2010年10月21日

Malena『Fried Samba』

サウンド・センス抜群のラテン・ハウス・プロジェクト☆Malena『Fried Samba』
Fried Samba
発表年:2008年
ez的ジャンル:ディーヴァ系スタイリッシュ・ラテン・ハウス
気分は... :ラテン・ヴァイヴが心地好い!

今日はUKのラテン・ハウス・プロジェクトMalenaの1stアルバム『Fried Samba』(2008年)です。

Malenaは、Dan BroadRoger "Chip" Wickhamというサウンド・プロダクション・チームと、女性ヴォーカリストSusana Monteroの3人によるラテン・ハウス・プロジェクト。イギリスとスペインを拠点に活動している模様です。

グループの結成時期は不明ですが、1999年にスペインでリリースされたハウス・コンピにMalenaの曲が収録されているので、その時点で既に活動していたことになります。

彼らの人気の高さは「Para Ti (For You)」「Vida Mia」等のシングル曲が実に多くのハウス・コンピで取り上げられていることからも確認できます。

「Vida Mia」
 http://www.youtube.com/watch?v=n_phTd_CmnI
Dalminjo feat. Malena「Despacito (Te Doy Mi Corazon) 」
 http://www.youtube.com/watch?v=GNNvMcmywsg
「Olvidarte (Te amo)」
 http://www.youtube.com/watch?v=CubHlznQjRs

Dan BroadRoger "Chip" Wickhamが創り出す生音を重視したクロスオーヴァー感覚のハウス・サウンドと、Susana Monteroの艶やかなスパニッシュ・ヴォーカルが織り成すスタイリッシュな音世界が、多くのハウス・ファンを魅了しています。特にMasters At Work(MAW)あたりが好きだった人はハマる要素が多いラテン・ハウスなのでは?

そんなMalena初のアルバム『Fried Samba』(2008年)ですが、ハウス・アルバムにありがちな単調さはなく、ボッサ/ジャズ・サンバや素敵なメロウ・チューン等も散りばめたメリハリのある構成で、実に気の利いたアルバムに仕上がっています。

きっとハウス・ファン以外にクラブジャズ好き、ラテン/ブラジル好きの人が聴いてもグッとくる内容だと思います。そう考えると、僕が本作に惹かれるのは当然かもしれませんね。

「No Llores Mas」「More Afro」といったシングル曲に加え、「Suavemente」「No Me Digas Nada」といった各種コンピで引っ張りだこの人気曲も収録された捨て曲ナシの1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Supanova」
オープニングはスタイリッシュなボッサ・グルーヴ。センス抜群のボッサ・サウンドとSusanaのキュートなスパニッシュ・ヴォーカルにグッときます。

「No Llores Mas」
アルバムに先駆けて12"シングルとしてリリースされ、フロア・ヒットとなった人気曲。アッパーなラテン・ハウスです。華やかなSusanaのヴォーカル、生音ピアノの美しい響き、ティンバレスが生み出すラテン・ビート、涼しげなRogerのフルート・・・MAWがお好きな人は絶対に気に入る1曲だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=B1Ixro0yrZM

「Fried Samba」
タイトル曲はバトゥカーダ調のハウス・チューン。大音量で聴きたくなるパーカッシヴな仕上がり!Susanaのヴォーカルがお休みの代わりに、ホーン隊が盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=Xc5Yac9Ye0Y

「Suavemente」
UKのハウス・コンピ『Beach House 04.05』などの各種コンピにも収録されているスパニッシュ・フレイヴァーの哀愁ハウス。誰もいない浜辺で聴きたい、まさに"ビーチ・ハウス"といった雰囲気の仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=vS0zjsZi97s

「Querria Mentir」
哀愁モードのラテン・チューン。ストリングスも入った美しくも切ない仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=6Eis9h-yRjY

「Liega El Verano」
クラブジャズやブラジリアン・グルーヴ好きの人もグッとくるスタイリッシュなジャズ・サンバ。Rogerのフルートが最高にハマっています。
http://www.youtube.com/watch?v=RybPCwMBybY

「Que Dificil Es」
フェンダー・ローズとギターが奏でる美しくも切ないサウンドをバックに歌うSusanaのヴォーカルにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=ZhUI4GWgTBs

「Flute Juice」
タイトルの通り、Rogerのフルートを存分に堪能できるジャズ・サンバ・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=yPeWk0Jzj6Q

「More Afro」
アルバムから12"シングルとしてカットされた曲。タイトルの通り、アフロ・ブラジリアン・テイストのファンキーなアッパー・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=LJE8ZmPVn5Q

「No Me Digas Nada」
『Latin Vibes - Lounge Selection』、『Tokyo Lounge Vol. 02』等のコンピ・アルバムにも収録されている人気曲。ラテン・ヴァイヴが心地好いラウンジ・チューンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=zy6N-8-RKtI

国内盤にはボーナストラックとして「Desert Sun」が収録されています。

輸入盤はジャケや曲順が異なるのでご注意を!

『Fried Samba』(輸入盤)
Fried Samba
posted by ez at 00:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする