2010年08月16日

Delegation『The Promise Of Love』

何はともあれ「Oh Honey」!☆Delegation『The Promise Of Love』
Promise of Love +2
発表年:1977年
ez的ジャンル:込み上げ系UKソウル
気分は... :ガナーズの開幕戦は?

昨日の記事にも書いたように、サッカーのイングランド・プレミアリーグいきなりの大一番「リヴァプール対アーセナル」を観戦中。前半は0対0のスコアレスでしたが、前半終了間際にリヴァプールのJ.コールがレッドカードで一発退場になってしまいました。

少し大人しい前半でしたが、後半は動きがあるのでしょうか・・・

今回はUKのソウル・グループDelegationのデビュー・アルバム『The Promise Of Love』(1977年)です。

Delegationはイギリス、バーミンガムで1975年に結成されたソウル・グループ。結成時のメンバーはLen ColeyRicky Bailey、Roddy Harrisの3名。その後Roddy Harrisがジャマイカ出身のRay Patterson代わっています。

新体制になってデビュー・アルバム『The Promise Of Love』(1977年)を制作します。この中の収録曲「Oh Honey」が1979年になってから全米R&Bチャート第6位のヒットとなり、Delegationへの注目が集まりました。

その後グループはメンバー交代を経て、『Eau De Vie』(1979年)、『Delegation』(1981年)、『Deuces High』(1982年)といったアルバムをリリースしています。

Delegationと言えば、Real Thingと並びKen Goldが手掛けたグループとしてお馴染みですね。本作でもKen Goldがプロデュースを務め、ソングライティングでもMicky Denneとのコンビで殆どの楽曲を書いています。

そんなKen Goldが世に送り出した名曲が「Oh Honey」です。
フリーソウルの人気曲、Hip-Hopの定番サンプリング・ネタとしてもお馴染みの楽曲であり、世代を超えて幅広い人気を獲得しているメロウ・チューンですね。

その意味では「Delegation=Oh Honey」というイメージが強いですが、今日紹介するデビュー・アルバム『The Promise Of Love』は、決して「Oh Honey」1曲のみのアルバムではありません。Denne & Goldの楽曲を中心に良質の込み上げ系UKソウルを存分に楽しめる1枚になっています。

まずは「Oh Honey」を心ゆくまでまで堪能し、その後はアルバム全体も楽しんでみて下さい。

全曲紹介しときやす。

「The Promise Of Love」
タイトル曲はDenne & Gold作。フィリー・ソウル・テイストの軽快な仕上がりです。晴れやかな気持ちになるオープニングです。
http://www.youtube.com/watch?v=lhGbpYxlIg8

「You've Been Doing Me Wrong」
Denne & Gold作。シングルとしてUKチャート第49位となりました。ソウル・グループとしての彼らの魅力を堪能でき、爽快な込み上げ感にグッとくる佳作だと思います。

「Mr. Heartbreak」
Grenville Harding作。シンプルなバックの感動的なバラード。涙腺にくるまさにハートブレイクな仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=Pxhob-9E1-s

「Let Me Take You To The Sun」
Len Coley/Ricky Bailey作。メンバーのペンによる楽曲ですが、軽快で親しみやすいメロディにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=85B8ChiqfTE

「Back Door Love」
哀愁モードのミッド・ダンサー。この曲もフィリー・テイストの仕上がりです。

「Where Is The Love We Used To Know」
Denne & Gold作。「Oh Honey」を除けば本作のハイライトなのでは?シングルとしてUKチャート第22位になっています。僕も「Oh Honey」以外で一番好きな曲です。軽快なリズムと華麗なストリングスがマッチしたメロウ・チューンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=Xecrx6usp4A

「Soul Trippin'」
Denne & Gold作。流麗なストリングスで盛り上がる軽快なディスコ・チューン。

「Oh Honey」
説明不要のハイライト(Denne & Gold作)。前述のように1979年に全米R&Bチャート第6位となっています。いつ聴いても胸にグッとくる永遠のメロウ・チューンですね。
http://www.youtube.com/watch?v=BbMzoSVKp1Q

本曲と言えば、サンプリング定番ネタとしてお馴染みです。当ブログでもBrothers Like Outlaw「Good Vibrations」Total「Kissin' You/Oh Honey」を既に紹介済みです。

Brothers Like Outlaw「Good Vibrations」
 http://www.youtube.com/watch?v=36cfckG18Aw
Total「Kissin' You/Oh Honey」
 http://www.youtube.com/watch?v=fy2JPJBVBT4

それ以外にも下記の曲で極上メロウを聴くことができます。

Three Times Dope「Funky Dividends」
 http://www.youtube.com/watch?v=MUsaSCRdtYI
Ultramagnetic MC's「Blue Cheese」
 http://www.youtube.com/watch?v=Z_4jmsI6t_o
The Rhythm「I'll Do Anything For You」
 http://www.youtube.com/watch?v=f1d9BMUzEDo
Trellini「I Wanna Be Yours」
 http://www.youtube.com/watch?v=KFzeOYMGf_E
Geto Boys「Quickie」
 http://www.youtube.com/watch?v=GRpejEujz-4
Side 2 Syde「Sky Ballin'」
 http://www.youtube.com/watch?v=ELCoGjbkxvQ
Robbie Danzie「Don't Let Go」
 http://www.youtube.com/watch?v=qqd1eqfHGY0
Kino Watson「Bring It On(Remix)」
 http://www.youtube.com/watch?v=X9AzDouHI-I
Smoker's Paradise「Spanish F.L.Y.」
 http://www.youtube.com/watch?v=myCoWEaZWYE
Cali Life Style「Lost」
 http://www.youtube.com/watch?v=xhMmx3X5dQk
Lil Blacky「Oh honey」
 http://www.youtube.com/watch?v=bePtUmZLkQA
Ms. Krazie「Oh Honey (Dont Trip)」
 http://www.youtube.com/watch?v=W9mtl7mnm3A
Lalwess「Bed Drama」
 http://www.youtube.com/watch?v=BopMj_qPSwI
Chazz「Even In A World」
 http://www.youtube.com/watch?v=OEtrKm1g6t0

上記に加えて、Naughty By Nature「O.P.P. (Sunny Days Remix) 」、Ahmad「Back In The Day (Remix) 」、Coolio「Ugly Bitches」、Da King & I「Tears」等もありますね。

また、カヴァーとしてはSanchez、Royal T、Linda Williams、Peter Hunnigale等のヴァージョンがあります。

Royal T「Oh Honey」
 http://www.youtube.com/watch?v=93UESz3QGsM
Peter Hunnigale「Oh Honey」
 http://www.youtube.com/watch?v=DGc48QQvwSo

「Someone Oughta Write A Song (About You Baby) 」
Denne & Gold作。Denne & Goldらしい込み上げ系のメロディにグッとくる1曲。Real Thing好きの人は間違いなく気に入ると思います。

「Love Is Like A Fire」
Grenville Harding /Ricky Bailey作。ラストは躍動感のあるアップ・チューンでアルバムは幕を閉じます。

CDにはボーナス・トラックとして「Honey I'm Rich」「You And Your Love」 の2曲が追加収録されています。前者はRaydioのカヴァー(『Rock On』収録)です。後者はDenne & Gold作品です。

『Eau De Vie』(1979年)
オー・ド・ヴィー

『Deuces High』(1982年)
ジューセス・ハイ
posted by ez at 01:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする