2011年05月22日

Nick Pride & The Pimptones『Midnight Feast Of Jazz』

躍動するUKスパイ・ジャズでダンス!ダンス!ダンス!☆Nick Pride & The Pimptones『Midnight Feast Of Jazz』
ミッドナイト・フィースト・オブ・ジャズ
発表年:2011年
ez的ジャンル:UKスパイ・ジャズ
気分は... :踊れるジャズでスカッと気分!

毎週日曜日に新作を紹介するのが当ブログのここ数年のお決まりになっています。

先週のMusiq Soulchild『Musiqinthemagiq』のように、全く音を聴かずとも新作を購入するアーティストも稀にいますが、大抵はネットやCDショップで試聴してから購入するようにしています。特にクラブジャズやブラジルものはCDショップへ直接出向くことで期待のニューカマーに出会えることが多いです。

最近はクラブジャズ/ジャズ・ファンク系で"大当たり"の新作が多いですね。今回はその中から1枚セレクト。

UKスパイ・ジャズ・セクステットの日本デビュー盤Nick Pride & The Pimptones『Midnight Feast Of Jazz』です。

Nick Pride & The Pimptonesは、2007年にNick Prideを中心に結成されたイギリス、ニューカッスル出身のジャズ・ユニット。

ジャケに写るメンバーはNick Pride(g)、Ian Paterson(b)、Oscar Cassidy(ds、per)、Keith Nicholson(tp)、Tom Quilliam(ts)の5名。

さらにAlex Leathard(tb)、Chris Hibbard(tb)という二人のトロンボーン奏者が交互に参加しており、それを加えたセクステット編成ということのようです。

これまで自主アルバムやシングルをリリースしていましたが、日本デビュー盤となる本作『Midnight Feast Of Jazz』は、イタリア、ミラノを拠点に活動を続ける名門ファンク/ジャズ・レーベルRecord Kicksからのリリースです。

"UKスパイ・ジャズ・セクステット"という謳い文句に恥じない、シャープな躍動感がいいですね。しかも、洗練されている・・・全てが最高です。

UKジャズ・ファンクにほんのりイタリア・クラブ・ジャズのスパイスが加わった雰囲気が僕の中ではかなりツボです。

踊れるジャズでスカッとしたい方はぜひ!

全曲紹介しときやす。

「Pimptroduction」
タイトルの通り、グループのイントロダクションを格好良くキメてくれます。

「Come And Get It」
この曲を聴き、本作の購入を即決しました。まさに"スパイ・ジャズ"な躍動感に満ちたスリル満点のアップ・チューン。ハジけるホーン隊や終盤のパーカッション・ソロがサイコー!これで盛り上がらないわけがない!トランペット・ソロでGraham Hardyがゲスト参加。
http://www.youtube.com/watch?v=MMwRyBumZeE

「Lay It On The Line」
Zoe Gilbyの女性ヴォーカルをフィーチャーしたボッサ・ソウル。勢いだけではないメロウなダンディズムで楽しませてくれます。James Peacockがキーボードでゲスト参加。
http://www.youtube.com/watch?v=PG1EHkQ4fkg

「Gold Leader」
洗練されたダンス・ジャズ。ゲスト参加のGraham Hardy(tp)やトロンボーンのChris Hibbardも加わり、抜けのいいホーン・アンサンブルで盛り上げてくれます。

「Hug Lorenzo」
タイトルからも想像できるようにラテン調で迫ります。"スパイ・ラテン・ジャズ"といった雰囲気にグッときます。ピアノのPaul Edis、キーボードのPaul Loraineがゲスト参加。

「Waitin' So Long」
アルバムに先駆けシングル・リリースされて話題となった1曲。Jess Robertsの女性ヴォーカルをフィーチャーした哀愁モードの"スパイ・ジャズ"。少しレトロな雰囲気がいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=6XVjYxBSsLQ

「Midnight Feast Of Jazz」
タイトル曲はスピーディー&スリリングなハードバップ・チューン。リーダーNick Prideが流麗なギター・プレイを聴かせてくれます。パーカッシヴなリズムも含めて僕好み!

「Mia Sorella」
聴き重ねていくうちに、どんどん魅力が増していく1曲。Graham Hardyのクールなフリューゲル・ホーン・ソロにグッときます。

「Brighter Day」
Susan Hamiltonの女性ヴォーカルをフィーチャー。Nu Jazzファンにオススメの1曲。ドラムンベース調の仕上がりはフロア仕様です!

「Hot Doggin'」
パーカッシヴなグルーヴ感にグッとくるジャズ・ファンク・チューン。ゲスト参加のJames Peacockによるグルーヴィーなオルガン・サウンドで盛り上げてくれます。

「Light Of The Moon」
国内盤ボーナス・トラック。メロウなギター・ジャズに仕上がっています。

スパイ・ジャズを聴いているとB級スパイ映画が観たくなります・・・
posted by ez at 00:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする