2011年05月06日

First Love『Love at First Sight』

シカゴの女性4人組、唯一のアルバム☆First Love『Love at First Sight』
Love At First Sight
発表年:1982年
ez的ジャンル:B級レディ・ファンク/ブラコン
気分は... :290円はラッキーだったかも?

今日はB級グルメのような(良い意味での)B級作品が聴きたい気分・・・

セレクトしたのは、シカゴの女性4人組ソウル・グループFirst Love唯一のアルバム『Love at First Sight』(1982年)です。

たまたまですが、約2週間前にもDionne Warwickの同名アルバムを紹介したばかりです。

First Loveはシカゴで結成されたDenise AustinDemetrice HenraeMartha JacksonLisa Hudsonの4名組。

1980年にリリースしたディスコ・シングル「Don't Say Goodnigh/Love Me Today」も人気のようですが、アルバムとしてリリースしているのは今回紹介する『Love at First Sight』(1982年)のみです。同時期にヒューストンにも同名グループが存在し、1981年にアルバム『The First Love』をリリースしているのでややこしいですが・・・

「Don't Say Goodnight」
 http://www.youtube.com/watch?v=zU44g_OWRLE
「Love Me Today」
 http://www.youtube.com/watch?v=xe52YS4gUQQ

本作『Love at First Sight』はCD入手しづらい作品のようですが、内容的にはB級レディ・ファンク/ブラコンといったところでしょうか。

年初の記事で書いたように今年のタワレコのクリアランス・セールにて290円でゲットした1枚です。今思うと、290円で本作を入手できたのはラッキーだったかも?

ジャケに写る白タキシード姿の垢抜けないメンバー4名の姿がB級感たっぷりで逆に好きです(笑)

本作はC.I.M.(Chycago International Music)からのリリースであり、同じC.I.M.から作品をリリースしているSuperior Movement、Yvonne Gage、Ocie IIIといったアーティストを手掛けているDonald Burnsideがプロデュース&アレンジを務めています。

「Party Lights」「It's A Mistery To Me」といったファンク・チューンがハイライトだと思いますが。各メンバーのヴォーカルがしっかりしているので、スロウ〜ミディアム系も聴き応えがあります。

廉価で購入したせいか、良くも悪くも80年代らしいB級感を素直に楽しんでいます。欲を言えば、「Don't Say Goodnigh/Love Me Today」のようなディスコ・チューンも聴きたかったなぁ・・・という感じです。

それでも、なかなかのB級グルメですよ!

全曲紹介しときやす。

「Stop What 'Cha Doing」
哀愁メロディと切ない熱唱にグッとくるミディアム・スロウ。スロウ〜ミディアム系では本曲が一番好きです。

「Don't Give Up (On Our Love)」
彼女たちのヴォーカルの確かな実力を確認できるバラード。なかなか聴かせてくれます。

「Party Lights」
本作のハイライトはこの曲になるのでは?80年代らしいアーバン・テイストのミディアム・ファンク・チューン。好きな人はブリブリ&ピコピコ感がクセになる1曲なのでは?これぞB級グルメ!
http://www.youtube.com/watch?v=wlT9bB-YtU4

「Don't Be Afraid」
しっとりとしたバラード。キュートな歌声を満喫できる仕上がりがグッド!

「Lady Marmalade/Creole Lady (Medley) 」
お馴染みLaBelleの大ヒット曲カヴァーを含むメドレー。意外に「Lady Marmalade」はハマっていて楽しめます。

「The Love I Had」
メンバーの熱唱を楽しめるミディアム・バラード。各メンバーのヴォーカルを堪能できます。

「It's A Mistery To Me」
「Party Lights」と並ぶハイライト。80年代らしい煌びやかなサウンドが印象的なミディアム・ファンク。適度にチープ感があるのがB級グルメらしくていいのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=LrGgP58Nvyc

「My First Love」
ラストは正統派ビューティフル・バラードで感動的に締め括ってくれます。キュートなリード・ヴォーカルが美しいメロディとマッチしています。

今日の昼飯はB級グルメが食べたい・・・
posted by ez at 03:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月05日

Lonnie Liston Smith & The Cosmic Echoes『Visions of a New World』

コズミック&スピリチュアル&メロウなジャズ・ファンク☆Lonnie Liston Smith & The Cosmic Echoes『Visions of a New World』
ヴィジョンズ・オブ・ア・ニュー・ワールド(紙ジャケット仕様)
発表年:1976年
ez的ジャンル:瞑想系コズミック・ジャズ・ファンク
気分は... :瞑想モードで!

GWだと言うのに、仕事のトラブル等で全く寛げない3日間になってしまいました。

そんな中で唯一寛げたのが、サッカーの「バルセロナ対レアル・マドリー」のクラシコ最終戦でした。

結果は1対1のドローで2戦トータル3対1でバルサが見事ファイナル進出を決めました。派手なプレーは少なかったですが、両チームのプライドが激突した前半はなかなか興奮しました。バルサが先制した後半は多少気の緩みが見られましたが・・・終了間際に病から奇跡の復活を遂げたアビダルの交代シーンは感動的でしたね。グアルディオラも心憎い演出をしますね!

今回は若い世代からの人気も高いジャズ・キーボード奏者Lonnie Liston Smithの4回目の登場です。

これまで当ブログで紹介したLonnie Liston Smith作品は以下の3枚です。

 『Expansions』(1975年)
 『Reflections Of A Golden Dream』(1976年)
 『Loveland』(1978年)

4枚目に紹介するのは1975年リリースの『Visions of a New World』(1975年)です。

『Visions of a New World』は、『Astral Traveling』(1973年)、『Cosmic Funk』(1974年)、『Expansions』(1975年)に続く、Lonnie Liston Smith & The Cosmic Echoes名義の4thアルバムとなります。

レコーディング・メンバーは、Lonnie Liston Smith(key)、Donald Smith(vo、fl)、 Reggie Lucas(g)、Greg Maker(b)、Art Gore(ds)、Angel Allende(bongos、per)、Lawrence Killian(congas、per)、Michael Carvin(per)、Ray Armando(per)、 Dave Hubbard(horns)、Clifford Adams(tb)、Cecil Bridgewater(tp)です。

本作でもLonnie Liston Smithらしい、コズミックなジャズ・ファンク、心を浄化するメロウ・ジャズ、瞑想へと誘うスピリチュアル・ジャズがバランス良く配され、オープニングからエンディングまで存分に楽しめる1枚になっています。

Lonnie Liston Smithを聴くと、いつも瞑想モードになってしまう僕なのでした・・・
邪念を捨て無心になろう・・・

全曲紹介しときやす。

「A Chance For Peace」
オープニングはレア・グルーヴ好きにはお馴染みのジャズ・ファンク・チューン。弟Donald Smithのヴォーカルに導かれ、コズミック&スピリチュアルなジャズ・ファンク・ワールドへ誘われます。
http://www.youtube.com/watch?v=Nxq1tZ5Tdig

「Love Beams」
僕の一番のお気に入り。至極のメロウ・ジャズ・グルーヴ。誰もいない秘境で心を浄化されたような気分になれます。これぞ癒しのメロウ・ジャズ。エレピ好きにはたまりません!
http://www.youtube.com/watch?v=4KYec2zvcUo

「Colors Of The Rainbow」
瞑想系のスピリチュアル・ジャズ。都会の喧騒や日常生活の中の些細な悩み事を忘れて無心になれるような気分になれます。このタイプのスピリチュアル・ジャズもLonnie Liston Smith作品の魅力ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=EEEEL5uY3_8

「Devika (Goddess) 」
この曲のみDave Hubbard作。 当ブログでも紹介したDigable Planets「Pacifics」のサンプリング・ソースになっています。その「Pacifics」でも使われたGreg Makerのベースラインにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=Dtrr9E2-Bos

「Sunset」
ブラジリアン・フレイヴァーのメロウ・ジャズ。「Love Beams」とセットで聴くと気分は楽園モードとなり、ゆっくりとした時間の流れの中で心が癒されます。
http://www.youtube.com/watch?v=XL-0kah87sE

「Visions Of A New World (Phase I) 」
タイトル曲のパート1。兄Lonnieの瞑想するような美しいピアノと弟Donaldの祈りのようなヴォーカルがスピリチュアルな音世界を創り出します。

「Visions Of A New World (Phase II) 」
タイトル曲のパート2。パート1から一転し、ブラジリアン・フレイヴァーのコズミック・フュージョンが繰り広げられます。Nu Jazz/クロスオーヴァー好きの人はグッとくるはず!

「Summer Nights」
ラストが一足早いサマー・フュージョン。夏の夜の瞑想といった雰囲気ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=VYrVxbsm_mM

Lonnie Liston Smithの過去記事もご参照下さい。

『Expansions』(1975年)
Expansions

『Reflections Of A Golden Dream』(1976年)
Reflections of a Golden Dream

『Loveland』(1978年)
ラヴランド
posted by ez at 00:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月04日

Clara Moreno『Meu Samba Torto』

Celso Fonsecaを大きくフィーチャーしたアコースティック作品☆Clara Moreno『Meu Samba Torto』
メウ・サンバ・トルト
発表年:2006年
ez的ジャンル:新世代アコースティック・ボッサ
気分は... :ゆったりと過ごすために・・・

間もなく、「バルセロナ対レアル・マドリー」のクラシコ4連戦の最終戦(CLセミ・ファイナル2ndレグ)です。
1stレグの状況を踏まえれば、バルサのCLファイナル進出は間違いないと思いますが、それとは関係なく両雄のプライドを賭けた熱戦を期待したいものです。個人的には11対11の状態でバルサに完勝して欲しいです!

さて、今回はブラジル人女性シンガーClara Morenoの4thアルバム『Meu Samba Torto』(2006年)です。

人気ブラジル人女性シンガー・ソングライターJoyceの娘であるClara Morenoの紹介は、『Miss Balanco』(2009年)、『Morena Bossa Nova』(2004年)に続き3回目となります。

前作となる『Morena Bossa Nova』(2004年)は、プログラミングやサンプリングも取り入れたクラブ感覚のブラジル音楽/ボサノヴァでクラブ・シーンから熱い支持を集めました。

それに対して、4thアルバムとなる本作ではCelso Fonseca(g、vo)を大きくフィーチャーし、一転してアコースティック色を前面に打ち出した作品に仕上げています。

レコーディングにはCelso Fonseca(g、vo)以外に、母Joyce(g)、Tutty Moreno(ds、per)、Diego Figueiredo(g)、Rodolfo Stroeter(b)、Ricardo Mosca(ds、per)といったミュージシャンが参加しています。Celso Fonsecaに加えて、サンパウロで活躍する新鋭ギタリストDiego Figueiredoの貢献も大きいです。

プロジェクト・コンセプトとして、Joyceの名がクレジットされています。また、プロデュースはRodolfo Stroeterらが手掛けています。

アコースティックなボッサ作品の場合、アルバム1枚通して聴くとメリハリに欠けて単調な印象を受ける作品も少なくありませんが、本作は大きく、Clara自身の個性を際立たせた楽曲、ClaraとCelso Fonsecaの共演を楽しめる楽曲、Diego Figueiredoの素晴らしいギターとClaraのヴォーカルの絶妙のコンビネーションを聴かせる楽曲の3タイプから構成されており、その意味で飽きることなくアルバム1枚を満喫することができます。

優雅な休日を過ごすのにピッタリな1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Litoranea」
Celso Fonseca/Rodolfo Stroeter作。本作の魅力が凝縮されたオープニングです。Fonsecaの小粋なギターと優しい歌声がアルバム全体の空気感を象徴しています。それに合わせてClaraも実に自然体でいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=jWSo-nrOC6g

