発表年:1969年
ez的ジャンル:セルメン・フォロワー系ソフトロック
気分は... :セルメン好きの方はぜひ!
今日はサバービア/ソフトロック好きに人気の1枚、The Carnival唯一のアルバム『The Carnival』(1969年)です。
The Carnivalのメンバーは、Tommy Neal(b、vo)、Terry Fischer(vo)、Janis Hansen(vo)、Jose Soares (per、vo)の男女4人組。
Janis HansenとJose Soares の2人はSergio Mendes & Brasil '66のメンバーとしてもお馴染みですね。また、Terry Fischerは「Popsicles and Icicles」(David Gates作)のヒットで知られるThe Murmaidsの元メンバーです。
彼らの唯一のアルバム『The Carnival』(1969年)は、The AssociationやThe 5th Dimensionを手掛け、ソフトロック・ファンにはお馴染みのBones Howeがプロデュースしています。また、アレンジャーにはBill Holman、Bob AlcivarというBones Howe作品でお馴染みの顔ぶれが担当しています。さらにJohn Andrews Tartagliaが2曲でアレンジを担当しています。
また、Hal Blaine(ds)、John Guerin(ds)、Joe Osborne(b)、Mike Deasy(g)、Pete Jolly(el-p)、Larry Knechtel(el-p)等の敏腕ミュージシャンがレコーディングに参加しています。
全体としては、ソフトロックの達人たちが制作したセルメン・フォロワー系ソフトロック作品という印象ですね。ブラジリアン・フレイヴァーが魅力の実に完成度の高いソフトロックだと思います。
「Laia Ladaia」、「Walk On By」、「Reach Out For Me」、「Love So Fine」といったお馴染みの名曲もいいですが、「Hope」、「Son Of A Preacher Man」あたりもかなりグッときます。
セルメン好き、ソフトロック好きには間違いのない1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Canto De Carnival」
オープニングはアルバム唯一のThe Carnivalのオリジナル。パーカッションの軽快なリズムが響き渡るバトゥカーダ調のインストです。
「Laia Ladaia」
オススメその1。Edu Loboの名曲「Rez」のカヴァー(Edu Lobo/Ruy Guerra作)。当ブログではLennie Dale & Sambalanco Trio、Tamba 4のヴァージョンも紹介済みです。「Laia Ladaia」タイトルのヴァージョンではSergio Mendes & Brasil '66等がお馴染みですね。ここでもセルメン・フォロワーらしいブラジリアン・フレイヴァーのソフトロックを堪能できます。爽快にハジけている感じがたまりません。
「Sweets For My Sweet」
The Drifters、1961年のヒット曲をカヴァー(Doc Pomus/Mort Shuman作)。The Searchers、The Sweet Inspirations等もカヴァーしています。適度にR&Bテイストが効いているのがいいですね。
「Take Me For A Little While」
Dusty Springfieldのカヴァー(Trade Martin作)。ちょっぴり切ない哀愁チューンに仕上がっています。
「Turn, Turn, Turn (To Everything There Is A Season)」
The Byrdsの大ヒットでお馴染みのPete Seeger作品。フォーク・ロックの名曲が爽快ソフトロックに早変わりしています。
「Hope」
オススメその2。Monique & Louis Aldebert作。作者であるMonique & Louis Aldebert夫妻は、フレンチ・ジャズ・コーラスのユニットLes Double Sixのメンバーとしても知られています。フレンチ・テイストの小粋なアレンジにグッときます。
「Walk On By」
オススメその3。Hal David/Burt Bacharach作の名曲(オリジナルはDionne Warwick)。当ブログではCal Tjader、Average White Band、Gloria Gaynor、The Four King Cousinsのカヴァーを紹介済みです。本ヴァージョンもBacharach作品の魅力を存分に引き出すポップな仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=0zZnwStx430
「A Famous Myth」
映画『Midnight Cowboy(邦題:真夜中のカウボーイ)』でThe Groopが歌っていたJeffrey M. Camanor作品。The Groopヴァージョンの魅力受け継いだドリーミーなソフトロックに仕上がっています。
「Son Of A Preacher Man」
オススメその4。John Hurley/Ronnie Wilkins作品。オリジナルはDusty Springfield です。Aretha Franklinもカヴァーしています。ガールズ・ポップ好きの人であればグッとくるであろうキュートな仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=sl3wGu2rb5c
「Reach Out For Me」
オススメその5。Hal David/Burt Bacharach作の名曲カヴァー。Dionne Warwickのヒットでお馴染みの曲ですね。当ブログではMichael Hendersonのカヴァーも紹介済みです。オリジナルにはないラブリーな魅力にグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=VoorcwyF1KA
「Love So Fine」
オススメその6。Roger Nichols & The Small Circle Of Friendsヴァージョンでお馴染み、ソフトロックの大人気曲をカヴァー(Roger Nichols/Tony Asher作)。彼らがカヴァーするとハマりすぎ!という感じですね。オリジナルと以前に紹介したThe Four King Cousins、それに本ヴァージョンの3曲をセットで聴くと楽しいと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=EkdjgVjIb5A
Roger Nichols & The Small Circle Of Friends「Love So Fine」
http://www.youtube.com/watch?v=o-BLUPQvPdQ
The Four King Cousins「Love So Fine」
http://www.youtube.com/watch?v=PkaSQIHn24A
「The Word」
ラストはThe Beatles作品をカヴァー(Lennon/McCartney作)。名盤『Rubber Soul』 の中でも地味な存在の曲ですが、見事なソフトロックとして聴かせてくれます。
NFLでは我がドルフィンズは強豪スティーラーズに1点差負け・・・惜しかったなぁ。
これでAFC東地区の首位争いでジェッツ、ペイトリオッツから遅れをとってしまいました。それにしてもジェッツ、ペイトリオッツは、この2チームでAFCカンファレンス・チャンピオンシップを争ってもおかしくないほど強いですよね。その2チームにドルフィンズがついていけるか・・・早くも今シーズンの正念場かもしれません。