2011年06月02日

The Sea and Cake『One Bedroom』

エレクトロニカ導入に磨きがかかった6thアルバム☆The Sea and Cake『One Bedroom』
One Bedroom
発表年:2003年
ez的ジャンル:シカゴ音響派系ポスト・ロック
気分は... :曇り空の爽快感?

昨日は久々のサッカー日本代表の試合でしたが、新システム、新メンバー、帰国間もない海外組といった条件も重なり、出来はいま一つでしたね。次のチェコ戦に期待しましょう。

NBAファイナルも昨日から始まりましたね。ヒートが見事な試合展開でマブスを終盤一気に引き離し、勝利を収めました。勝負どころでのウェイドの好プレーが目立ちましたね。やはりヒートのビッグ3は凄いですな。

今回はシカゴ音響派のスーパーグループThe Sea and Cakeの6thアルバム『One Bedroom』(2003年)です。

Sam Prekop(vo、g)、John Mcentire(ds)、Archer Prewitt(g)、Eric Claridge(b)という4つの才能が結集したシカゴのグループThe Sea and Cakeの紹介は、5thアルバム『Oui』(2000年)に続き2回目となります。

The Sea and Cakeと言えば、先月に最新作『The Moonlight Butterfly』をリリースし、健在ぶりを示してくれました。

『The Moonlight Butterfly』(2011年)
Moonlight Butterfly

今日紹介する『One Bedroom』(2003年)は、彼らの作品の中でも最も評価が高いであろう5thアルバム『Oui』(2000年)に続きリリースされた作品です。

基本的には、エレクトロニカのエッセンスを導入した『Oui』の路線をさらに推し進めた内容になっています。

不動のメンバー4名による息の合ったアンサンブルと、Sam Prekopの独特な鼻歌ヴォーカル、それにエレクトロニカのエッセンスが上手く融合して、The Sea and Cakeならではの音世界をさらに進化させています。

彼らの音楽って、晴れの日よりも曇り空の日に聴きたくなります。
僕にとってのThe Sea and Cakeは、"曇り空の爽快感"といったイメージなのかもしれません。

レコーディングには、本作と前後してWilcoへ加入したMikael Jorgensen(el-p)、The Aluminum GroupのFrank Navin(vo)、John Navin(vo)がゲスト参加しています。

全曲紹介しときやす。

「Four Corners」
知的に疾走感するオープニング。乾いた爽快感がたまりません。本作らしいエレクトロニカ・テイストもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=ObJvMQbA1Vo

「Left Side Clouded」
Sam Prekopらしいヴォーカル&メロディを満喫できる1曲。爽快にスタートしますが、後半はハードな展開に・・・

「Hotel Tell」
エレクトロニカ色濃く出た1曲。それでもSam Prekopの鼻歌ヴォーカルが入ると、どこか和みモードになってしまうのが不思議なところです。
http://www.youtube.com/watch?v=OnhvTmVw_eY

「Le Baron」
淡々とした中にも人肌の温もりを感じるのが彼ららしいですね。

「Shoulder Length」
個人的には一番のお気に入り曲。The Sea and Cakeらしい知的な演奏とSam Prekop節、本作らしい適度なエレクトロニカ感とが見事にまとまった1曲だと思います。Stereolabあたりと一緒に聴いてもいいかも?
http://www.youtube.com/watch?v=Y94zY6_7aWU

「One Bedroom」
タイトル曲もお気に入りです。ボッサ・テイストの仕上がりはカフェ・ミュージックとしても使えると思います。Mikael Jorgensenがエレピで参加しています。。
http://www.youtube.com/watch?v=XyRpIlNzGes

「Interiors」
The Sea and Cakeらしい寂しげで切ないヴォーカル&メロディにグッときます。本曲もMikael Jorgensenが参加。雨の日に聴くとピッタリな感じ!
http://www.youtube.com/watch?v=ZDNrMcBo8yA

「Mr. F」
「Four Corners」同様、知的な疾走感を満喫できます。Sam Prekopの鼻歌ヴォーカルにはこの曲調がマッチしますね!
http://www.youtube.com/watch?v=XSBgkrDf4cg

「Try Nothing」
ミステリアスなボッサ・テイストが独特の音世界を届けてくれます。行きそうで行かないところがらしいかも?

「Sound & Vision」
ラストはThe Sea and Cakeには珍しいカヴァー曲。しかもDavid Bowieのカヴァー。意外な選曲のようですが、これが結構マッチしています。Bowieのオリジナルの雰囲気を継承しつつ、ポストロック感も上手く加味されたグッド・カヴァーに仕上がっています。The Aluminum GroupのNavin兄弟がヴォーカルで参加。
http://www.youtube.com/watch?v=v-kTMNwnu60

国内盤には「Kids Look Like Cats」「Peep Show」の2曲がボーナス・トラックとして収録されています。この2曲がかなり良い出来なので、個人的には国内盤でゲットすることをオススメします。

シカゴ音響派系の過去記事もご参照下さい。

The Sea and Cake『Oui』(2000年)
Oui

Sam Prekop『Sam Prekop』(1999年)
Sam Prekop

Archer Prewitt『White Sky』(1999年)
White Sky

The Aluminum Group『Pedals』(1999年)
ペダルス

The Aluminum Group『Pelo』(2000年)
ペロ

The Aluminum Group『Happyness』(2002年)
Happyness

Gastr Del Sol『Camoufleur』(1998年)
Camoufleur

Brokeback『Field Recording From The Cook County Water Table』(1999年)
Field Recordings From The Cook County Water Table

Jim O'Rourke『Eureka』(1999年)
Eureka

L'Altra『Music Of A Sinking Occasion』(2000年)
Music of a Sinking Occasion
posted by ez at 02:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月01日

Bossa Rio『Bossa Rio』

Sergio Mendes & Brasil '66の弟分グループ。A&Mからのデビュー作☆Bossa Rio『Bossa Rio』
Bossa Rio
発表年:1970年
ez的ジャンル:セルメン系ボッサ・ジャズ/ポップ
気分は... :寝だめカンタービレ!

今日から6月ですね。

5月は本当に忙しかったっす!
GWから月末まであっという間に過ぎてしまった印象です。
正直、当ブログの記事を書くのも大変でした。

でも月末で区切りがついたことがいくつかあり、1、2日は解放感に浸っていない気分です。
とりあえず、ここ数日まともに寝ていなかったので、少し寝だめしたいですね!

さて、今回はBossa Rioのデビュー・アルバム『Bossa Rio』(1970年)です。

Sergio Mendes & Brasil '66の弟分グループBossa Rioの紹介は2nd『Alegria!』(1970年)に続き2回目となります。

メンバーはGracinha Leporace(vo)、Pery Ribeiro(vo)、Manfredo Fest(key)、Osmar Milito(p)、Octavio Bailly Jr.(b)、Ronie Mesquita(ds)の6名。

Sergio Mendesがプロデュースするブラジル人男女6人組のA&Mからのデビュー作ということで、誰もがSergio Mendes & Brasil '66的な作品を期待していたと思いますが、その期待に十分応えるアルバムに仕上がっています。

ジャケを見てもおわかりの通り、Sergio Mendes & Brasil '66ほどの華やかさはありませんが、小粋なセンスとメリハリの効いた構成でセルメン好きを大いに満足させてくれます。

Brasil '66ほどアメリカナイズされていないのが、逆にグループの魅力になっている気がします。

ブラジル人作品を中心に、アメリカのヒット曲カヴァー、ジャズ・スタンダードがバランス良く配さされた全11曲で楽しませてくれます。

個人的には、Sergio Mendesの奥方となる紅一点Gracinha Leporaceのキュートなヴォーカルにグッときてしまいます。

全曲紹介しときやす。

「Saiupa (Por Causa De Voce Menina) 」
オープニングはJorge Ben作品。セルメン好きであれば、鉄板の仕上がりなのでは?そのまま同じJorge Benの名曲であるSergio Mendes & Brasil '66「Mais Que Nada」へなだれ込みたくなります。
http://www.youtube.com/watch?v=xIBYjAdVqfY

「Do You Know The Way To San Jose」
邦題「サン・ホセへの道」。Dionne Warwickのヒットでお馴染みのBurt Bacharach/Hal David作品。日本では後述する「Up, Up And Away(ビートでジャンプ)」との組み合わせでシングルにもなりました。当時の感覚で言えば、Bossa Rioの代表曲はやはり本曲になるんですかね?サラッとした小気味良さが魅力です。
http://www.youtube.com/watch?v=BdcJf9rACHM

「Wave」
Antonio Carlos Jobimの名曲カヴァー。紅一点Gracinha Leporaceのヴォーカルを前面に押し出しているのが正解です。シンプルですが実にロマンティックな「波」を満喫できます。

「Day By Day」
Sammy Cahn/Alex Stordahl/Paul Weston作のスタンダード。当ブログではAstrud Gilbertoのカヴァーを紹介済みです。本曲も日本でシングルになりました。派手さはありませんが、小粋なジャズ感覚とキャッチーなヴォーカル&スキャットにグッとくる仕上がりです。Bossa Rioの魅力が上手くパッケージされた1曲なのでは。
http://www.youtube.com/watch?v=2BkWmfxlzLI

「Today, Tomorrow (Boa Palavra)」
Caetano Veloso作品のカヴァー。わかりやすい曲が多い中で、少し変化球の選曲かもしれませんね。緩急つけたアレンジが素晴らしいです。

「Up, Up And Away」
The 5th Dimensionでお馴染みの「ビートでジャンプ」をカヴァー(Jimmy Webb作)。The 5th Dimensionを聴いてしまうと、ややパンチに欠ける印象も受けてしまいますが・・・

「Nana」
Moacir Santos/Mario Telles作。Bossa Rioらしくない雰囲気の仕上がりですが、小粋な演奏がなかなかキマっています。

「Old Devil Moon」
1947年のミュージカル『Finian's Rainbow』のために書かれたスタンダード(E.Y. Harburg作詞/Burton Lane作曲)。当ブログではSonny RollinsChet Bakerのカヴァーを紹介済みです。小粋なオルガン・ボッサ・サウンドとポップな男女ヴォーカルを満喫できるBossa Rioらしい仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=eE7cgPv1hkw

「Veleiro (Sailboat)」
邦題「帆船」。Torquato Neto/Edu Lobo作品。以前に作者Edu Loboのヴァージョンも紹介済みです。この曲の持つミステリアスな空気にエレガントなスパイスを上手く加味したムーディーな仕上がりがグッド!

「Gentle Rain」
Luiz Bonfaの名曲カヴァー。当ブログではThe Oscar Peterson Trio + The Singers UnlimitedDiana KrallAstrud Gilbertoのカヴァーを紹介済みです。ここではPery Ribeiroの男性ヴォーカルを前面に押し出した哀愁モードの仕上がりで聴かせてくれます。

「Cancao Do Sal (Sultry Song) 」
邦題「塩の歌」。ラストは女王Elis Reginaのヒットでも知られるMilton Nascimento作品のカヴァーで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=C00Yr3nGbyM

『Alegria!』(1970年)
アレグリア!(紙ジャケット仕様)
posted by ez at 03:39| Comment(2) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする