2011年02月18日

Jimmy Smith『Midnight Special』

全米ポップ・アルバム・チャート入りした大ヒット作☆Jimmy Smith『Midnight Special』
ミッドナイト・スペシャル
録音年:1960年
ez的ジャンル:ブルージー・オルガン・ジャズ
気分は... :アーセナル対バルセロナ興奮しました!

1日経過してしまいましたが、昨日のサッカーのUEFAチャンピオンズリーグ決勝T1回戦第1戦「アーセナル対バルセロナ」は、僕が世界で最も好きなサッカー・クラブ・チームの対決であり、前夜深酒したにも関わらず早起きして大興奮状態でTV観戦していました。

結果はご存知のとおり、アーセナルが2対1で逆転勝利!
後半途中まではバルサの一方的ペースであっただけに意外な結末でした。僕は素人考えでウォルコットからベントナーへの交代に疑問を感じたのですが、結果的にそこから流れが変わりましたね。さすがはベンゲル監督ですね!

一方、信じられない結果となったバルサですが、アウェーで1得点しての1点差負けですから、ホーム・カンプノウでの強さを考えればそれほど落胆する状況ではないと思います。

第2戦も楽しみですね。

先日、WOWOWのジャズ番組『JAZZ FILE』Jimmy Smithの1969年パリでのパフォーマンスを観ました。

その流れでJimmy Smithが聴きたい気分です。そこでセレクトしたのが1960年録音の『Midnight Special』です。

ジャズ・オルガンの神様Jimmy Smith(1925-2005年)の紹介は『Crazy! Baby』(1960年)、『Root Down』(1972年)に続き3回目となります。

今日紹介する『Midnight Special』(1960年)は、前述の『JAZZ FILE』の中でも司会のピーター・バラカン氏がオススメの作品として紹介していたアルバムです。

また、ジャズ・アルバムが全米ポップ・アルバム・チャートに入るのが珍しかった時代に最高28位を記録した大ヒット・アルバムでもあります。さすがはBlue NoteのオーナーAlfredo Lionが特にご執心であっただけのことはありますね。

レコーディング・メンバーは、Jimmy Smith(org)、Stanley Turrentine(ts)、Kenny Burrell(g)、Donald Bailey(ds)という編成です。やはり、Smith、Turrentine、Burrellという三者の顔合わせが興味をそそりますね。

そして、その期待通りにブルージーな音世界を繰り広げてくれるのが本作の魅力ですね。特にここではStanley Turrentineが主役のSmithに負けない存在感を示してくれます。

"Midnight Special"というタイトルなピッタリな作品だと思います。
真夜中のお酒のお供として最高の1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Midnight Special」
タイトル曲はJimmy Smith作。TurrentineのテナーとSmithのオルガンによるブルージー&ソウルフル気分を満喫できるオープニング。抑えた序盤からジワジワと来る感じがたまりませんね。まさにミッドナイトに聴きたい演奏です!
http://www.youtube.com/watch?v=W_6TM2VifwE

「A Subtle One」
Stanley Turrentine作。ブルージーな中にも軽快さがあるのがいいですね。本作におけるSmithとTurrentineの相性は抜群ですが、本曲でもTurrentineとSmithの良いコンビネーションが覗えます。
http://www.youtube.com/watch?v=bU5TzY9-wBI

「Jumpin' The Blues」
Charlie Parker/Jay McShann/Walter Brown作。疾走感でいけば本曲ですね。Smithのオルガンも絶好調でオルガン・ジャズらしいドライヴ感を堪能できます。ここまで少し控えめであったBurrellのギターも本領発揮です。
http://www.youtube.com/watch?v=lRrcLmL0MZ0

「Why Was I Born」
舞台「Sweet Adeline」のために書かれたOscar Hammerstein II/Jerome Kern作のスタンダードをカヴァー。当ブログでは以前にKenny BurrellとJohn Coltraneの共演作『Kenny Burrell & John Coltrane』のヴァージョンも紹介しています。美しいバラードとしてお馴染みの楽曲ですが、本ヴァージョンでも素晴らしいバラード演奏を堪能できます。ここでの主役はTurrentine。Smithのオルガンをバックにが男の哀愁漂うテナーで魅了してくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=rhAOwVAjqmc

「One O'Clock Jump」
ラストはCount Basie作品。小粋なセンスが光るオルガン・ジャズらしい演奏が大好きです。Smith、Turrentine、Burrellの三者のソロも楽しめます。
http://www.youtube.com/watch?v=TexKKyXK_28

Jimmy Smithの過去記事もご参照下さい。

『Crazy! Baby』(1960年)
クレイジー・ベイビー

『Root Down』(1972年)
ルート・ダウン
posted by ez at 11:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする