるような仕上がりです。さり気ないですが、素晴らしいアンサンブルを堪能できます。

「Conversa Fiada」
Vinicius Cantuaria作。哀愁モードながらも力強いサウンドが刻まれるサンバ・チューンです。

「So Ficou Saudade」
Paulo Sergio Valle/Vinicius Cantuaria作。ラストはタイトルの通り、サウダージ気分の美しい演奏を堪能できます。大人のサウダージ・サウンドといった趣がたまりません。Bill Frisellのギターが素晴らしい!この夏のへヴィ・ロテになるかも!

興味がある方は、他のVinicius Cantuaria作品もチェックしてみて下さい。

『Sol Na Cara』(1996年)
Sol Na Cara

『Tucuma』(1999年)
トゥクマ

『Vinicius』(2001年)
ヴィニシウス

『Horse and Fish』(2004年)
Horses & Fish

『Silva』(2005年)
Silva

『Cymbals 』(2007年)
Cymbals
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2010年07月10日

Linda Lewis『Lark』

Lindaの代表作。ユニークでキュートなフォーキー・ソウル!☆Linda Lewis『Lark』
ラーク
発表年:1972年
ez的ジャンル:ラブリー・ヴォイス系UK黒人SSW/フォーキー・ソウル
気分は... :リンダ!リンダ!

UKの黒人シンガーソングライターLinda Lewisの2回目の登場です。

『Fathoms Deep』(1973年)に続いて紹介するのは、1972年リリースの2ndアルバム『Lark』です。

代表作として最も有名なLinda Lewis作品ですね。
僕がLinda Lewisの名前を知ったのも本作『Lark』でした。(当時は読んでいた)MM誌で中村とうよう氏がミーハー・モードで彼女および本作を絶賛する記事を読んだのが最初でしたね。

CD時代になってようやく『Lark』の音源を聴くことができ、その透明感のあるラブリー・ヴォイスとジャンル分け困難なサウンドに感動したものです。

プロデュースはLinda本人と後にプライベートでもパートナーとなるJim Creganです。

レコーディングには、Linda Lewis(vo、g、p)以下、
Jim Cregan(g)、Emile Latimer(per)、Pat Donaldson(b)、Gerry Conway(ds、per)、Eric Oxendine(b)、Jean Rouselle(p、org)、Poli Palmer(vibe、marimba、fl)、Paul Williams(g)、Michael Eve(sax)といったミュージシャンが参加しています。

基本的にはバックはかなりシンプルな演奏で、Lindaの個性的なヴォーカルを際立たせた新感覚のフォーキー作品に仕上がっています。

個人的にはブラック・フィーリングが増した『Fathoms Deep』の方が好みですが、Linda Lewisという強烈な個性を知るうえで『Lark』は絶対外せない1枚だと思います。

フォーキー・ソウルとして聴くも良し!SSW作品として聴くも良し!

全曲Lindaのオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「Spring Song」
オープニングは人気のアコースティック・ソウル。涼しげなアコギ、ボンゴ中心のバックとLindaが爽快なラブリー・ヴォイスがマッチしています。

「Reach For The Truth」
本曲タイトルはベスト盤のタイトルにもなりましたね。Aretha Franklinからの影響を感じるソウル/ゴスペル・テイストの味わい深い1曲。特に後半の盛り上がりは素晴らしいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=RDdX0YyLCRs

「It's The Frame」
ソウルというよりSSW的味わいのアコースティック・チューン。シンプルながらも独特の味わいがあります。

「Feeling Feeling」
Joni Mitchellをもっとラブリー&キュートにした雰囲気のフォーキー・チューンに仕上がっています。

「What Are You Asking Me For」
パーカッシヴなフォーキー・チューン。シンプルながらも心地好い!僕の好きなパターンの仕上がりです。

「Lark」
バックはピアノ/オルガンのみ。シンプルなバックがLindaのヴォーカルの魅力を際立たせてグッド!

「Old Smokey」
「Spring Song」、「Reach For The Truth」と並び人気の高い曲なのでは?エレピの音色が心地好い爽快ソウル・チューン。Common「Go」でもサンプリングされていましたね。

Common「Go」
 http://www.youtube.com/watch?v=YCe1gC5VaW4

「Gladly Give My Hand」
この曲も大好き!。パーカッシヴなフォーキー・サウンドにサックスも絡み、クロスオーヴァーな味わいを堪能できます。

「More Than A Fool」
マリンバ、フルート、ヴァイヴも加わった気の利いたアレンジが楽しい小粋な仕上がり。

「Been My Best」
淡々とした中にもビミョーな心模様が歌いこまれた1曲。ボーッとしながら聴いていたいですね。

「Waterbaby」
一番のお気に入り曲。フリーソウル好きの人にはグッとくるグルーヴィーな魅力に溢れています。

「Little Indians」
ラストはライブ録音です。ギロのリズムが印象的な先住民モードの1曲。歌詞の中には♪Little Japanese♪といったフレーズも聴くことができます。雲雀の囀りと共にアルバムは幕を閉じます。

『Fathoms Deep』(1973年)
Fathoms Deep
posted by ez at 12:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月09日

Reuben Wilson『Love Bug』

Lee Morgan、Grant Greenらが参加したゴキゲンなオルガン・ジャズ☆Reuben Wilson『Love Bug』
ラヴ・バッグ
録音年:1969年
ez的ジャンル:豪華サイドメン系ソウルフル・オルガン・ジャズ
気分は... :遂にスペイン決勝へ!

昨日も書いたサッカーW杯注目の一戦「スペイン対ドイツ」は1対0でスペインが勝利し、初の決勝進出となりました。

もっと派手な点の取り合いになると思っていたのですが、堅い展開になりましたね。
ドイツが序盤から積極的に動くと思っていたのですが、守備的に入ってきたのは意外でしたね。逆にスペインにとってはラッキーな展開となりました。スペインはペドロの起用が当たりましたね。

いよいよスペインは悲願の世界王者まであと一歩ですね。
ここまで来れば、決勝はスペイン(と言うよりもバルサ)らしいサッカーであっさり勝つような気がします。
(バルサではない)両SBがロッペンを止めることができるかが、唯一気掛かりですね。

さて、今回はソウルフル/ファンキーなジャズ・オルガン奏者Reuben Wilsonの2回目の登場です。

『Got To Get Your Own』(1975年)に続いて紹介するのは『Love Bug』(1969年)です。

『Love Bug』『On Broadway』(1968年)に続くBlue Note第2弾アルバム。

レコーディング・メンバーは、Reuben Wilson(org)、Lee Morgan(tp)、George Coleman(ts)、Grant Green(g)、Leo Morris(Idris Muhammad)(ds)という5名です。

リーダーの存在が埋もれてしまいそうな豪華サイドメンですが、そのサイドメンがWilsonを守り立ててゴキゲンなソウル・ジャズ作品に仕上がっています。特にGrant Greenが絶好調です。Lee Morganの参加も嬉しいですね!

「I'm Gonna Make You Love Me」「I Say A Little Prayer」「Stormy」 といった人気曲カヴァーと「Hot Rod」「Love Bug」「Back Out」というWilsonのファンキーなオリジナルがバランス良く配されているのもグッド!

捨て曲ナシ!充実のソウルフル/ファンキーなオルガン・ジャズ作品です。

全曲紹介しときやす。

「Hot Rod」
ファンキーなソウル・ジャズ。豪華サイドメンが参加していても主役はWilsonのオルガンであることを強く印象付けてくれます。それ以外ではMuhammadのブレイクに相当グッときますね。
http://www.youtube.com/watch?v=BdPjHt2q0cM

「I'm Gonna Make You Love Me」
Dee Dee Warwick、Diana Ross & the Supremes with The Temptations、Madeline Bell等のヒットで知られるKenneth Gamble/Leon Huff/Jerry Ross作品。本ヴァージョンは軽やかな仕上がりがいいですね。GreenのメロディアスなギターとColemanとMorganの2管によるソロもキマっています。アルバムで最もキャッチーかもしれませんね。

「Diana Ross and The Supremes with The Temptations「I'm Gonna Make You Love Me」
 http://www.youtube.com/watch?v=vI844RAJo58
Madeline Bell「I'm Gonna Make You Love Me」
 http://www.youtube.com/watch?v=LbEQEIBN-7U

「I Say A Little Prayer」
Dionne WarwickAretha Franklin等のヒットで知られるHal David/Burt Bacharach作品。当ブログではCal Tjaderのカヴァーも紹介しています。本ヴァージョンも実に軽やかでキャッチーです。Coleman→Morgan→Green→Wilsonと続くソロを堪能しましょう。
http://www.youtube.com/watch?v=u9Y8_7lFxo4

「Love Bug」
タイトル曲はファンキーなソウル・ジャズ。格好良さで言えば、やはり本演奏なのでは?特にこの時期のGrant Greenのファンキー・グルーヴが好きな人は相当グッとくるはずです!

「Stormy」
Classics IVの名曲カヴァー。当ブログではCafe Apres-midiのコンピにも収録されているThird Waveによるドリーミーな人気カヴァーも紹介済みです。本ヴァージョンはボッサ・テイストのメロウな演奏がいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=-Z9_9wk7E8A

「Back Out」
ラストはソウルフルなオルガン・ジャズを堪能できます。MorganやGreenが格好良いソロでWilsonのファンキー・グルーヴを盛り上げます。

以前の輸入CDにはボーナス・トラックとしてSam & Daveの大ヒット曲「Hold On, I'm Comin'」のカヴァーが収録されていました。

「Hold On, I'm Comin'」
http://www.youtube.com/watch?v=Ra2wiAQYb58

他のReuben Wilson作品もチェックしてみては!

『Blue Mode』(1969年)
Blue Mode

『A Groovy Situation』(1971年)
A GROOVY SITUATION

『Set Us Free』(1971年)
セット・アス・フリー

『The Sweet Life』(1972年)
Sweet Life

『The Cisco Kid』(1974年)
Cisco Kid

『Got To Get Your Own』(1975年)
Got to Get Your Own
posted by ez at 04:31| Comment(2) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月08日

Annett Louisan『Das Optimale Leben』

ラテン/ブラジル・フレイヴァー満載の3rd☆Annett Louisan『Das Optimale Leben』
Das Optimale Leben
発表年:2007年
ez的ジャンル:小悪魔ウィスパー系キュートポップ
気分は... :スペイン正念場!

さぁ、間もなくサッカーW杯、最大のヤマ場「ドイツ対スペイン」戦ですね。
オランダには申し訳ありませんが、この勝者が世界王者となる可能性が高いと思います。

個人的には大会前から優勝候補に推していたスペインに勝って欲しいのですが、今大会の流れでいけばドイツに勢いがありそうですね。

スペインは準々決勝のパラグアイ戦の後半で見せてくれた、ビジャ、イニエスタ、ペドロ、セスク、シャビの布陣を期待しています。ただし、このメンバーで戦っているということはスペイン劣勢の状況かもしれませんが・・・

今回は「ドイツ対スペイン」戦に因んで、ドイツの人気ポップ・シンガーAnnett Louisanの3rdアルバム『Das Optimale Leben』(2007年)です。

Annett Louisanの紹介は、『Teilzeithippie』(2008年)に続き2回目となります。

思わずジャケ買いした『Teilzeithippie』(2008年)で、すっかりAnnettの小悪魔ウィスパー・ヴォイスに魅了されてしまいました。

今日紹介する『Das Optimale Leben』(2007年)でもAnnettのキュートなウィスパー・ヴォイスを堪能できますが、ポップアイコン的な印象が強かった『Teilzeithippie』とは少し異なる印象を受けます。