「Sabe Quem?」
Ze Renato/Joyce作。母Joyceの軽やかなギターをバックに、娘Claraが雰囲気たっぷりの無邪気なヴォーカルを披露してくれます。母Joyceのヴァーションは、夫婦アルバムJoyce & Tutty Moreno『Samba-Jazz & Outras Bossas』(2007年)に収録されています。

Joyce & Tutty Moreno「Sabe Quem?」
 http://www.youtube.com/watch?v=p2LQNo5xMWc

「Sei La」
Claraの実父Nelson Angeloの作品。邦題「知るもんですか」。Diego Figueiredoの歯切れの良い良いギターに合わせ、Claraがクールなヴォーカルで「知ったこっちゃないわ」と吐き捨てます!

「Moca Flor」
Bebeto Castilho/Durval Ferreira作。当ブログではTamba TrioTamba 4のカヴァーも紹介済みです。Fonsecaのソフト・ヴォイスとClaraのクール・ヴォイスの組み合わせが実にいいですね。空気がゆっくり流れていく感じがサイコー!

「Bahia Com H」
Denis Brean作。Joao Gilbertoのレパートリーとしてお馴染みの1曲。Fonsecaのギターの心地好い響きをバックに、語りかけるように歌うClaraのヴォーカルが印象的です。

「Morena Boca De Ouro」
偉大なブラジル人作曲家Ary Barrosoの作品。Diego Figueiredoの雰囲気のあるギターがロマンティックでいいですね。囁くようなClaraのヴォーカルにもグッときます。

「Mon Menage A Moi」
Edith Piafでお馴染みのシャンソン曲のカヴァー(Glanzberg/Jean Constantin作)。Claraのセクシー・フレンチ・ヴォーカルに悩殺されてしまいます。現在の父Tutty Morenoの口笛もグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=lZPpV_1Hfis

「Rosa De Ouro」
Elton Medeiros/Hermínio Bello de Carvalho作。Fonsecaの素晴らしいギターとジェントル・ヴォーカルがここでも冴え渡ります。そよ風を感じる1曲。

「Copacabana」
Joao de Barro/Alberto Ribeiro作。Diego Figueiredoのギターをバックに、Claraが情感たっぷりのヴォーカルで聴かせてくれます。夕暮れが似合う1曲。

「Se Acaso Voce Chegasse」
Lupicínio Rodrigues作。1分半にも満たない曲ですが、Ricardo Moscaの素晴らしいドラムなど楽しめます。

「Meu Samba Torto」
タイトル曲はCelso Fonseca作。Fonseca自身のヴァージョンは当ブログでも紹介した『Natural』(2003年)に収録されています。プログラミングしたリズムが用いられていたオリジナルに対して、本ヴァージョンはアコースティックな透明感に溢れた小気味良い仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=qKAt40Dk3xQ

Celso Fonseca「Meu Samba Torto」
 http://www.youtube.com/watch?v=41yIJo70ZHM

「Vem Morena Vem」
Jorge Ben作。小粋なバックがいい感じです。

「Ela Vai Pro Mar」
Celso Fonseca/Ronaldo Bastos作の名曲。オリジナルは当ブログで紹介したCelso Fonseca & Ronaldo Bastos『Paradiso』(1997年)に収録されています。個人的にはオープニングの「Litoranea」と並ぶ本作のハイライトだと思います。至極の時間を過ごせる1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=rVO2PRpERQk

「Tenderly」
Walter Gross/Jack Lawrence作のスタンダード。母Joyceも『Delirios De Orfeu』(1994年)でカヴァーしていました。Diego Figueiredoの小粋なジャジー・ギターをバックに、スタンダード感溢れるヴォーカルを聴かせてくれます。

『Clara Moreno』(1996年)
クララ・モレーノ

『Mutante』(1998年)
MUTANTE

『Morena Bossa Nova』(2004年)
Morena Bossa Nova

『Miss Balanco』(2009年)
ミス・バランソ
posted by ez at 03:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月03日

MC Solaar『Qui Seme Le Vent Recolte Le Tempo』

フレンチHip-Hopの牽引者のデビュー作☆MC Solaar『Qui Seme Le Vent Recolte Le Tempo』
Qui sème le vent récolte le tempo (1991)
発表年:1991年
ez的ジャンル:フレンチHip-Hopの牽引者
気分は... :セ・シ・ボン!

フレンチHip-Hopの第一人者MC Solaarのデビュー・アルバム『Qui Seme Le Vent Recolte Le Tempo』(1991年)です。

MC Solaarの紹介は2nd『Prose Combat』(1994年)に続き2回目になります。
また、彼の参加作品としてGuru『Jazzmatazz』(参加曲「Bien, Le Mal」)、Urban Species『Listen』(参加曲「Listen」)を紹介しています。

僕が初購入したフレンチ・ラップ作品が本作『Qui Seme Le Vent Recolte Le Tempo』でした。ただし、当時は彼がフレンチHip-Hopのリーダーになるとの認識は全くなく、一番のお気に入り曲「Victime De La Mode」以外はそれ程熱心に聴いていませんでした・・・

その後、Guru『Jazzmatazz』(1993年)への参加で、僕のMC Solaarへの関心が再燃し、2nd『Prose Combat』でフレンチHip-Hopのジャジーな魅力にハマった次第です。

今でも一番好きなのは『Prose Combat』ですが、『Qui Seme Le Vent Recolte Le Tempo』もフレンチHip-Hopシーンの重要作として外せない1枚ですね。

今聴き返すと、内容的にも『Prose Combat』のようなジャジー・スタイルが確立する前で、いろんな音楽スタイルのエッセンスが入っていて面白いですね。特に大ヒットした1stシングル「Bouge De La」に代表されるようにラガのエッセンスが印象的です。当時はラガマフィンHip-Hopが流行っていましたからね。

相棒Jimmy JayとBoom Bassがプロデュースを手掛けています。

まずは僕のイチオシ「Victime De La Mode」「Qui Seme Le Vent Recolte Le Tempo」の2曲だけでもチェックみて下さい!

Hip-Hopが苦手な人でも、フレンチラップならば語感の響きがソフトなので聴きやすいかもしれませんよ。

全曲紹介しときやす。

「Intro」
波の音で始まるお洒落なイントロ。

「Qui Seme Le Vent Recolte Le Tempo」
オススメその1。タイトル曲はシングルにもなりました。Lou Donaldson「One Cylinder」ネタのグルーヴィー・トラックが実にクール!フレンチの響きがソウル・ジャズとよくマッチしています。
http://www.youtube.com/watch?v=MMOeePXGeIc

「Matiere Grasse Contre Matiere Grise」
オリエンタルなイントロに続き、MC Solaarのフレンチ・ラップらしいフロウを堪能できます。
http://www.youtube.com/watch?v=KPIQehJR8ms

「Victime De La Mode」
オススメその2。当時も今もアルバムで一番のお気に入りはコレ。Ben Sidran「Hey Hey Baby」ネタのループが気持ち良いメロウ・トラックにかなりグッときます。当時本曲を聴いて"フレンチ・ラップってオシャレ!"と感じたものです。シングルにもなりました。
http://www.youtube.com/watch?v=uDtqGdtLkTc

「L'Histoire De L'Art」
Soon E MCをフィーチャー。MC Solaarに続くフレンチラッパーとして注目されていたのがSoon E MCです。彼の1stアルバム『Atout... Point De Vue』(1993年)も当時よく聴きました。もっとも『Atout... Point De Vue』を購入してから、初めて本作にSoon E MCが参加していたことに気付きましたが。二人の共演であれば、ジャジーな仕上がりを期待してしまいますが、本曲はかなりUSラップっぽいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=mqbu6QrFjFI

「Armand Est Mort」
オススメその3。Marvin Gaye「Inner City Blues」Kool & The Gang「N.T.」
ネタのニューソウルなトラックが実に格好良いですね。サックスも加わり、ニューソウル・モードを盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=z-aJDDxA5zM

「Quartier Nord」
スピードの感のあるトラック、スクラッチ、フロウが一気に突き抜けます。
http://www.youtube.com/watch?v=agJ6IrOWxek

「Interlude」
ジャジーなインタールード。

「A Temps Partiel」
オススメその4。Grover Washington Jr.「Knucklehead」ネタのループとジャジー・リズムがマッチしたトラックがグッド!フレンチHip-Hopらしいジャジー感がいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=6klkEjsJrrw

「Caroline」
この曲もシングルになりました。哀愁トラックにシリアス・モードのラップさらにはMelaazの女性ヴォーカルが加わります。
http://www.youtube.com/watch?v=PjELabiPItw

「La Musique Adoucit Les Moeurs」
ユル〜い雰囲気のトラック&フロウがいい感じ。P-Funk作品でもお馴染みClip Payneがスペシャル・ゲスト扱いでヴォーカル参加しています。

「Bouge De La(Part.1)」
オススメその5。フランスで大ヒットしたアルバムからの1stシングル。Cymande「The Message」ネタのダンサブル・トラックにラガ風味のラップが絡みます。ここでもMelaazの女性ヴォーカルが加わっています。
http://www.youtube.com/watch?v=v4iZ_eQiSTY

「Bouge De La(Part.2)」
「Bouge De La」のパート2。よりレゲエ色が強くなったダビーな仕上がりです。当ブログで紹介したAswadによる「The Message」のカヴァー(アルバム『Distant Thunder』収録)と一緒に聴きたくなります。
http://www.youtube.com/watch?v=mAidVb_lkcI

「Ragga Jam」
タイトルから察しがつくように、前曲に続きラガマフィンHip-Hopな仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=gemhif9wZgw

「La Devise」
オススメその6。MC Solaarらしくはありませせんが、キャッチーで疾走感のあるトラックがいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=g575cm1WdvY

「Funky Dreamer」
ラストはファンキーに締め括ってくれます。One Way feat. Al Hudson「Music」ネタ。
http://www.youtube.com/watch?v=jen6pDCo8Qo

MC Solaarの過去記事や彼の参加作品の過去記事もご参照下さい。

『Prose Combat』(1994年)
Prose Combat

Guru『Jazzmatazz』(1993年)
Jazzmatazz, Vol. 1

Urban Species『Listen』(1994年)
Listen
posted by ez at 03:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月02日

Johnny Bristol『Feeling The Magic』

「I Wouldn't Change A Thing」のオリジナル収録☆Johnny Bristol『Feeling The Magic』
フィーリング・ザ・マジック
発表年:1975年
ez的ジャンル:ソウル職人
気分は... :全くGW気分はありませんが・・・

GW前半が終了しました。
3日間ずっと仕事をしていたので個人的は全くGW気分はなく、今日にどっと疲れが出てガス欠気味です(泣)

今回はJohnny Bristolが1975年にリリースした2ndアルバム『Feeling The Magic』です。

ソウル職人Johnny Bristolの紹介は『Bristol's Creme』(1976年)に続き2回目となります。

Bristolはソロ・シンガーとしてのキャリアをスタートさせるためにモータウンを離れ、1974年にMGMから1stアルバム『Hang On In There Baby』を発表し、タイトル曲がシングルとして全米チャート第8位、同R&Bチャート第2位のヒットとなりました。プロデューサーとしてもTavares『Check It Out』(1973年)や当ブログでも紹介したBuddy Miles『All The Faces Of Buddy Miles』(1974年)、Boz Scaggs『Slow Dancer』(1974年)といった作品を手掛け、乗っていた時期でした。

そんな勢いのある時期に制作されたのがMGMからの第2弾となる本作『Feeling The Magic』です。内容的には『Hang On In There Baby』の路線を踏襲したものになっています。

アルバム全体の充実度でいえば『Hang On In There Baby』なのかもしれませんが、CD棚から手に取る回数は『Feeling The Magic』の方が多いですね。

きっとジャケの雰囲気が好きなのと、Coke Escovedoのカヴァーがフリーソウル・クラシックとして人気の「I Wouldn't Change A Thing」のオリジナルが収録されているためだと思います。

レコーディングにはEd Greene(ds)、David T. Walker(g)、Melvin "Wah Wah" Watson(g)、Ray Parker Jr.(g)、Clarence McDonald(p)、Henry Davis(b)、Joe Clayton(congas)等が参加しています。Paul Riserがアレンジャーに起用され、いい仕事をしています。

全10曲中、3曲収録されているバラードは正直僕にはピンと来ませんが、全体としてはJohnny Bristol節を存分に堪能できる1枚に仕上がっていると思います。

全曲紹介しときやす。

「Leave My World」
オープニングはシングルとして全米R&Bチャート第23位となりました。歯切れの良いドラムと気の利いたギターをバックにJohnny Bristolらしい高揚感のある1曲に仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=Hadhd7_RX_E

「Morganton, North Carolina」
故郷に想いを馳せた1曲。Paul Riserのストリングス・アレンジが素晴らしいニュー・ソウル・サウンド調の仕上がりです。Bristolらしいかは別としてかなり好きです。

「Go On And Dream」
甘みのあるバラード。エレガントなアレンジが印象的ですが、僕にはいまいちピンと来ません。
http://www.youtube.com/watch?v=0UucyCCZEZg

「Love Takes Tears」
「Hang On In There Baby」路線の1曲。Margie Joseph(Johnny Bristolプロデュース)やReal Thingもカヴァーしている名曲です。やはり、このタイプの曲がJohnny Bristolを聴いている満足感を最も充足してくれるかもしれません。
http://www.youtube.com/watch?v=hsmkyHffCFw

Margie Joseph「Love Takes Tears」
 http://www.youtube.com/watch?v=k8JerZ4h2OM
Real Thing「Love Takes Tears」
 http://www.youtube.com/watch?v=BG19GYKZtTg

「Feeling The Magic」
タイトル曲は70年代ノーザン・ソウルといった趣の仕上がり。まさにマジックな高揚感が込み上げてきます!いいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=2mIJfh_h_hs

「Lusty Lady」
今日ではドラムブレイクで人気の曲ですね。曲全体としても妖しげな魅力に満ちています。この曲でもPaul Riserのアレンジが冴え渡っています。

「I'm Just A Loser」
しっかりと歌い上げるバラード。「Go On And Dream」同様、僕にはあまりピンと来ません。
http://www.youtube.com/watch?v=gil1hD6plBc

「Girl, You Got Your Act Together」
「Feeling The Magic」の応用編といったところでしょうか。小気味良い仕上がりが印象的です。

「All Goodbyes Aren't Gone」
本曲も「Love Takes Tears」と同様、Bristol自身がプロデュースしたMargie Joseph『Feeling My Way』(1978年)でカヴァーされています。
http://www.youtube.com/watch?v=Xig-S3iFEbQ

「I Wouldn't Change A Thing」
ラストは前述の通り、Coke Escovedoのカヴァーでお馴染みの曲のオリジナルです。軽快なCoke Escovedoに聴き慣れていると、かなり異なる印象を受けますが、これはこれで魅力的です。
http://www.youtube.com/watch?v=y_KgpV6ECTk

Coke Escovedo「I Wouldn't Change A Thing」
http://www.youtube.com/watch?v=wpkxhDD3t2g

Johnny Bristol作品や彼のプロデュース作品の過去記事もご参照下さい。

『Bristol's Creme』(1976年)
Bristol's Creme

Buddy Miles『All The Faces Of Buddy Miles』(1974年)
All The Faces Of Buddy Miles

Boz Scaggs『Slow Dancer』(1974年)
Slow Dancer
posted by ez at 12:29| Comment(2) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする