発表年:1982年
ez的ジャンル:ワンマン・レコーディング系ブリティッシュ・ロック
気分は... :意識朦朧...
徹夜で作業をしていたので意識朦朧です・・・NBAオールスター・ゲームも最初からチャンネルを合わせていたものの、誰がどんなプレーをしていたのか全く覚えていません。
とりあえず仮眠する前に、最後の力を振り絞って記事アップ!
Steve Winwoodの3rdソロ『Talking Back To The Night』(1982年)です。
Steve Winwoodのソロ作の紹介は『About Time』(2003年)、『Arc Of A Diver』(1980年)に続き3回目となります。
本作は『Arc Of A Diver』の大ヒットを受けて制作された作品でしたが、結果として本人が期待したほどにはヒットしませんでした。
それでも僕がリアルタイムで最も熱心に聴いたWinwood作品が『Talking Back To The Night』です。
本作リリース時は高校生だった僕にとって、『Talking Back To The Night』は成熟した大人のブリティッシュ・ロックという印象がありましたね。
本作『Talking Back To The Night』、Joe Jackson『Night And Day』、Tom Petty & The Heartbreakers『Long After Dark』、Donald Fagen『The Nightfly』、Roxy Music『Avalon』あたりが当時(1982年)の僕のロック・アルバム・ベスト5でしたね。
80年代にリアルタイムで愛聴していたロック作品の中には、今の耳で聴くと相当キビしいものも少なくありませんが、この5枚に限っては今でもかなり好きです。
さて、『Talking Back To The Night』ですが、『Arc Of A Diver』に続き殆どWinwoodのワンマン・レコーディングによって制作された作品です。
『Arc Of A Diver』の記事でも書きましたが、大ヒットした『Back In The High Life』(1986年)のようなやり過ぎ感がないシンセ・サウンドがWinwoodのソウルフルなヴォーカルと実にマッチしているのが魅力です。
本作収録曲のうち、「Valerie」、「Help Me Angel」、「Talking Back to the Night」の3曲は、Tom Lord Algeによるリミックス・ヴァージョンが1987年のベスト盤『Chronicles』に収録され、再シングル化もされました。しかしながら、個人的には3曲共にオリジナル・ヴァージョンの方が断然好きです。
妖しげなナイト・パーティーといった雰囲気のジャケのアートワークもいいですね。
全曲紹介しときやす。
「Valerie」
シングルにもなったオープニング。前述のようにベスト盤『Chronicles』からリミックス・ヴァージョンが再シングル化されヒットしました。リアルタイムで聴いていた頃はカセットで本曲ばかりリピートしていました。今聴いても伸びやかなWinwoodのヴォーカルとムーグ・ソロの音色に相当グッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=anCg5EiB2AM
「Big Girls Walk Away」
ヴォコーダーも駆使したソウルフルなシンセ・ポップ。当時の妻Nicoleがバック・コーラスで参加しています。
「And I Go」
シンセ・サウンドが目立つ本作でオルガンの響きが心地好いWinwoodらしい人肌の温もりを感じるソウルフル・チューン。
「While There's a Candle Burning」
シンセ・サウンドで効果的に盛り上げるバラード。やり過ぎシンセ・サウンドではないのがいいですね。
「Still in the Game」
シングルにもなったキャッチーな仕上がり。「While You See a Chance」あたりと一緒に聴きたくなります。妻Nicoleがバック・コーラスも効果的です。
http://www.youtube.com/watch?v=iHEuRu2Zi28
「It Was Happiness」
Winwoodの素晴らしいヴォーカルを堪能できるシンセAORといった趣のミディアム・スロウ。ジャケのイメージとそのままサウンドにしたような仕上がり!
「Help Me Angel」
久々に聴いて、いいなぁ!と思ったのが本曲。アーシーなサウンド感の中にクラヴィネット&ムーグを巧みに取り入れているのがグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=zqFmzVbe_l8
「Talking Back to the Night」
タイトル曲は疾走感が格好良い哀愁モードのシンセ・ポップ。シングルにもなりました。本曲も「Valerie」同様、ベスト盤『Chronicles』からリミックス・ヴァージョンが再シングル化されヒットしました。少し退廃的な雰囲気は本作と同年にリリースされたRoxy Music『Avalon』あたりと共通するかもしれませんね。
http://www.youtube.com/watch?v=47t6M_BKsy0
「There's a River」
ラストは厳かな雰囲気を持ったソウルフル・バラード。地味な曲ですがシングルにもなっています。
http://www.youtube.com/watch?v=3o_q49o04wk
『Arc Of A Diver』(1980年)
『About Time』(2003年)