2010年12月11日

William DeVaughn『Be Thankful For What You Got』

名曲「Be Thankful For What You Got」収録!☆William DeVaughn『Be Thankful For What You Got』
ビー・サンクフル・フォー・ワット・ユー・ゴット
発表年:1974年
ez的ジャンル:フィリー系メロウ・ソウル
気分は... :運命の1曲!

William DeVaughnによる一世一代の名盤『Be Thankful For What You Got』(1974年)です。

William DeVaughn1948年ワシントンDC生まれの男性ソウル・シンガー。The Impressions、Curtis Mayfieldの影響を強く受け、グループを組み歌っていたようです。

しかしながら、プロの道は遠く設計技師として働いていたDeVaughnでしたが、フィラデルフィアのシグマ・サウンド・スタジオで自費レコーディングした「Be Thankful For What You Got」をレコード会社が気に入り、シングル発売したところ全米シングル・チャート第4位、同R&Bシングル・チャート第1位の大ヒットとなりました。

そんな大ヒット・シングルを含む1stアルバムが『Be Thankful For What You Got』(1974年)です。

プロデュース&アレンジをJohn Davisが担当し、John Davis(org)以下、Earl Young(ds)、Bobby Eli(g)、Norman Harris(g)、Vincent Montana, Jr.(vib)などフィリー・サウンドを支えた一流ミュージシャンがバックを務めています。

やはり目玉は大ヒット曲「Be Thankful For What You Got」ですが、それ以外の曲も捨て曲ナシの充実作です。

曲良し、演奏良し、ヴォーカル良しと三拍子揃っていますね。
アルバム全編を通じて至極のメロウ・グルーヴを堪能できます!
また、声量よりも声質で聴かせてくれるDeVaughnのヴォーカルも僕好みです。

僕が保有しているCDは上記のジャケではなく、イラスト・ジャケのリイシュー盤の方です。

何度聴いてもよく出来た1枚だと感心してしまう作品です。

全曲紹介しときやす。

「Give The Little Man A Great Big Hand」
フリーソウル好きはグッとくるであろうオープニング。ハートウォーミングな魅力を持ったメロウ・グルーヴです。
http://www.youtube.com/watch?v=WptV5xkoIKo

「We Are His Children」
美しいバラード。声量ではなく声質で聴かせてくれるところがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=qNifLcLu--U

「Blood Is Thicker Than Water」
この曲もシングルとして全米R&BチャートTop10入りしています。パーカッシヴなグルーヴ感が格好良いですね。
http://www.youtube.com/watch?v=_zMfiJQVfiA

「Kiss And Make Up」
スロウ系では一番好きな曲。程良くパーカッションが効いているあたりが僕好みです。
http://www.youtube.com/watch?v=-5113yP3kjM

「Be Thankful For What You Got」
前述のように、大ヒットした至極のメロウ・グルーヴ。ジワジワと盛り上がってくる感じがたまりませんね。
http://www.youtube.com/watch?v=KDTXljIqxRE

当ブログではMassive AttackFingazzのカヴァーを紹介済みです。個人的にはオリジナルよりもアルバム『Blue Lines』収録のMassive Attackヴァージョンを先に聴いていました。

Massive Attack「Be Thankful For What You've Got」
 http://www.youtube.com/watch?v=6OuaHh7M0Ss
Fingazz「Be Thankful For What You Got」
 http://www.youtube.com/watch?v=f-BU4zyd0p0

それ以外にもIntruders、Love With Arthur Lee、Winston Curtis、Cleveland Watkiss 、Yo La Tengo、OmarErykah Baduのデュエット、Lipbone Reddingなどがカヴァーしています。

Intruders「Be Thankful For What You Got」
 http://www.youtube.com/watch?v=NzsW2dlHgzw
Love With Arthur Lee「Be Thankful For What You Got」
 http://www.youtube.com/watch?v=MUmrTvHSnSw
Winston Curtis「Be Thankful For What You Got」
 http://www.youtube.com/watch?v=AhcASGSHSt8
Omar (Duet With Erykah Badu)「Be Thankful」
 http://www.youtube.com/watch?v=XHHgeVNK_ts
Yo La Tengo「Be Thankful For What You Got」
 http://www.youtube.com/watch?v=swslzqoLtGM
Lipbone Redding「Be Thankful For What You Got」
 http://www.youtube.com/watch?v=1zIchVzztd0

また、N.W.A.「Gangsta Gangsta」、Master P「Mama's Bad Boy」、Ludacris「Diamond In The Back」、J. Holiday「Back of My Lac」等のサンプリング・ネタにもなっています。

N.W.A.「Gangsta Gangsta」
 http://www.youtube.com/watch?v=NyHj_5DaX-s
Master P「Mama's Bad Boy」
 http://www.youtube.com/watch?v=9mSkn3AG87o
Ludacris「Diamond In The Back」
 http://www.youtube.com/watch?v=vk6OGi_mymI
J. Holiday「Back of My Lac」
 http://www.youtube.com/watch?v=i6-pCB_6CCU

「Be Thankful For What You Got」1曲のみでもかなり楽しめますね!

「Sing A Love Song」
シンプルな歌詞なので思わず一緒に♪Sing A Love Song〜♪と口ずさんでしまうスウィート・バラード。
http://www.youtube.com/watch?v=0v5TUPGBfuc

「You Can Do It」
フィリーらしいサウンドを堪能できるメロウ・グルーヴ。
http://www.youtube.com/watch?v=79pfHeW-bKo

「Something's Being Done」
フルートの音色が涼しげなメロウ・チューン。密かに好きな1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=4KmoIr86uzU

「You Can Me A Brand New Star」
CDボーナス・トラックえすが、実はアルバムで一番華やかな曲かもしれません。Curtis Mayfieldあたりがお好きな人はグッとくるファンキー・グルーヴ。ご機嫌なホーンセクションもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=CkaM_PglbKY

DeVaughnは1980年に2ndアルバム『Figures Can't Calculate』をリリースしています。
posted by ez at 02:13| Comment(4) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする