2010年10月16日

Free Design『Stars/Time/Bubbles/Love』

最高傑作の呼び声も高い4th☆Free Design『Stars/Time/Bubbles/Love』
スターズ・タイム・バブルズ・ラヴ
発表年:1970年
ez的ジャンル:ミラクル・コーラス系ソフト・ロック
気分は... :自由に羽ばたきたい・・・

バタバタ状態であった今週の疲れがドッと出たせいか、今日も昼まで寝ていました。慌てて記事を書いています。

そんな慌しい中、セレクトしたのがFree Design『Stars/Time/Bubbles/Love』(1970年)です。

Chris Dedrickを中心とした兄弟グループFree Designの紹介は、3rdアルバム『Heaven/Earth』、デビュー・アルバム『Kites Are Fun』(1967年)に続き3回目となります。

『Stars/Time/Bubbles/Love』は、デビュー・アルバム『Kites Are Fun』と並んで人気の高い作品ですね。本作を彼らの最高傑作に挙げる人も多いと思います。

プロデュースは発売元Project 3のオーナーEnoch LightとChris Dedrick、エンジニアはPhil Ramoneが務めています。

次男Chrisを中心に長男Bruce、長女Sandy(Sandra)、妹Ellenの4人が織り成す緻密で美しい魔法のコーラスの完成度がさらに高まっています。まさにコーラスのアートですね。

ロック、フォーク、ポップス、ジャズ、クラシック、映画音楽等のエッセンスを上手く取り込んでアレンジ・センスもFree Design作品の魅力ですが、本作ではサイケ・サウンドも聴かれ更にサウンドの幅が広がっています。

過去3作とは異なりメンバーの写真が登場しないジャケも含めて、よりアーティスティックなFree Designを堪能できる1枚です。

※追記
グループの中心であったChris Dedrickが、8月6日に癌のため亡くなったそうです。享年62歳。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

全曲紹介しときやす。

「Bubbles」
オススメその1。小粋にドライブするバックと魔法のコーラスに魅了されるオープニング。この1曲のみでFree Designワールドの虜になるはず!Chris Dedrick作。
http://www.youtube.com/watch?v=CsGo6mxQaUM

「Tomorrow Is The First Day Of The Rest Of My Life」
1969年のロック・ミュージカル『Salvation』挿入歌のカヴァー(Peter Link & C.C. Courtney作)。グルーヴィーなインタールードに続き、ピースフル・ハーモニーを堪能できます。
http://www.youtube.com/watch?v=k6x9fI8JRd0

「Kije's Ouija」
オススメその2。ポップで爽快なコーラスにグッときます。子供向け番組のバックで流れているとピッタリな雰囲気ですね。Chris Dedrick作。
http://www.youtube.com/watch?v=OSKfxVw1vaM&feature=related

「Butterflies Are Free」
オススメその3。シングルにもなりました。1969年に上演されたブロードウェイ・コメディ『Butterflies Are Free』のタイトル曲のカヴァー(Stephen Schwartz)。タイトルの通り、自由に羽ばたきたくなるような1曲です。ジワジワと盛り上がってくるのもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=JQa-CRZBt6c

「Stay Off Your Frown」
Free Designらしいジャジーな雰囲気を楽しめます。Chris Dedrick作。

「Starlight」
オススメその4。Chris Dedrick作。4人の織り成すハーモニーの美しさを堪能できます。聴いていると夢心地に・・・
http://www.youtube.com/watch?v=363PkReusCM

「Time and Love」
オススメその5。Laura Nyroの人気曲カヴァー。オリジナルは当ブログでも紹介した『New York Tendaberry』に収録されています。オリジナルの軽快な雰囲気を生かした爽快ハーモニーが心地好いですね。

「I'm a Yogi」
オススメその6。Chris Dedrick作。タイトルから想像できるようにシタール入りのサイケ調サウンドが印象的です。サウンドは怪しげでもコーラスは爽快です(笑)

「Raindrops Keep Fallin' On My Head」
オススメその7。映画『明日に向って撃て!』の挿入歌としてお馴染みB.J.Thomasによる全米No.1ヒット「雨にぬれても」のカヴァー(Hal David/Burt Bacharach作)。このカヴァーは聴かなくてもハマりすぎという気がしますよね。期待通りのドリーミー・カヴァーに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=CrTezUsluQs

「Howdjadoo(Fly Me Down)」
Carole Bayer Sager/George Fischoff作品。明るく楽しげな雰囲気がいいですね。

「That's All People」
Chris Dedrick作。ラストはドラマチックに締め括ってくれます。

Free Designの過去記事もご参照下さい。
Free Designは永遠なり!

『Kites Are Fun』(1967年)
Kites Are Fun

『Heaven/Earth』(1969年)
ヘヴン・アース
posted by ez at 14:42| Comment(2) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする