発表年:1967年
ez的ジャンル:Serge Gainsbourgサントラ
気分は... :眼鏡美人に弱いんです!
ここ数日久々シリーズが続いているので、今日もそんな流れで・・・
久々のサントラ『Anna』(1967年)です。
フランス映画のサントラとしても、音楽を担当したSerge Gainsbourgの作品としても人気の高い1枚ですね。
ちなみに当ブログでは、これまで『Love On The Beat』(1984年)、『Histoire De Melody Nelson』(1971年)といったGainsbourg作品を紹介済みです。
『Anna』はPierre Koralnik監督によるフランス映画。
Anna Karina、Jean-Claude Brialy、Marianne Faithfull、Serge Gainsbourgが出演したミュージカル・コメディ作品です。
『Anna』(DVD)
主演のAnna Karinaはヌーヴェルヴァーグ時代に活躍したデンマーク出身の女優です。Jean-Luc Godardと結婚していた時期もあり、Godardが監督した『Une femme est une femme(英題:A Woman Is a Woman、邦題:女は女である)』(1961年)でベルリン国際映画祭女優賞を受賞しています。同じくGodardが監督した『Pierrot Le Fou(邦題:気狂いピエロ)』(1965年)あたりも有名ですね。
さて、今日紹介する『Anna』のストーリーは簡単に説明するとこんな感じです。
パリの広告代理店で働くAnna(Anna Karina)は、田舎から出てきたばかりの眼鏡をかけた冴えない女性。一方、Annaが勤める広告会社の社長Serge(Jean-Claude Brialy)は、ある写真の女性に心奪われてしまいます。そして、Sergeは彼女を求めてパリの街中を探し回りますが、写真の女性は眼鏡を外したAnnaだったのです・・・
なんて、書きながら僕も映画は観ていないのですが(泣)
僕自身はSerge Gainsbourg作品として興味を持ち本作を購入しましたが大正解でした。主演のAnna Karinaが歌うキュートな楽曲、Gainsbourgらしいエロ・モードな楽曲、後の『Histoire De Melody Nelson』を予感させるフレンチ・ロックな楽曲、ミュージカル・コメディらしいコミカルな楽曲が巧妙に散りばめられた全16曲です。
Michel Colombierがオーケストレーションを担当しています。
Gainsbourg好き、映画音楽好きの方はぜひチェックを!
GainsbourgはJean-Claude Brialy演じるSergeの友人として出演しています。
全曲紹介しときやす。
「Sous Le Soleil Exactement」
邦題「太陽の真下で(オーケストラ)」。テーマ曲のオーケストラ・ヴァージョン。
「Sous Le Soleil Exactement」
オススメその1。邦題「太陽の真下で」。主演のAnna Karinaが歌うタイトル曲のヴォーカル・ヴァージョン。Annaのキュートなハスキー・ヴォイスにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=rAVsGHDw_RU
「C'est La Cristallisation Comme Dit Stendhal」
オススメその2。邦題「スタンダールの恋愛論」。"スウィンギン・ロンドン"ならぬ"スウィンギン・パリ"といった雰囲気のポップ・ビートが格好良いフレンチ・ロック。Annaに思いを募らせるSergeの爆発しそうな思いとリンクしている感じもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=4yRew-BMNe4
「Pas Mal Pas Mal Du Tout」
邦題「パ・マル最高」。マッタリとした中にGainsbourgらしいエロ・モードが漂います(笑)
「J'etais Fait Pour Les Sympathies」
邦題「好感の持てる男」。ホーンも入ったフレンチ・ロック。ミュージカルの挿入歌らしい仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=AubyuZlbXuk
「Photographes Et Religieuses」
邦題「写真と宗教(オーケストラ)」。女性コーラス入りのつなぎの1曲。
「Rien Rien J'disais Ca Comme Ca」
邦題「何でもない」。AnnaとGainsbourgのやりとりに音楽をつけたもの。
「Un Jour Comme Un Autre」
オススメその3。邦題「いつものように」。1分16秒の短い曲ですが、哀愁を帯びたAnnaの歌声に魅了されます。
http://www.youtube.com/watch?v=_bW-sqHZF28
「Boomerang」
オススメその4。邦題「ブーメラン」。Gainsbourgらしいフレンチ・ロック・サウンドにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=jQbQkEZwCiw
「Un Poisson Violent, C'est Ca L'amour」
オススメその5。邦題「愛とは激毒」。「Boomerang」同様に格好良いフレンチ・ロックです。
http://www.youtube.com/watch?v=ikBZjqeVgTc
「De Plus En Plus, De Moins En Moins」
邦題「だんだん、少しづつ」。ロマンティックな仕上がりがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=DdD3_Rg3ApM
「Roller Girl」
オススメその6。邦題「ローラー・ガール」。僕の一番のお気に入り曲。眼鏡美人のAnnaが眼鏡を外してキュートに歌い踊ります。サイコー!
http://www.youtube.com/watch?v=owhbipZnuCg
「Ne Dis Rien」
オススメその7。邦題「何も言うな」。SergeとAnnaの思いが交錯するロマンティックな大人のデュエットにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=620ySeLndNA
「Pistolet Jo」
邦題「ピストル・ジョー」。コミカルなサウンドにのってAnnaが楽しそうに歌います。ピストルの
http://www.youtube.com/watch?v=3xxVdUEhrb0
「G.I. Jo」
邦題「G.I.ジョー」。「Pistolet Jo」の続編のようなコミカルな仕上がり。ミュージカルらしい1曲。
「Je N'avais Qu'un Seul Mot A Lui Dire」
オススメその8。邦題「言いたいのはひとことだけ」。ラストは幻想的なセクシー・チューンで幕を閉じます。
http://www.youtube.com/watch?v=xN77xqmDsao
Gainsbourg作品の過去記事もご参照下さい。
『Histoire De Melody Nelson』(1971年)
『Love On The Beat』(1984年)