発表年:1978年
ez的ジャンル:GRP系メロウ・フュージョン/R&B
気分は... :ビックリ!
先週からのバタバタで心身共に限界一歩手前・・・
ブログを更新するのもやっとの思いです。
今日はフュージョン/R&B好きに人気のラティーナ・シンガーAngela Bofill のデビュー・アルバム『Angie』(1978年)です。
ブログで紹介する作品をCD棚から探している途中で、ジャケに写るビックリした表情のAngelaと視線が合ってしまい(?)、断りづらくなり本作を紹介することにしました(笑)
70年代〜80年代に活躍したラティーナ・シンガーAngela Bofillの紹介『Something About You』(1981年)に続き2回目となります。
フルート奏者Dave Valentinの仲介で、立ち上げったばかりの名門フュージョン・レーベルGRPとの契約に成功し、レーベルの総帥 Larry Rosen & Dave Grusin のプロデュースにより制作されたアルバムが本作『Angie』です。
レコーディングにはEric Gale(g)、Richie Resnicoff(g)、Francisco Centeno(b)、Buddy Williams(ds)、Steve Gadd(ds)、Dave Valentin(fl)、Michael Brecker(horns)、Ralph MacDonald(per)、Gwen Guthrie(back vo)、Vivian Cherry(back vo)等が参加しています。
メロウ・フュージョンとコンテンポラリーR&Bが程好くブレンドしたライト&メロウな仕上がりが魅力の1枚ですね。
シングルにもなった(他アーティストも数多く取り上げている)名バラード「This Time I'll Be Sweeter」をハイライトに挙げる人も多いかもしれませんが、僕の場合はフリーソウルの人気曲「Baby, I Need Your Love」がハイライトですかね。
フリーソウルのコンピ・アルバム『Free Soul Visions』での「Baby, I Need Your Love」からBreakwater「Time」への流れが最高に好きでした。
前回紹介した『Something About You』(1981年)あたりのポップ・ソウル路線を強く意識した作品も悪くありませんが、GRP時代のクロスオーヴァー感のある作品の方が長く愛聴できるかもしれませんね。
時にミステリアス、時にエモーショナル、時にセンチメンタル、時にキュートと様々な表情で魅せてくれるAngela Bofillのラティーナ・シンガーとしての魅力を存分に満喫できるデビュー・アルバムです。
Larry Rosen & Dave Grusinの素晴らしい仕事ぶりも見逃せません。
全曲紹介しときやす。
「Under The Moon And Over The Sky」
Angela Bofill作。ミステリアスなムードが漂う印象的なオープニング。情熱を秘めたAngelaのヴォーカルとラテン・テイストのフュージョン・サウンドが南米気分へ誘ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=t_RWWEqGI0I
「This Time I'll Be Sweeter」
Linda Lewis、Marlena Shaw、Martha Reeves、Roberta Flack等も歌っているGwen Guthrie/Patrick Grant作の名バラード。アルバムからのシングルとして全米R&Bチャート第23位となりました。Angieヴァージョンは艶やかな中にも温かみを感じるAngelaのヴォーカルに引き込まれます。素晴らしい!
http://www.youtube.com/watch?v=VElgxvy0Gqs
「Baby, I Need Your Love」
Angela Bofill作。フリーソウル人気曲です。僕の最初に本曲を聴いたのはフリーソウルのコンピ・アルバム『Free Soul Visions』でした。本曲からBreakwater「Time」への流れが最高に好きでしたね。Dave Grusinによるメロウなエレピとラティーナのパッションを感じるAngieのヴォーカルが実にマッチしています。AngieをGRPへ紹介した友人Dave Valentinも涼しげなフルートで盛り上げてくれます。Patti Austin「Say You Love Me」がお好きな人であれば、絶対に気に入る曲だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=LMM81lBIKyA
「Rough Times」
Ashford & Simpson作。アルバムで最もダンサブルな仕上がりです。骨太ベースがパワフルなAngelaのヴォーカルを牽引します。
http://www.youtube.com/watch?v=4j1oWd17kAo
「The Only Thing I Would Wish For」
Angela Bofill作。「Baby, I Need Your Love」と並ぶ僕のお気に入り。コンテンポラリーな爽快メロウR&Bです。ライトなパーカッシヴ感とメロウ・エレピの組み合わせがモロに僕の好みです。
http://www.youtube.com/watch?v=G_JrA7218gA
「Summer Days」
Timothy作。タイトルの通り、夏の終わりのセンチメンタル・モードにピッタリ。夕暮れの海辺で一人きりで聴きたい気分の曲ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=q8tFyA73Z3k
「Share Your World」
Derrick Hoitsma作。ロマンチック・モードのメロウ・フュージョン。Seawindあたりと一緒に聴きたくなるタイプの曲ですね。
「Children Of The World United」
Angela Bofill作。ラストはAngelaの伸びやかなヴォーカルを堪能できる情熱的なバラードで締め括ってくれます。Dave Grusinによるドラマチックなアレンジも印象的です。
『Angel of the Night』 (1979年)
『Something About You』(1981年)
『Too Tough』(1983年)