発表年:2008年
ez的ジャンル:クラブジャズ系女性ヴォーカリスト/ピアニスト
気分は... :やっぱりいいわ!
今回はカナダ出身の女性ジャズ・ヴォーカリスト/ピアニストElizabeth Shepherdの2ndアルバム『Parkdale』(2008年)です。
Elizabeth Shepherdの紹介は、最新作となる3rdアルバム『Heavy Falls the Night』に続き、2回目となります。
今年2月に紹介した『Heavy Falls the Night』は今年僕が頻繁に聴いた新作アルバムの1枚であり、多分年末恒例のマイベスト10にも選出するのではないかと思います。
『Heavy Falls the Night』の記事でも書きましたが、カナダ人の大先輩であるJoni Mitchellを彷彿させるクロスオーヴァーなSSWとしての才能を持つと同時に、スタンダード・ジャズに斬新な解釈を加え、クラブジャズ/ダンス・ミュージック的なアプローチにも優れたセンスを発揮する新世代ジャズ・アーティストというのが、僕のElizabeth Shepherdに対する印象です。
2ndアルバムとなる本作『Parkdale』(2008年)では、UKジャズ・ファンク/クロスオーヴァー界の才能Nostalgia 77(Ben Lamdin)をプロデューサーに迎え、よりクラブジャズ/ダンス・ミュージック的なアプローチに磨きがかかった1枚に仕上がっています。
レコーディングにはScott Kemp(b)、Colin Kingsmore(ds)というElizabeth Shepherd Trioのメンバーに加え、Roman Tome(per)、William Sperandei(tp)、Reg Schwager(g)が参加しています。
Elizabeth ShepherdとNostalgia 77という2つの才能による化学反応を楽しみましょう!
全曲を紹介しときやす。
「Mirror Living」
オープニングは軽快なブラジリアン・ジャズ。コンパクトながらも小粋な演奏にグッときます。William Sperandeiのトランペットが盛り上げてくれます。
「Shining Tear Of The Sun」
Joni MitchellをイメージさせるSSWテイストの仕上がり。これもElizabethの大きな魅力ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=Y4s6G7hzwzE
「Parkdale」
タイトル曲はモーダルな変拍子のジャズ・ダンス・チューン。クラブジャズ好きの人はなかなかグッとくると思います。
「Let Me Be」
ミステリアスなムードに包まれた1曲。Elizabethのローズとパーカッションを中心とした余韻のある音空間に引き込まれます。
「Higher Ground」
なかなか聴き応えのあるクロスオーヴァー・チューン。独特の雰囲気がありますね。
「Long As You're Living」
Oscar Brown Jr.のカヴァー。変拍子リズムとピアノの旋律がミステリアスな音世界へ誘ってくれます。
「Sicilienne」
Gabriel Faure作のクラシック曲をカヴァー。ElizabethのヴォーカルとReg Schwagerが美しいギターのみの演奏です。90年代にElizabethがフランスで生活していた時の思い出の曲なのだとか。
「Con Alma」
Dizzy Gillespieのカヴァー。クラップが重なっていくイントロが最高!本編もビ・バップの名曲を素晴らしいクラブジャズ・チューンへ昇華させています。本作の聴きモノの1つだと思います。
「Just One Song」
この曲もクラブジャズ好きの人は気に入る1曲だと思います。クラブジャズ好きの人はきっとよりダンサブルなリミックスを聴きたい気分になると思いますが。
「Next Time Round」
幻想的なムードに包まれてアルバムは幕を閉じます。
国内盤には「Parkdale (London Session feat. Nostalgia 77)」 がボーナス・トラックとして収録されています。
『Start To Move』(2007年)
『Besides』(2007年)
『Heavy Falls the Night』(2010年)
欧州サッカーではCLのベスト16が出揃いましたね。
アーセナルが最終節までもたついていたので心配でしたが、何とか16強入りしました。残った16チームを見ると順当な顔ぶれですかね。FCコペンハーゲンは大健闘という印象です。
決勝トーナメントの組み合わせが楽しみですね。