2010年12月04日

Leon & Mary Russell『Wedding Album』

Maryとの結婚記念アルバムはラブラブ&ソウルフル☆Leon & Mary Russell『Wedding Album』
Wedding Album
発表年:1976年
ez的ジャンル:スワンプ大将のソウルフル夫婦アルバム
気分は... :瞳の中にレインボウ!

今日はLeon Russellが聴きたい気分です。
あのダミ声を体がとても欲しています(笑)

セレクトしたのは妻Maryとの結婚記念アルバム『Wedding Album』(1976年)です。

Leon Russellの紹介は、『Leon Russell』(1970年)、『Will O' The Wisp』(1975年)に続き3回目となります。

スワンプ大将Leon Russellと言えば、『Leon Russell』(1970年)、『Leon Russell And the Shelter People』(1971年)、『Carney』(1972年)、『Leon Live』(1973年)あたりがピークという見方が多いのではと思います。。

確かに、そのあたりの作品が最もLeon Russellらしいかもしれません。しかしながら、今の僕に最もフィットするのは『Will O' The Wisp』(1975年)や今日紹介する『Wedding Album』(1976年)あたりです。

『Wedding Album』は、Sly & the Family Stoneのバック・ヴォーカルを務めていたMary McCrearyと1975年に結婚し、新婚モードで制作された夫婦アルバムです。二人はさらにもう1枚『Make Love to the Music』(1977年)をリリースしています。

結婚記念アルバムということで、ラブラブ・モードなのは当然ですが、ソウルフルな黒人ヴォーカリストの妻Maryを大きくフィーチャーしていることもあり、Leonの作品の中でも最もソウルフルな作品に仕上がっています。僕が本作に惹かれるのもそのあたりが大きな要因だと思います。

レコーディングには、Robert Wilson(The Gap Band)(b)、Jim Horn(sax)、Willie Weeks(b)、Nigel Olsson(ds)等が参加しています。また、Bobby Womackが自身の楽曲「Daylight」 のカヴァーをプロデュースしています(ギターでも参加)。

サウンド面では、『Will O' The Wisp』でも聴かれたシンセ・サウンドがアルバムの随所で聴かれます。このシンセに違和感を覚える人もいるかもしれませんが、個人的にはやり過ぎずにいい塩梅で使っているのではと思います。

ラブラブ・モードの作品ですが、幸せモードの二人のエネルギッシュなパワーがいい形で音楽に結びついていると思います。

聴いてだけで幸せ御裾分けしてもらえそうな1枚です!

全曲紹介しときやす。

「Rainbow In Your Eyes」
本作のハイライト。この1曲のみでも本作をゲットする価値がある名曲だと思います。美しいア・カペラで引き寄せられた後、ラブラブ・モードのスウィート&メロウ・チューンが展開されます。息ピッタリの夫婦ヴォーカルがかなりグッときます。ザンオールスターズのデビュー・アルバム『熱い胸さわぎ』収録の「瞳の中にレインボウ」は本曲に因んだタイトルであることは有名ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=XreurSdHICY

本曲と言えば、フリーソウル・クラシックとして人気のAl JarreauやJudy Robertsのカヴァーも外せませんね。あとはDoug Parkinson & The Southern Star Bandヴァージョンも忘れてはいけませんね。

Al Jarreau「Rainbow In Your Eyes」
 http://www.youtube.com/watch?v=M78-VVs6DVc

「Like A Dream Come True」
『Will O' The Wisp』の雰囲気を受け継いだしっとりとした仕上がりです。夢は叶う・・・

「Love's Supposed To Be That Way」
スワンプ大将らしいスワンピーなソウル・チューンに仕上がっています。Maryのソウルフル・ヴォーカルを堪能しましょう。

「Fantasy」
本作らしいシンセ・サウンドが目立つコズミックで神秘的な1曲。独特の魅力がありますね。ブロークンビーツ的なリズムでリミックスするとハマりそうな気がします。以前に紹介したJudy Robertsによるブラジリアン・テイストのカヴァーもグッド!

Judy Roberts Band「Fantasy」
 http://www.youtube.com/watch?v=tQesu8OBnig

「Satisfy You」
「Rainbow In Your Eyes」と同タイプのラブリーな仕上がり。シンセ・サウンドが目立つ本作ですが、ここではLeonの小粋なピアノを堪能できます。

「You Are On My Mind」
シンセ・サウンドを前面に打ち出した1曲。スワンピーなテイストとシンセ・サウンドが上手く融合させることに成功しています。Maryの躍動するヴォーカルにグッときます。

「Lavender Blue (Dilly Dilly)」
英国のフォーク・ソングを見事なカヴァーです。程好くポップながらもソウルフルな味わいでまとめているのが素晴らしいですね。

「Quiet Nights」
LeonとJulius Wechterの共作。作者Julius Wechterのマリンバも入った南国気分のロマンティック・チューンです。

「Windsong」
個人的には「Rainbow In Your Eyes」と並ぶイチオシ曲。聴いていると思わず胸キュンになるビューティフル・ソングです。サイコー!

「Daylight」
ラストは「Rainbow In Your Eyes」と並ぶハイライトと呼べるBobby Womackプロデュース曲。Bobby自身のオリジナルは本作と同年にリリースされたアルバム『Safety Zone』に収録されています。Bobby自身のギターに、Willie Weeks(b)、Nigel Olsson(ds)がリズム隊を務めるバックも豪華です。オリジナルのメロウネスをさらに強めた仕上がりにグッときます。

Bobby Womack「Daylight」
 http://www.youtube.com/watch?v=HtdtoXNDLqg

『Make Love to the Music』(1977年)
Make Love to the Music
posted by ez at 11:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする