2011年05月26日

Angela Johnson『They Don't Know』

根強い人気を持つ女性R&Bシンガーの1stソロ☆Angela Johnson『They Don't Know』
They Don't Know
発表年:2002年
ez的ジャンル:オーガニック/ネオ・ソウル系女性R&B
気分は... :優しい歌声に包まれたい・・・

忙しすぎて自分でも収拾がつかない日々が続いていますが、今日はお気に入り女性アーティストの優しい歌声に包まれたい気分です。

今回は一部に根強いファンを持つ女性R&BシンガーAngela Johnsonの1stソロ『They Don't Know』(2002年)です。

Angela Johnsonのソロ作の紹介は、昨年リリースされた4thアルバム『It's Personal』(2010年)に続き2回目となります。また、John-Christian Urichらと結成したユニットCooly's Hot-Boxの2nd『Don't Be Afraid-Get On』(2004年)も当ブログで紹介済みです。

僕の中のAngela Johnsonは、Adriana Evansあたりと同じで、時代や流行に左右されない普遍的な魅力を持った女性R&Bアーティストという位置づけです。だからこそ商業的には大ヒットには恵まれないのかもしれませんが(笑)

今日紹介する1stソロ『They Don't Know』時点でのAngela Johnsonは、ソロ・アーティストというよりもCooly's Hot-Boxの紅一点ヴォーカリストというイメージが強かったと思います。

そのせいか、Cooly's Hot-Boxとは一線を画すソロ・アルバムを志向して制作されたのが本作『They Don't Know』なのかもしれません。実際、Cooly's Hot-Boxのメンバーでレコーディングに参加しているのはErnesto Abreu(per)のみです。

全体としては、洗練された大人の女性R&Bアルバムに仕上がっています。2002年らしいネオ・ソウルな仕上がりの楽曲がある一方で、ソウル、ゴスペル、ジャズといったAngelaのルーツを感じる楽曲もあり、彼女の幅広い音楽性を堪能できます。

殆どの楽曲でAngela自身がプロデュース/アレンジを担当しており、サウンド・クリエイターとしての彼女の才能も実感できます。楽曲も全てAngelaのオリジナルです。

UKのR&BレーベルDomeからのリリースです。

Angela JohnsonAdriana Evansの作品を聴くと、脳内から幸せホルモンが一気に分泌してくる僕なのでした。極楽・極楽・・・

全曲紹介しときやす。

「Intro」
ワクワク感たっぷりの爽快イントロ。

「Rescue Me」
オススメその1。シングルにもなったオープニング曲。大人の女性R&Bらしいしなやかさとメロウ・サウンドが魅力のミッド・チューン。Cooly's Hot-Boxとは異なるソロ・アーティストAngela Johnsonとしての魅力を上手く訴求していると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=9n5KLkd5gSw

「After It's Gone」
リズミックかつコンテンポラリーな味わいのジャジー・ソウル。Angelaのサウンド・クリエイターとしてのセンスを感じます。

「Sad Days」
オススメその2。切ないヴォーカルと美しいメロディにグッとくるオーガニック・ソウル。さり気ないけどグッド・ヴァイヴが溢れています。

「No Better Love」
オススメその3。サザン・ソウルの影響を感じるソウルフル・チューン。でもレトロな雰囲気のみで終わっていないところがAngelaらしいですね。

「Cryin Over U」
味わい深いソウル・バラード。前曲の「No Better Love」と共に彼女のルーツを垣間見ることができる仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=vfXgCheGB3w

「They Don't Know」
オススメその4。タイトル曲はキュートな魅力に溢れたメロウ・チューン。ジワジワと感動が湧き起こってくる感じがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=Dw9Goi_vm6I

「Ordinary Things」
2002年R&B作品らしいネオ・ソウルなグルーヴを堪能できる1曲。ヴォーカル・アレンジがなかなかグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=1bkwHhN12us

「Call」
コンテンポラリーな正統派バラード。ピアノをバックに感動的なヴォーカルを聴かせてくれます。

「Won't Say Sorry」
オススメその5。Kirk Douglasのアコースティック・ギターの美しい響きをバックに、しなやかなAngelaのヴォーカルを堪能できる1曲。小粋なセンスにうっとりです。
http://www.youtube.com/watch?v=nI3hACmxu6o

「Some Kinda Wonderful」
本曲はGil Smallプロデュース。ジャジーなグルーヴ感が心地好いネオ・ソウル・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=g0XJoFnH0OU

「Don't Wanna Be The One」
オススメその6。コンテンポラリーなサウンド・センスが抜群の仕上がり。単なるシンガーではなく、サウンド・クリエイターとしても優れた才能を持つAngelaならではの1曲という気がします。実に気が利いています。
http://www.youtube.com/watch?v=4yyKOTtX2zg

「Kissing You」
EKプロデュース。哀愁スパニッシュ・ギターと人を喰ったようなサウンドが印象的です。

「I Still Care」
オススメその7。僕の密かなお気に入り曲。特別な曲ではありませんが、何処か僕の心を掴んで離さない不思議な魅力があります。Angelaの包容力のあるヴォーカルにグイグイ引き込まれます。

「Money Don't Grow On Trees」
オススメその8。ラストはDJ Spinnaプロデュース曲。 AngelaとDJ Spinnaの組み合わせと言えば、Cooly's Hot-Box「Make Me Happy (DJ Spinna Remix)」が有名ですが、ここではジャジー・グルーヴのネオ・ソウル・チューンを聴かせてくれます。

『Got To Let It Go』(2005年)
Got to Let It Go
国内盤と輸入盤で収録曲および録音が異なるのでご注意を!

『A Womans Touch:Vol.1』(2008年) 
A Womans Touch

『It's Personal』(2010年)
It's Personal

Cooly's Hot-Box『Don't Be Afraid-Get On』(2004年)
Don't Be Afraid: Get On
posted by ez at 01:24| Comment(2) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする