2010年12月25日

Flora Purim『Nothing Will Be As It Was...Tomorrow』

人気曲「Angels」収録!☆Flora Purim『Nothing Will Be As It Was...Tomorrow』
ナッシング・ウィル・ビー・アズ・イット・ワズ...トゥモロウ+2
発表年:1977年
ez的ジャンル:ブラジル/フュージョン系女性シンガー
気分は... :天使は何処に・・・

ブラジル/フュージョン・ファンに人気の女性シンガーFlora Purimの2回目の登場です。

『Butterfly Dreams』(1973年)に続いて紹介するのは『Nothing Will Be As It Was...Tomorrow』(1977年)です。サバビーア・ファンにはお馴染みの1枚ですね。

レコーディングには、Airto Moreira(per)をはじめ、Hugo Fattoruso(key)、Jorge Fattoruso(ds)、Ringo Thielmann(b)というウルグアイのフュージョン・グループOPAの3人、Al McKay(g)、Toninho Horta(g)、Jay Graydon(g)、Reggie Lucas(g)、George DukeDawilli Gongaの変名で参加)(key)、Patrice Rushen (key)、Larry Nash(key)、Byron Miller(b)、Ndugu(Leon Chancler)(ds)Raul De Souza(tb)、Dorothy Ashby(harp) 、Ernie Watts(reeds) 、Fred Jackson(reeds)といったメンバーが参加しています。プロデュースはLeon Chanclerが務めています。

フュージョン、ソウル、ブラジル音楽の有名ミュージシャンが参加していますが、個人的にはウルグアイのフュージョン・グループOPAの参加が興味深いですね。実際、彼らの楽曲「Corre Nina」のカヴァーが本作のハイライトだったりします。もう1曲のハイライト「Angels」ではEW&FAl McKayが大活躍しています。

それ以外ではMilton Nascimento作品を3曲カヴァーしているのが目立ちます。オリジナルと雰囲気が異なるカヴァー3曲なので、聴き比べるのも楽しいと思います。個人的には名曲「Travessia」の英詞カヴァー「Bridges」がお気に入りです。

幻想的なジャケにも惹かれますね!

全曲を紹介しときやす。

「You Love Me Only」
Patrice Rushen 作品。アルバム・ジャケの雰囲気そのままの幻想的なムードに包まれたフュージョン・チューンです。

「Nothing Will Be As It Was/Nada Sera Como Antes」
Milton Nascimento/Renne Vince/Ronaldo Bastos作品。Miltonのオリジナルは『Milton』(1976年)に収録されています。オリジナルのリズムをより強調したフュージョン・チューンに仕上がっています。Miles DavisのグループやMtumeでお馴染みのReggie Lucasがギター、George DukeがDawilli Gongaとしてキーボードで参加しています。この曲に関しては、オリジナルと比較すると今イチな出来栄えの印象です。

「I'm Coming For Your Love」
Byron Miller/David Miles/Victor Hall作品。この時代らしいブラジリアン・フュージョンに仕上がっています。ただし、主役のFloraの存在感が薄いのが少し残念ですね。一方、Jay Graydonがギターとヴォイス・バッグで目立っています。

「Angels」
本作のハイライトその1。Al McKay/Phillip BaileyというEW&F勢による作品。Al McKay本人がギターで参加し、心地良いギター・カッティングおよびソロを聴かせてくれます。まさに天使が舞い降りてきたかのようなFloraのスキャットに夢心地気分です!サイコー!
http://www.youtube.com/watch?v=u3fgOBeiwck

「Corre Nina」
本作のハイライトその2。ウルグアイが誇るフュージョン・グループOPAが参加した高速サンバ・チューン。OPAのHugo Fattoruso/George Fattoruso兄弟による作品です。OPAによるオリジナルは『Goldenwings』(1976年)に収録されています。Hugo Fattoruso(key)、George Fattoruso(ds)、Ringo Thielmann(b)というOPAの3人に、Toninho HortaやAirtoも加わり、ハイテンションの演奏を聴かせてくれます。

