
発表年:2002年
ez的ジャンル:Schema系クラブジャズ/ブラジリアン・グルーヴ
気分は... :シャルケやるねっ!
こんな時期にサッカーTV観戦などしているとお叱りを受けるかもしれませんが、昨日のUEFAチャンピオンズリーグ「インテル対シャルケ」の日本人対決には興奮しました。
長友や香川の印象があまりに鮮烈で、これまで活躍ぶりがそれ程伝わってこなかった内田ですが、その成長ぶりを十分に覗える一戦でした。それなりに課題も見えましたが・・・。でも日本人サイドバックがラウールにクロスを上げてるって、よく考えると凄いことですよねぇ。
今シーズンの長友、香川、内田の成長ぶりを見ていると、強豪リーグや一流選手たちの中で経験を積むことが、いかに大事かを思い知らされますね。それを思うと、日本代表のコパ・アメリカ2011(南米選手権)への出場辞退は、代表全体の経験値を積み上げる絶好機であっただけに残念です。まぁ、Jリーグあっての代表ということで苦渋の選択であったと思いますが。
「インテル対シャルケ」に話を戻すと、インテルはホームでまさかの5失点惨敗となりました。個人的には「インテル対チェルシー」の準決勝を期待していたのですが、それは難しい状況ですね。シャルケは大会を通じてダークホース的な存在になってきました。
もう一試合の「レアル・マドリー対トッテナム」はマドリーが快勝し、こちらは勝ち抜けへ大きく前進しました。これで準決勝でのバルサとのクラシコ対決がかなり現実味を帯びてきましたね。
インテル、マドリーともにリーグ戦でショックな敗戦を喫した直後での試合でしたが、明暗を分けてしまいましたね。このあたりが指揮官としての経験値におけるモウリーニョとレオ様の差かもしれませんね。
今日は惨敗のインテルにエールを送る意味でイタリア人アーティストです。
セレクトしたのはS-Tone Inc.のSchemaレーベル第一弾アルバム『Sobrenatural』(2002年)です。
S-Tone Inc.はイタリア人プロデューサーStefano Tironeのソロ・ユニット。
これまでMilano 2000から『Love Unlimited』(1996年)、『Free Spirit』(1999年)、Schemaから『Sobrenatural』(2002年)、『Luz y Sombra』(2005年)、『Moon in Libra』(2009年)といったアルバムをリリースしています。
大きく取り上げられることは少ないですが、安定してスタイリッシュな作品を提供してくれるのがS-Tone Inc.ですね。Schema第一弾となる本作でも生音とプログラミングを程良くバランスさせ、効果的にセクシーな女声ヴォーカルを配した至極のクラブジャズ/ブラジリアン・グルーヴを聴かせてくれます。
Schema好きの人あれば間違いない1枚だと思います。
上記のAmazonで掲載しているジャケはインナー部分であり、本当のジャケは下記のとおりです。
![Sobrenatural [12 inch Analog]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41hw1yXxoUL._SL160_.jpg)
※こちらはアナログ盤へのリンクです。
いろいろと自粛ムードの世の中ですが、音楽くらいはバカンス・モードのサウンドを聴いてリラックスするのも良いのでは?
全曲紹介しときやす。
「In The Mood For Love」
Laura Fedeleのヴォーカル&アコーディオンをフィーチャーした哀愁ブラジリアン・グルーヴ。切ないヴォーカルにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=ZJKDqIeEotc
「Take 4」
ギターやフルートが心地好く響くメロウ・フュージョンなNu Jazzチューン。セクシーな女声スキャットはAdi Souza。Schemaらしくスタイリッシュに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=vJQu73EoFmg
「Rendez-Vous A Minuit」
ミラノの街で流れると似合いそうな小粋なジャジー・ボッサ・グルーヴ。女声スキャットはManuela Ravaglioli。こんなお洒落な曲で春気分を満喫するの良いのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=kIzSoLHOPrw
「Vai Ser Bom」
気だるいAdi Souzaの女声ヴォーカルをフィーチャーした哀愁モードのラテン・グルーヴ。この曲を聴いていたら、大好きな女優ペネロペ・クルスの顔が思い浮かんできました。
http://www.youtube.com/watch?v=Wx7oOHmoGFQ
「La Boce Del Rio」
シングルにもなった1曲。ボッサ・ビート、エレガントなオーケストレーション、メロウなエレピが絡むSchemaらしいスタイリッシュなダンス・チューン。ヨーロピアンな哀愁モードにグッときます。個人的にはアルバムで一番の完成度だと思います。
「Limbe」
アルバムの中でも異色のシタール・ブレイクビーツ。シタール系サウンドをミラノ風に仕上げました!って感じが心憎いですな。艶かしいLaura Fedeleの女声ヴォーカルもグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=NNL9SCEb_Gw
「Bahia Mon Amour」
Milton Martinsの男性ヴォーカルをフィーチャー。ブラジル音楽も楽しめるボッサ・グルーヴに仕上がっています。渋い仕上がりですがセンス抜群です!
http://www.youtube.com/watch?v=w97eo4OZe-g
「Memphis Freeway」
反復するビートが脳内を覚醒させるブラジリアン・ハウス。妖しげなフルートと流麗なピアノの音色が自由な世界へと誘います。
http://www.youtube.com/watch?v=LO8VuC4xF-Q
「Entre O Ceus E A Terra」
僕の一番のお気に入り。Manuela Ravaglioliのミステリアスなヴォーカルをフィーチャーした、セクシーなブラジリアン・ミッドナイト・グルーヴ。今宵は何処へ・・・
https://www.youtube.com/watch?v=inBDygLnHU4
「Effetto Notte」
ラストはチルアウトな気分で余韻に浸りながらアルバムの幕が閉じます。
CDにはこの後に隠れトラックで 「In The Mood For Love」 が収録されています。
S-Tone Inc.の他作品もチェックを!
『Love Unlimited』(1996年)

『Free Spirit』(1999年)

『Luz y Sombra』(2005年)

『Moon in Libra』(2009年)