『Teilzeithippie』ほどの弾けた雰囲気はありませんが、全体のまとまりとしては本作の方が上かもしれませんね。大きな特徴としては、ラテン/ブラジル・フレイヴァーの楽曲が目立ちます。その意味では現在の僕の嗜好ともマッチした1枚です。

単なる女性ポップと侮ることなかれ!
表情豊かなAnnettのヴォーカルとセンス抜群のサウンド・プロダクションにグッとくるはずですよ。

全曲紹介しときやす。

「Das Alles War Nicht Passiert」
オススメその1。シングルにもなったオープニング。ノスタルジックなフレイヴァーとポップな味わいが程好くブレンドしたサウンドをバックに、Annettがキュートなヴォーカルを聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=QXs3GzsDb2U

「Kleine Zwischenfalle」
哀愁モードのメロディと能天気なリズムのギャップが不思議な雰囲気を醸し出します。
http://www.youtube.com/watch?v=gXcCevoMsVE

「Was Haben Wir Gesucht」
オススメその2。この曲もシングルになりました。美しくも切ない哀愁バラード。上手く説明できませんが、ドイツ語なのに丸みのあるAnnettのヴォーカルがいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=UJmalbCBW7o

「Er」
オススメその3。哀愁のラテン・チューン。Annettのキュートな声質が意外にラテン・サウンドとマッチしています。
http://www.youtube.com/watch?v=t4ciM3mtWis

「Die Wahrheit」
オススメその4。僕の一番のお気に入り曲。小粋なジャジー・サウンドと吐息まじりのAnnettのセクシー・ヴォーカルで昇天しそうです!
http://www.youtube.com/watch?v=kg1B7nMZuLA

「Wenn Man Sich Nicht Mehr Liebt」
哀愁のアコースティック・チューン。こういう曲はいかにもドイツっぽいですな。
http://www.youtube.com/watch?v=RRQrT0-sg7E

「Ich ...Be Dich」
オススメその5。美しいメロディのアコースティック・チューン。サウンド・プロダクションがお見事!
http://www.youtube.com/watch?v=E1NbZwgudbw

「Die Sein」
オススメその6。かなり使えるボッサ・チューン。Annettのキュート・ヴォーカルとボッサ・サウンドの組み合わせがグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=XhLyf8dN-5c

「Mein Innerer Schweinehund」
Die Prinzenをフィーチャーしたポップ・チューン。穏やかなサウンドが素晴らしいヴォーカル・プロダクションを盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=Q7KjL_ExfkA

「Gendefekt」
オススメその7。雲空のサンシャイン・ポップ(?)といった感じでしょうか。晴天モードになりそうでならないところが好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=Ymcw8K_W4JE

「Unbekummert」
オススメその8。Annettのキュート・ヴォーカルの魅力を堪能できるアコースティックなポップ・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=OgU0ZpxpGts

「Rosenkrieg」
オススメその9。ムーディーなボッサ・ジャズ。いかにも・・・な仕上がりですが、この手の曲に弱いんです(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=od12ZW6t32M

「Dings」
オススメその10。「Die Wahrheit」と並ぶ僕のお気に入り。さり気ない雰囲気ですがカフェ・モードにぴったりの小粋なボッサ・チューンです。
http://www.youtube.com/watch?v=iushTGrc724

「Ende Dezember」
哀愁モードのバラード。本当はこういったバラードが似合うのでしょうが、本作の流れでいくと少し存在感がないかも?

「Der Kleine Unterschied」
この曲はボーナス・トラック。落ち着いたジャジー・チューンでグッドなのですが、曲終了後の隠しトラックが余計です。
http://www.youtube.com/watch?v=GncEVFsxjlA

『Teilzeithippie』(2008年)
Teilzeithippie
posted by ez at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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