2011年02月07日

Joyce『Hard Bossa』

『Feminina』サウンドをレベルアップさせた快作☆Joyce『Hard Bossa』
Hard Bossa
発表年:1999年
ez的ジャンル:アコースティック・グルーヴ系女性MPB
気分は... :スティーラーズ勝利と予想します!

今日はいよいよNFLスーパーボウル「パッカーズ対スティーラーズ」です。

攻守のバランスのとれた両チームだけに、ハイ・スコアorロー・スコアの展開も読みづらいのですが、経験とQBロスリスバーガーの勝負強さでスティーラーズ勝利と予想しています。パッカーズもQBロジャーズの調子次第で十分勝機はあると思います。いずれにしても4Q終盤までもつれる僅差の試合になるのでは?

結果はいかに?

今回はブラジル人女性シンガー・ソングライターJoyceの3回目の登場です。

『Feminina』(1980年)、『Tardes Cariocas』(1983年)に続いて紹介するのは、『Hard Bossa』(1999年)です。

日本でも相変わらず高い人気を誇るブラジル人女性シンガー・ソングライターJoyceですが、代表作ということで言えば、『Feminina』(1980年)、『Agua E Luz』(1981年)、『Tardes Cariocas』(1983年)といった80年代前半の作品を挙げる方が多いと思います。

個人的にはそれらの作品と同じくらいオススメしたい1枚が『Hard Bossa』です。本作はJoe Davisが主宰するUKのレーベルFar Out Recordingsからリリースされたものです。

『Hard Bossa』は、Joyce自身が『Feminina』の頃のサウンドを意識し、そのレベルアップを図った1枚となっています。

90年代に入り、欧州や日本といった本国以外でのライブで大きな手応えを感じたJoyceが、改めて『Feminina』サウンドに対する支持の高さを実感し、こうしたアプローチを試みたのかもしれませんね。

結果、『Feminina』好きの人には相当グッとくるブラジリアン・アコースティック・グルーヴを満喫できる1枚に仕上がっています。

レコーディングは、Lula Galvao(g)、Jorge Helder(b)、Tutty Moreno(ds、per)を中心に、Carlos Malta(fl、sax)、Vittor Santos(tb)、Zero(per)、Ana Martin(vo)、Paulo Cesar Pinheiro(vo)といったメンバーが参加しています。特に旦那様Tutty Moreno、娘Ana MartinClara Morenoの妹)のサポートが目立ちますね。

透明感溢れるアコースティック・グルーヴを堪能しましょう!

全曲紹介しときやす。

「Zoeira」
オススメその1。まさに『Feminina』サウンド再び!といった雰囲気のブラジリアン・アコースティック・グルーヴ。軽やかでメロウでリズムの切れ味もあるところがグッド!

「Quarup」
透明感のあるアコースティック・サウンドとナチュラルなJoyceの歌声を堪能できる、清らかな魅力に溢れた1曲。

「Crianca」
オススメその2。シンプルなのにセンス抜群の小粋なボッサ・サウンドを堪能きます。
http://www.youtube.com/watch?v=ZV02GlW-nio

「Nome de Guerra」
オススメその3。Paulo Cesar Pinheiroをフィーチャー。本作でも5曲で詞を提供している最高のサンバ詩人Paulo Cesar Pinheiroですが、ここではの激シブ・ヴォーカルで盛り上げてくれます。心地好いサンバのリズムが楽園へと誘ってくれます。

「London Samba」
オススメその4。クラブ系リスナーの方に一番人気なのは本曲なのでは?まさにロンドン仕様のスタイリッシュなブラジリアン・アコースティック・グルーヴに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=XpUMGVQ0w7w

「Todos Os Santos」
オススメその5。娘Ana Martinとの母娘ヴォーカルを堪能できる1曲。楽曲、アレンジも素晴らしい聴き応え十分のアコースティック・グルーヴに仕上がっています。

「Juparana」
シンプルながらも表情豊かなアコースティック・サウンドが魅力の1曲。少しミステリアスな雰囲気がいいですね。

「Novelo」
しっとりとしたバラード。Paulo Cesar Pinheiroによる詞を丁寧に歌い上げます。中盤以降のワルツ調のリズムが心地好いですね。

「Hard Bossa」
タイトル曲はJoyceの高速スキャットとジャジー・サウンドが印象的です。

「Vatapa」
オススメその6。個人的にはアルバムで一番のお気に入り曲。透明なアコースティック・サウンドと心地良いサンバのリズムが開放的な気分にさせてくれます。聴いているだけでハッピー・モードになれる1曲。

Joyceの過去記事もご参照下さい。

『Feminina』(1980年)
フェミニーナ、そして水と光

『Tardes Cariocas』(1983年)
Tardes Cariocas
posted by ez at 01:30| Comment(4) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする