発表年:2011年
ez的ジャンル:ジャジー&シルキー系ソウル・シンガー
気分は... :心を開いて・・・
ちょうど3月3日(木)〜3月5日(土)に東京 Cotton Clubでの来日公演を終えたばかりの男性ソウル・シンガー/キーボード奏者Frank McCombの新作『A New Beginning』です。
"21世紀のDonny Hathaway"として日本でも根強い人気を誇るFrank McCombの紹介は、『The Truth』(2003年)、『Straight From The Vault(Special Edition)』(2006年)に続き3回目となります。
本国ではなかなか成功に恵まれないFrank McCombですが、来日公演とそれに合わせた新作発表と日本では着実にファンの心をつかんでいるのではないでしょうか。
新作『A New Beginning 』でも、ファンの期待を裏切らない優しくシルキー・ヴォーカルとジャジー&メロウ・サウンドを存分に聴かせてくれます。特に本作は信仰心の厚い彼らしく、神への感謝を意識したようなタイトルの楽曲が多いのが目立ちますね。
相変わらず派手さはありませんが、聴いているだけで優しい気持ちにさせてくれるサムシングを持った1枚に仕上がっています。
Frank McCombを語る上で欠かせないジャズ・サックス奏者Branford Marsalisがゲスト参加しています。
いろいろな節目を迎えることが多い今の時期にもマッチしたタイトル・内容です。
聴いていると、今まで気付かなかった何気ないことに感謝したくなります(笑)
全曲Frank McCombのオリジナルです。
全曲紹介しときやす。
「King Of Kings (Entrance)」
アルバムのプロローグといった小曲。
「Inspire A Life」
オススメその1。Donny Hathawayばりのヴォーカルとメロウなエレピ・サウンドを堪能できる200%Frank McComb印の1曲。トランペットで参加のRussell Gunnがスペシャル・ゲストとしてクレジットされています。
http://www.youtube.com/watch?v=7V32yItN8vo
「Characters Of Our God」
オススメその2。清らかな歌声とサウンドに心洗われる1曲。おいしい湧き水を飲んだかのように体が浄化される気分になります。
http://www.youtube.com/watch?v=av4bWwlMcmE
「Since The Day I Said I Do」
オススメその3。ヴォーカルはコーラスのみのさり気ない曲ですが、その美しいキーボードの旋律に心奪われるメロウ・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=OSanURFas7E
「Wishful Thinking」
ジャジー&メロウな展開が現在のFrank McCombらしいミッド・グルーヴ。
「Deed To My Heart」
オススメその4。スピリチュアル&ハートフルなヴォーカルにグッとくる1曲。思わず神に感謝し、優しい気持ちになってしまいます。
「Wouldn't Trade You At All」
オススメその5。Stevie Wonder風のヴォーカル&メロディがいい感じのミッド・グルーヴです。
http://www.youtube.com/watch?v=pa75EC8_4BU
「Leading You On」
オススメその6。アーバン・テイスト漂うメロウ・チューン。シルキー・ヴォーカルで優しく包み込んでくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=r6tK-u6KJ1I
「And Now I'm Fighting」
オススメその7。Branford Marsalis参加の本曲がアルバムのハイライトかもしれませんね。"21世紀のDonny Hathaway"らしい感動バラードです。Branford Marsalisのソプラノ・サックスも感動を盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=e9WBeNTiJQU
「Jealousy And Envy」
ファンキーながらも落ち着きがあるグルーヴィー・チューン。アルバムの中でいいアクセントになっています。
http://www.youtube.com/watch?v=egsj4Z9kd6I
「Open My Heart」
聴いているだけで神聖な気持ちになる厳かなバラード。ジワジワ盛り上がっていく感じがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=7rgIKca5zR4
「In My Heart」
オススメその8。アーバン・メロウなDonny Hathawayといった雰囲気がたまりません。
http://www.youtube.com/watch?v=7CsHKuF0jlw
「V12」
キーボード奏者としてのFrank McCombを堪能できるインスト。これはこれで楽しめます。
http://www.youtube.com/watch?v=tvZ72ZgHrlQ
「King Of Kings (Exit)」
アルバムのエピローグ。
未聴の方はFrank McCombの過去作品もチェックを!
『Love Stories』(2000年)
『The Truth』(2003年)
『The 1995 Bootleg』(2005年)
『The Truth Vol. 2』(2006年)
『Straight From The Vault(Special Edition)』(2006年)
『Live in Atlanta Vol. 1』(2007年)
『A Tribute to the Masters』(2007年) ※インスト・アルバム
『Live in Atlanta Vol. 2』(2008年)