Opa「Corre Nina」
 http://www.youtube.com/watch?v=5cgl8ajE1Lg

「Bridges」
Milton Nascimentoのカヴァー2曲目。Miltonの名曲「Travessia」の英詞カヴァーです。Miltonのオリジナルは1stアルバム『Milton Nascimento』(再発時のタイトル『Travessia』)に収録されています。この曲と言えば、オリジナルや当ブログでも紹介したElis ReginaBjorkのカヴァーが印象的ですが、このFloraヴァージョンも英詞およびエレガントなアレンジで一味違う「Travessia」を堪能できます。Dorothy Ashbyの美しいハープがグッド!

「Fairy Tale Song」
Milton Nascimento/Ruy Guerra/Matthew Moore作。Milton作品の3曲目。Miltonのオリジナルは「Nothing Will Be As It Was Nada Sera Como Antes」と同じく『Milton』(1976年)に収録されています。爽快なリズム感が印象的であったオリジナルが、Byron MillerとLeon Chanclerによるファンキー・リズム隊が目立つフュージョン・チューンへ変貌しています。Reggie Lucasのギター・ソロも堪能できます。

「Angels (Reprise) 」
ラストは「Angels」のリプライズでアルバムは幕を閉じます。

『Butterfly Dreams』(1973年)
Butterfly Dreams

旦那のAirto Moreiraの過去記事もご参照下さい。

Airto Moreira『Identity』(1975年)
アイデンティティー

Airto Moreira『I'm Fine, How Are You?』(1977年)
アイム・ファイン、ハウ・アー・ユー?(紙ジャケット仕様)

Airto Moreira『Samba de Flora』(1988年)
Samba de Flora
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2010年12月24日

Labrador『Caleidoscope Aeroplane』

ハバナ録音のロマンティックな"玉手箱ポップ"☆Labrador『Caleidoscope Aeroplane』
Caleidoscope aeroplane
発表年:2009年
ez的ジャンル:デンマーク産北欧ポップ
気分は... :シナモンフォカッチャとミルクジェラート!

今夜はクリスマス・イヴですね。
今年のイヴは北欧アーティストの作品を聴きたい気分です。

そんな気分で最初にセレクトしようと思ったのが、デンマーク出身の美人ジャズ・シンガーSidsel Stormのデビュー・アルバム『Sidsel Storm』(2008年)!ジャケがジャスト・フィットなのですが、YouTubeに全く音源が無いことがわかり何となく気乗りしなくなってしまいました。

代わりにセレクトしたのが、同じくデンマーク出身のユニットLabradorの3rdアルバム『Caleidoscope Aeroplane』(2009年)です。コチラも1曲しかYouTube音源が無かったのですが・・・

Flemming Borbyを中心としたユニットLabradorの紹介は、2ndアルバム『Instamatic Lovelife』(2004年)に続き2回目となります。

詳細は知りませんが、本作におけるLabradorはFlemmingのソロ・プロジェクトと呼んだ方が良いのかもしれませんね。

僕の中でFlemming Borbyの持つポップ・センスは、Prefab SproutPaddy McAloonあたりと同じような位置付けです。ロマンティックでエヴァーグリーンな"玉手箱ポップ"といった感じですかね。

さて、『Instamatic Lovelife』以来、約5年ぶりの新作となった『Caleidoscope Aeroplane』(2009年)は、キューバのハバナでレコーディングされました。現地ミュージシャンも多数参加しており、アルバムの随所にラテン・サウンドが散りばめられています。

この北欧ポップとラテンの絶妙のコンビネーションが本作の魅力だと思います。まるで、サイゼリヤのシナモンフォカッチャとミルクジェラートのようです(笑)

ただし、ラテン・サウンドと言ってもモロにラテンな曲は「Miracle」1曲くらいで、あとはFlemmingらしい玉手箱ポップのスパイスとしてラテン・サウンドを効かせているといった仕上がりです。

ロマンティックな"玉手箱ポップ"はイヴの夜にもフィットするのでは?

全曲紹介しときやす。

「Caleidoscope Aeroplane」
オープニングはLabradorらしいエヴァーグリーン・ポップが展開されます。琴線に触れるメロディとキラキラしたポップ・サウンド!まさに玉手箱ポップですな!
http://www.youtube.com/watch?v=_vSjv2YW5Mo

「Miracle」
本作らしいラテン・フレイヴァーが強く打ち出された1曲。従来のLabradorのイメージとは異なる曲かもしれませんが、ラテン大好きの僕はハマりました!ラテンのリズムと哀愁のトランペットがFlemmingのハイトーン・ヴォーカルとマッチしていると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=0Tuucqf2-i0

「Can Not Say You're Out」
Labradorらしい北欧ポップ感覚と本作ならではのラテン・フレイヴァーが見事に融合した傑作ポップ・チューン。個人的には本作のキラー・チューンだと思います。

「This Is For Loving」
ちょっぴり切ない雰囲気にグッとくるアコースティックなラブ・ソング。ほのかに香るハバナ・テイストがグッド!

「Just Never Happened」
ピアノの美しい響きに誘われるジャジーなバラード。ロマンティックなアレンジがいいですね。

「Liberty」
Flemmingの切ないヴォーカルが印象的な哀愁ポップ・チューン。軽くパーカッシヴなところがいいですね。

「Butterflies」
ゆったりとリラックスさせてくれるバラード。ここでもロマンティックなアレンジが冴えます。

「Loveletters」
徐々に盛り上がっていく展開が印象的です。

「Simon」
ラストは美しいポップ・チューンで締め括ります。中盤以降のインスト・パートもグッド!

実に日本人向けのアーティスト、作品なのに、殆ど話題にもならないのは残念ですね。

『Instamatic Lovelife』(2004年)
Instamatic Lovelife
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2010年12月23日

Charlie Wilson『Just Charlie』

前作『Uncle Charlie』に続き、Charlieおじさんは絶好調!☆Charlie Wilson『Just Charlie』
Just Charlie
発表年:2010年
ez的ジャンル:現役バリバリ・ベテラン男性R&B
気分は... :何だったんだろう?

今日はCharlie Wilsonの新作『Just Charlie』です

The Gap Bandのリーダーであり、現在も人気R&Bシンガーとして活躍するCharlie Wilsonの紹介は、『Uncle Charlie』に続き2回目となります。

前立腺ガンを克服した後にリリースされた前作『Uncle Charlie』(2009年)では、The Underdogsをメイン・プロデューサーに起用し、Snoop DoggT-PainJamie Foxx等もゲスト参加し、バリバリ現役モードの今時R&Bを聴かせてくれました。ファンは復帰に安堵すると同時に、その素晴らしい内容に歓喜してしまいましたね。

その『Uncle Charlie』から長いインターバルを置かず新作をリリースしたあたりに、Charlieおじさんの充実ぶりが覗えるのでは?

新作『Just Charlie』ですが、プロデュースはCharlie Wilson本人とWirlie Morris、Greg Pagani、Emile Ghantous、Erik Nelsonが務めています。ゲストもFantasiaのみということで、『Uncle Charlie』のような華やかさはありませんが、その分Charlieおじさん自身がやりたいことをやっているのでは?

本作でも大人のセクシー&メロウなR&Bを存分に楽しむことができます。Rogerの大ヒット曲「I Wanna Be Your Man」のカヴァーや80年代テイストのダンス・チューンなどオールド・ファンを喜ばせてくれる楽曲や、今時R&Bサウンドを取り入れた楽曲がバランス良く配されているのがいいですね。

Eric Benet『Lost In Time』R. Kelly『Love Letter』のように、オールド・ソウルへ回帰した充実作が目立つ年末の男性R&Bシンガーの新作ですが、"レジェンド・シンガー"であるCharlie Wilsonが世代を超えたR&Bアルバムを届けてくれるのも嬉しいですね。

『Uncle Charlie』に続き、絶好調のCharlieおじさんの歌声を堪能しましょう!

全曲紹介しときやす。

「My Girl Is A Dime」
オープニングから大人のセクシー・チューンでガンガンきています。何度か聴いていると♪Dime,Dime,Dime,Dime,Dime,Dime,Dime〜♪のコーラス部分が脳内リピートしてきます(笑)。Wirlie Morris & Charlie Wilsonプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=O0jjk6NoZp4

「You Are」
アルバムからのリード・シングル。壮大なスケール感のあるラブ・ソングです。聴き終わった後に感動で胸一杯になる素晴らしい出来栄えです。Wirlie Morris & Charlie Wilsonプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=WtcbnbJBvfY

「I Wanna Be Your Man」
アルバムの中でも話題の1曲。当ブログでも紹介したRogerの大ヒット曲をカヴァー(Larry Troutman/Roger Troutman作)。Fantasiaをフィーチャーしています。トークボックスを使っていないこと以外は、オリジナルの雰囲気を上手く受け継いだカヴァーに仕上がっています。Greg Pagani & Charlie Wilsonプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=KnY2TsthqOI

「Never Got Enough」
僕の一番のお気に入り曲。80年代テイストを上手く取り入れたダンサブルなアップ・チューンです。Charlieおじさんにはこういう曲がよく似合う!と思います。Emile Ghantous/Erik Nelson/Charlie Wilsonプロデュース。ヴォーカル・アレンジにはFrankie JやSam Salterの名もクレジットされています。

「Once And Forever」
Greg Pagani & Charlie Wilsonプロデュース。『Uncle Charlie』に続いて参加のGreg Paganiのいい仕事ぶりが目立つ、美メロのバラードです。バック・コーラスのLauren Evansもグッド!

「Life Of The Party」
この曲もGreg Pagani & Charlie Wilsonプロデュース。軽快なリズムが心地良い1曲に仕上がっています。

「I Can't Let Go」
全体的にサラッとした作りの中にもメロウネスが上手く散りばめられています。Wirlie Morris & Charlie Wilsonプロデュース。

「Crying For You」
どこかで聴いたことがあるメロディ・・・何の曲だったろう???思い出せません。Wirlie Morris & Charlie Wilsonプロデュース。

「Where Would I Be」
今時のR&Bトラックにも軽々と対応できてしまうところが、さすがCharlieおじさんですな。Wirlie Morris & Charlie Wilsonプロデュース。

「Lotto」
この曲も若手R&Bシンガーが歌いそうなタイプの楽曲ですが、Charlieおじさんが大人のセクシー・ヴォーカルで聴かせてくれます。

『Uncle Charlie』(2009年)
Uncle Charlie
posted by ez at 14:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月22日

Chet Baker『It Could Happen To You』

独特の雰囲気を醸し出すBakerのヴォーカルを堪能できるスタンダード集☆Chet Baker『It Could Happen To You』
イット・クッド・ハプン・トゥ・ユー~チェット・ベイカー・シングス
録音年:1958年
ez的ジャンル:モテ男系ウェストコースト・ジャズ
気分は... :あとは自分の気持ち次第!

今日はサラッと聴くことができるアルバムを聴きたい気分です。

ウェストコースト・ジャズを代表するトランペット奏者&ヴォーカリストChet Bakerの2回目の登場です。

『Chet Baker Sings And Plays』(1955年)に続いて紹介するのは、1958年録音の『It Could Happen To You』です。

Riverside録音の第1弾アルバムとなる本作は、Bakerのヴォーカルとトランペット・ソロを前面に押し出したスタンダード集です。

Bakerの中性的なヴォーカルは、決して上手いとは言えませんが、独特のセクシーさを醸し出していますよ。この雰囲気はBakerにしか出せない唯一無二のものですね。

レコーディング・メンバーは、Chet Baker(tp、vo)、Kenny Drew(p)、George Morrow(b)、Sam Jones(b)、Philly Joe Jones(ds)、Dannie Richmond (ds)という編成です。特にKenny Drewの貢献が大きいと思います。

特別なことをしている印象は受けませんが、そのさり気なさが魅力のアルバムです。コンパクトながらも気の効いたバッキングもグッドです!

Bakerワールドを存分に堪能しましょう!

全曲紹介しときやす。

「Do It The Hard Way」
ブロードウェイ・ミュージカル『Pal Joey』挿入歌(Lorenz Hart/Richard Rodgers作品)。Frank Sinatraヴァージョン等でも有名です。Kenny Drewの小粋なピアノに先導されてBakerが魅惑の下手ウマ・ヴォーカルを聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=1VWOO4U0ABs

「I'm Old Fashioned」
ミュージカル映画『You Were Never Lovelier(晴れて今宵は)』(1942年)で使われたJohnny Mercer作詞/Jerome Kern作曲のスタンダード。当ブログではJohn Coltraneのカヴァーを紹介済みです。ここではDrewの美しいタッチのピアノに合わせて、Bakerがムーディーに歌い上げます。
http://www.youtube.com/watch?v=WcfZ3pjRgsg

「You're Driving Me Crazy」
1930年作のブロードウェイ・ミュージカル『Smiles』のために書かれた作品(Walter Donaldson作)。スウィンギーなノリがグッド!ここでようやくBakerのトランペットを聴くことができます。
http://www.youtube.com/watch?v=GpGoxarhBVQ

「It Could Happen To You」
タイトル曲は1944年作のミュージカル・コメディ映画『And the Angels Sing』のために書かれた作品(Johnny Burke作詞/Jimmy Van Heusen作曲)。上手くない分、逆に情感が伝わってくる感じが好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=WfGcJ-0Yr84

「My Heart Stood Still」
Lorenz Hart/Richard Rodgers作品の2曲目。1927年のミュージカル『One Dam Thing after Another』のために書かれた曲。Bakerのヴォーカル&トランペットをバランス良く堪能できます。 Drewのピアノ・ソロもグッド!

「The More I See You」
Mack Gordon作詞、Harry Warren作曲。映画『Diamond Horseshoe』(1945年)のために書かれた曲。個人的には一番のお気に入り。軽快な演奏とBakerの線の細いヴォーカルがマッチしています。
http://www.youtube.com/watch?v=_eelPdIB2eI

「Everything Happens To Me」
Tom Adair/Matt Dennis作。Bakerのセクシーさを存分に堪能できるバラード。技量云々を超越したBakerのヴォーカルの持つ不思議な魅力に吸い寄せられます。
http://www.youtube.com/watch?v=TRhOD4u_tCM

「Dancing On The Ceiling」
Lorenz Hart/Richard Rodgers作品の3曲目。1930年のミュージカル『Ever Green』のために書かれた曲。バックの演奏も含めてセンス抜群ですな。
http://www.youtube.com/watch?v=PbKUEt2yh9k

「How Long Has This Been Going On?」
Ira Gershwin作詞、George Gershwin作曲。1928年のミュージカル『Funny Face』のために書かれた曲。ヴォーカル良し!トランペット良しの素敵なバラードに仕上がっています。

「Old Devil Moon」
1947年のミュージカル『Finian's Rainbow』のために書かれた曲(E.Y. Harburg作詞/Burton Lane作曲)。Philly Joe Jonesのドラムを中心とした軽快な演奏が印象的です。

CDにはボーナス・トラックとして「While My Lady Sleeps」(Gus Kahn/Bronislaw Kaper作)、「You Make Me Feel So Young」(Mack Gordon/osef Myrow作)が収録されています。

『Chet Baker Sings And Plays』(1955年)
Chet Baker Sings and Plays with Bud Shank, Russ Freeman and Strings
posted by ez at 01:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 1950年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月21日

Patti LaBelle『I'm In Love Again』

名曲「Love, Need And Want You」、「If Only You Knew」収録!☆Patti LaBelle『I'm In Love Again』
アイム・イン・ラヴ・アゲイン(紙ジャケット仕様)
発表年:1983年
ez的ジャンル:パワフル・レディソウル
気分は... :行くべきか、行かざるべきか・・・

今回はパワフルなレディソウル・シンガーPatti LaBelleが1983年にリリースした『I'm in Love Again』の紹介です。

Patti LaBelleは1944年フィラデルフィア生まれ。

LaBelleの前身グループThe Bluebellesを1961年結成し、何枚かのアルバムをリリースした後、1970年よりLaBelleとして活動を開始します。

当初の3枚のアルバムは商業的な成功を収めることはできませんでしたが、ニューオリンズR&Bの大物Allen Toussaintを迎えた4thアルバム『Nightbirds』(1974年)からは、全米チャート、同R&Bチャート共に第1位となった「Lady Marmalade」という大ヒット・シングルが生まれ、アルバムもゴールド・ディスクを獲得します。

『Cameleon』(1976年)を最後にLaBelleが解散した後はソロ活動に入ります。

LaBelleが所属していたEpicから『Patti LaBelle』(1977年)、『Tasty』(1978年)、『It's Alright with Me』(1979年)、『Released』(1980年)という4枚のアルバムをリリースしますが、大きな成功には恵まれませんでした。

そこで地元フィラデルフィアのPIRへ移籍します。PIRからは『The Spirit's in It』(1981年)、『I'm in Love Again』(1983年)、『Patti』(1985年)という3枚のアルバムをリリースします。この中から今日紹介する『I'm in Love Again』はゴールド・ディスクを獲得し、シングル「If Only You Knew」は全米R&BチャートNo.1となりました。

その後MCAへ移籍し、『Winner in You』(1986年)、『Be Yourself』(1989年)、『Burnin'』(1991年)、『Gems』(1994年)、『Flame』(1997年)等のアルバムをリリースし、Michael McDonaldとのデュエット「On My Own」が全米チャート、同R&Bチャート共に第1位となるなど確固たる地位を築き上げました。

Labelle『Nightbirds』は紹介していましたが、Patti LaBelleのソロ作の紹介は初めてになります。

本作『I'm in Love Again』はPIRからの第2弾アルバムであり、ソロ・シンガーとして初めて成功を収めたPattiにとって大きなターニング・ポイントとなった1枚です。Kenny Gamble、Leon Huff、Bunny Sigler、James Sigler、Cecil Womack、Dexter Wansel、Joseph Jeffersonという強力プロデューサー陣が制作に携わっています。

実態としては、寄せ集め的なアルバムという経緯もある作品のようですが、「Love, Need And Want You」「If Only You Knew」という2大名曲を中心になかなか充実した内容だと思います。アルバム全体がエレガントな雰囲気に包まれているのがいいですね。

「Love, Need And Want You」「If Only You Knew」はいつ聴いてもいいですね!

全曲紹介しときやす。

「I'm In Love Again」
タイトル曲はJames Sigler作、Bunny Siglerプロデュースのバラード。エレガントなアレンジとPattiのスケール感の大きなヴォーカルで心がホッコリしてきます。Pattiのヴォーカリストとしての素晴らしさを存分に堪能できます。
http://www.youtube.com/watch?v=KOUH9GLrMJ4

「Lover Man (Oh, Where Can You Be?) 」
Billie Holidayなどでお馴染みのスタンダードをカヴァー(Jimmy Davis/Roger Ramirez/James Sherman作)。哀愁モードのジャジー・チューンですが、表情豊かなPattiのヴォーカルにグッときます。James Sigler/Kenny Gambleプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=0pYEcdBLiUI

「Love, Need And Want You」
本作のハイライトその1。Bunny Sigler/Kenny Gambleがソングライティング/プロデュースを手掛けた屈指の名バラード。シングルとして全米R&Bチャート第10位となりました。愛しい人への溢れる思いを歌い上げた永遠のラブソングです。
http://www.youtube.com/watch?v=NZ_oKq8jwu4

カヴァー/サンプリングでの人気からも本曲の名曲ぶりを確認できると思います。Nelly feat. Kelly Rowland「Dilemma」での引用をはじめ、当ブログでも紹介したJaguar Wrightによるネオ・フィリーなカヴァー、Chantay Savageによるドープなリメイク、Flesh-n-Bone「World So Cruel」やOutKast「Ghetto Musick」でのサンプリング等があります。最近ではLloyd「Lay It Down」でもサンプリングされていました。

Nelly feat. Kelly Rowland「Dilemma」
 http://www.youtube.com/watch?v=8WYHDfJDPDc
Jaguar Wright「Love, Need And Want You」
 http://www.youtube.com/watch?v=WiMqrDQpN-g
Chantay Savage「Love Need Want」
 http://www.youtube.com/watch?v=5ScgJKuF-RU
Flesh-n-Bone「World So Cruel」
 http://www.youtube.com/watch?v=HAXBBgaOJ5A
Lloyd「Lay It Down」
 http://www.youtube.com/watch?v=FSkRBCPRf8Q

「If Only You Knew」
本作のハイライトその2。前述のようにPattiにとって起死回生となった全米R&BチャートNo.1シングルです。Cynthia Biggs/Dexter Wansel/Kenny Gamble作&プロデュース。切ない恋心をPattiが見事に表現しています。聴いているだけで胸に迫ってくるものがありますね。
http://www.youtube.com/watch?v=2ret2I2MZ4s

この曲も多くのカヴァー/サンプリングあります。主なところを挙げると、Soul For Real、Phil Perry、Keke Wyattのカヴァー、Twista & Syleena JohnsonをフィーチャーしたDo or Dieやチカーノ・ラッパーCaponeによるHip-Hopカヴァー、Bizzy Bone「Nobody Can Stop Me」でのサンプリング等があります。

Soul For Real「If Only You Knew」
 http://www.youtube.com/watch?v=USKOc2VM1fI
Phil Perry「If Only You Knew」
 http://www.youtube.com/watch?v=7GV81PY80ks
Keke Wyatt「If Only You Knew」
 http://www.youtube.com/watch?v=HLhocnceZm0
Do or Die feat. Twista & Syleena Johnson「If Only You Knew」
 http://www.youtube.com/watch?v=aOYZO5Vu9Po
Capone「If Only You Knew」
 http://www.youtube.com/watch?v=Sd_ciL_8tyk
Bizzy Bone「Nobody Can Stop Me」
 http://www.youtube.com/watch?v=8dfFsq8pt8w

ここまでがオリジナルLPのA面です。

「Body Language」
オリジナルLPのB面のオープニングは、Harold Payne/Pat Luboff/Pete Luboff作、Kenny Gamble/James R. Ellisonプロデュースによるファンキーなダンス・チューン。Pattiもパンチの効いたヴォーカルを聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=285PCG1cKRM

「I'll Never, Never Give Up」
Stephanie Huff/Leon Huff作、Leon Huffプロデュースという夫婦共作によるゴスペル・テイストのアップ・チューン。正直、サウンドは今イチですがPattiのヴォーカルには迫力があります。
http://www.youtube.com/watch?v=Tmu46jnXtjM

「Love Bankrupt」
前曲に続く夫婦共作曲。コチラはLinda Womack/Cecil Womackによる夫婦デュオWomack & Womackが手掛けています。Womack & Womackにも通じる自然体の味わい深いソウル・チューンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=Ev1KFbMcL0M

「When Am I Gonna Find True Love」
ラストはJoseph Jeffersonプロデュースによるミッド・グルーヴ。なかなかノリの良いグッド・グルーヴに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=Pa72NHoZ3Js

ご興味のある方は、他のソロ作もチェックしてみて下さい。

『Patti LaBelle』(1977年)
Patti Labelle

『The Spirit's in It』(1981年)
SPIRIT'S IN IT

『Winner in You』(1986年)
Winner in You

『Be Yourself』(1989年)
Be Yourself

『Burnin'』(1991年)
Burnin

『Gems』(1994年)、
Gems

『Flame』(1997年)
Flame
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