発表年:2010年
ez的ジャンル:最新型アフロ・ファンク
気分は... :楽しい夢を、きれいな花を、素敵な歌をありがとう!
昨日は自宅で仕事をしながら、1日中キャンディーズの歌を聴いていました。
やはり、ここ数日は洋楽よりもキャンディーズ!といったモードです。改めて、キャンディーズから大きな影響を受けていたことを実感しています。きっと、しばらくはこんなモードが続きそうです。
これほど集中的にキャンディーズを聴いたのは約20年ぶり位でしたが、子供の頃には全く気が付かなかった彼女たちの魅力を改めて再発見しながら、スーちゃんの冥福を祈っていました。
「キャンディーズ」 ※三人の魅力が詰まったグループのテーマ曲
http://www.youtube.com/watch?v=LV6Tr-QOpsU
ロマンチストな私、ラン
ちょっとボーイッシュなミキ
ちょっぴりセンチなスー
いつでも三人仲良く唄うのキャンディーズ!
メンバー3名の個性のバランスが最高だし、さらに一丸となったチームワークの良さがその魅力を増幅させていた気がします。
僕がキャンディーズに夢中になっていたのは小学生の頃でしたが、改めて彼女たちの曲を聴き返すと、当時思っていた以上に大人のアイドル・グループであり、音楽性も豊かであったと感じています。あとは音楽的リーダーがミキちゃんであることは、当時はわかりませんでした。
シングルを中心としたオリジナル曲もさることながら、彼女たちの洋楽カヴァーのセンスには驚くばかりです。その中からYouTubeにあったStevie Wonder、ABBA、The Supremesのカヴァーを紹介しておきます。キャンディーズのイメージが変わるかもしれませんよ!
キャンディーズ「愛するデューク」
http://www.youtube.com/watch?v=sPKmRjVO93A
キャンディーズ「ダンシング・クイーン」
http://www.youtube.com/watch?v=Aj3AGAuoDPA
キャンディーズ「シュープリーム・メドレー」
http://www.youtube.com/watch?v=Abvmcju-7rA
もっと上の年齢で彼女たちをリアルタイムに体験していたら、さらにハマっていたでしょうね。
やはり、キャンディーズこそが最強アイドル!でしょう。
スーちゃん、楽しい夢を、きれいな花を、素敵な歌をありがとう!
さて、今回はAfro Latin Vintage Orchestraの2ndアルバム『Ayodegi』(2010年)です。2010年リリースですが、多分日本のショップに並ぶようになったのは今年からだと思うので、2011年の新作扱いで構わないと思います。
Afro Latin Vintage Orchestraはフランス、パリで結成されたアフロ・ファンク・バンド。
2009年にデビュー・アルバム『Definitely Roots』をリリース。ど迫力の重量級アフロ・ファンク・サウンドでシーンに大きなインパクトを与えました。本作『Ayodegi』は、それに続く2ndアルバムとなります。
本作におけるメンバーは、Masta Conga(per)、Fabien Sautet(ds)、Elvis Martinez Smith(g)、David Battestini Quadri(cellobass)、Benjamin Peyrot Des Gachons(key)、Tristan Iatca(per)、Philippe Vernier(bs、fl、cla)、Fabrice Fila(ts)、Jean Baptiste Feyt(tp)、Prosper Nya(tp、vo)の10名。ミュージック・ディレクターを務めるMasta Congaがグループの中心人物だと思われます。
聴く前は、ヴィンテージ感漂うアフロ・ラテン・ジャズをイメージしていましたが、聴いてみるとドス黒い重量グルーヴのオン・パレードで嬉しいサプライズでした。
Fela Kuti、Tony Allenあたりを進化させたアフロ・ビートをはじめ、70年代ジャズ・ファンクやエレクトリック・マイルス、スピリチュアル・ジャズ、Hip-Hop、ドラムンベース等さまざまな音楽のエッセンスを取り、パリのグループらしいモダンなセンスでまとめたアフロ・ファンクを聴かせてくれます。
殆ど注目されていないアルバムかもしれませんが、かなりインパクトのある1枚だと思います。
今年のマイ・ベスト10の有力候補です。
全曲紹介しときやす。
「Ayodegi」
6/4拍子のリズムが実にモダンな印象を与えるアフロ・ジャズ。重量感のみならず、パリのグループらしい小粋なセンスを併せ持つのがグループの魅力かもしれませんね。
「Orient Express」
タイトルの通り、アラビックなムードが漂う妖しげな哀愁ジャズ。案外、60年代ジャズが好きな人が聴くと楽しめるかもしれません。
「Mamadou」
Prosper Nyaのフレンチ・ヴォーカルが入ったアフロ・ラテンなディープ・ファンク。Fela Kutiを思わせる妖しげなオルガン・サウンドとホーン隊の絡みにグッときます。
「Theme Jazz」
スピリチュアル・ジャズやフリー・ジャズのエッセンスも取り入れた1曲。Benjamin Peyrot Des Gachonsによるスピリチュアルなピアノ、Fabrice Filaのフリーキーなテナー・サックスが印象的です。Fabien Sautetにドラム・ブレイクにもグッときます。
「Fusion」
70年代のエレクトリック・マイルスやクロス・オーヴァー好きの人であれば、グッとくる重量グルーヴが魅力です。まさにフュージョンしています。
「Presentations」
アフロビート好きにとっては悶絶しようなくらい格好良いアフロ・ファンク。ドス黒いグルーヴが縦横無尽に音空間を駆け巡ります。Fela Kuti好きであれば、絶対に聴くべき1曲だと思います。
「Oldskool Trip」
タイトルの通り、オールドスクールHip-Hopのエッセンスを取り入れた1曲。Hip-Hopビートに哀愁ラテン・ジャズなホーンが絡みます。Elvis Martinez Smithが短いながら気の利いたファンキー・ギターもグッド!。
「Jb & Ben On Faya」
Nu Jazz/クロスオーヴァー好きにはグッとくる1曲。ドラムンベースのリズムを取り入れたフロア仕様の仕上がりです。このあたりが最新型アフロ・ファンクなのでしょうね。
「Superstar」
アフロ・ラップを取り入れた重量ファンキー・グルーヴ。70年代テイストと今日らしいテイストを上手く融合させた21世紀型アフロ・ファンクといった仕上がりです。
「Tnt」
ラストはFela Kuti風アフロビート、70年代ジャズ・ファンクのエッセンスを上手く織り交ぜたファンク・チューン。
本作を気に入った方は、以前に紹介したTony Allen『Black Voices Revisited』(1999年)あたりも気に入るはずだと思います。
Tony Allen『Black Voices Revisited』(1999年)