2011年04月04日

The Jazzhole『The Jazzhole』

N.Y.らしいHip-Hop感覚のAcid Jazzサウンド☆The Jazzhole『The Jazzhole』
Jazzhole
発表年:1994年
ez的ジャンル:Hip-Hop感覚Acid Jazzサウンド
気分は... :スマイル!

今回はN.Y.出身のAcid JazzグループThe Jazzholeのデビュー・アルバム『The Jazzhole』(1994年)です。

The Jazzholeは、N.Y.マンハッタンでKevin DiSimone(p、tp、fl、tb、vo)、Marlon Saunders(vo、beats)、Warren Rosenstein(beats)、John Pondel(g、b、beats)の4人により結成されました。

これまで『The Jazzhole』(1994年)、『…And The Feeling Goes Round』(1995年)、『The Beat Is The Bomb!』(1996年)※ミニ・アルバム、『Blackburst』(2000年)、『Circle of the Sun』(2002年)、『Poet's Walk』(2006年)といったアルバムをリリースしています。

今日紹介するデビュー・アルバム『The Jazzhole』(1994年)は、当時リアルタイムで聴いていた人以外には殆ど認知されていないアルバムかもしれません。

メンバー編成を見れば想像できると思いますが、生音ジャズとHip-Hopビートを融合したサウンドにヴォーカル&ラップが絡む90年代らしいHip-Hop感覚のAcid Jazzグループです。

当時はThe Brand New Heavies『Heavy Rhyme Experience: Vol. 1』(1992年)、Guru『Jazzmatazz』(1993年)などAcid JazzとHip-Hopを融合したサウンドが流行っていましたからね。

ただし、こうした流れの中心はロンドンであったため、それらに対するアメリカからの回答がN.Y.のThe JazzholeやL.A.のThe Solsonicsだったのかもしれませんね。

僕自身こうしたHip-Hop感覚のAcid Jazzサウンドに相当ハマっていたので、本作『The Jazzhole』(1994年)はかなり聴きました。なかなか上手く表現できませんが、ロンドンではないN.Y.ならではのテイストを感じながら聴いていた記憶があります。

今となっては再評価の気配もなく、殆ど忘れ去られたアルバムかもしれません。それでも個人的には今聴いても十分魅力的な1枚に仕上がっていると思います。

本作からのシングル「Smile」はそれなりに高値になっているようです。

「Smile」
Smile!

Acid JazzやJazzmatazz好きの人はぜひ一度チェックしてみて下さい。

全曲紹介しときやす。

「Intro」
N.Y.のグループらしいイントロ。

「Forward Motion」
オススメその1。Ahmed Bestのラップをフィーチャー。シングルにもなりました。Hip-Hopビートとミュート・トランペット&ジャズ・ピアノの音色の絡みが最高にクールです!

「Bumrush The Jazzhole」
オススメその2。Ronnie Russの女声ラップをフィーチャー。グループのテーマ曲のような位置づけかもしれませんね。格好良すぎるスクラッチ音と共にスタートします。ロンドンのグループでは絶対に聴けないN.Y.のグループならではのHip-Hopサウンド+生音ジャズの融合を満喫できます。

「Gotta B Everything」
オススメその3。Michelle Lewisの女声ヴォーカルをフィーチャー。今回、唯一YouTubeに音源があった楽曲です。当時のAcid Jazz/クラブ・ミュージック好きの人であれば気に入ると思います。生音ベースの音が存在感あります。
http://www.youtube.com/watch?v=tforJKxA9us

「Betcha Gonna Want Me Back」
KCBのラップをフィーチャー。ゆったりながらも重量感のあるビートとジャジー・サウンドとKCBのラップが実にマッチしています。

「Guitar Break」
ギターをフィーチャーしたインタールード。このあたりがこのグループらしいのでは?

「Wild Is The Wind」
メンバーのMarlon Saundersがリード・ヴォーカルをとります。哀愁メロディが印象的なジャジー・ソウルといった仕上がりです。

「Time Of The Season」
オススメその4。Jack Ruby Jrのラップをフィーチャー。スウィンギーなジャズ・サウンドにラガっぽいJack Ruby Jrのラップが絡むN.Y.らしい音を堪能できます。

「Tres Belle」
オススメその5。Ahmed Bestのラップをフィーチャー。スピリチュアルな雰囲気も漂う仕上がりは今時のジャジーHip-Hopファンが聴いても気に入るのでは?

「Piano Break」
今度はピアノをィーチャーしたインタールード。

「Smile」
オススメその6。個人的には本作のハイライト。クラシック級の名曲だと思っています。今回本作を取り上げたのも本曲を聴きたかったからです。前述のようにシングルはそれなりに高値になっているようです。Rosa Russの女声ヴォーカルをフィーチャーしたエモーショナルなジャジー・グルーヴです。

「Body Fi Match」
Jack Ruby Jrをフィーチャー。スピーディーなダンサブル・サウンドにラガ調のJack Ruby Jrのラップが絡みます。。

「Outro」
ラストはメンバー紹介を兼ねたアウトロで幕を閉じます。

興味のある方はThe Jazzholeの他作品もチェックを!

『The Beat Is The Bomb!』(1996年)※ミニ・アルバム
Beat Is the Bomb

『Blackburst』(2000年)
Blackburst

『Circle of the Sun』(2002年)
Circle of the Sun

『Poet's Walk』(2006年)
Poet's Walk

記事内で紹介したAcid JazzとHip-Hopの融合作品もぜひチェックを!

The Brand New Heavies『Heavy Rhyme Experience: Vol. 1』(1992年)
Heavy Rhyme Experience, Vol. 1
「Soul Flower」
http://www.youtube.com/watch?v=ls0_u0-EKKA

Guru『Jazzmatazz』(1993年)
Jazzmatazz, Vol. 1
「No Time To Play」
http://www.youtube.com/watch?v=mZ8v7ZlImCc

The Solsonics『Jazz In The Present Tense』(1995年)
Jazz in the Present Tense
「Jazz In The Present Tense」
http://www.youtube.com/watch?v=-fpUIadWIA0
posted by ez at 01:31| Comment(2) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする