発表年:1967年
ez的ジャンル:伝説のブラジリアン・ジャズ
気分は... :エクセレント!
この週末は、かなり散らかった部屋を掃除しながら久々にマッタリ過ごしました。この数ヶ月こういった時間を過ごせることは皆無だったので、昨日紹介したNicola Conte『Love & Revolution』をはじめ、新作CDをあれこれ聴きながら、リフレッシュしていました。
今回は伝説のブラジリアン・ジャズ・グループQuarteto Novoの唯一のアルバム『Quarteto Novo』(1967年)です。
Quarteto Novoは、Hermeto Pascoal(fl、p、acd)、Heraldo do Monte(g)、Theo de Barros(b、g)、Airto Moreira(per)の4人がサンパウロで結成したグループ。
唯一のアルバム『Quarteto Novo』(1967年)は、ブラジル音楽にヨーロピアン・ジャズのテイストをモダンな感覚で取り入れたブラジリアン・ジャズ作品として、今日も高い評価を得ています。
Hermeto Pascoal、Airto Moreiraといったメンバーが参加していたことでも話題になるQuarteto Novoですが、室内楽的な雰囲気が漂うエレガントさが、同時期のブラジル音楽作品とは多少質感の異なる印象を与えてくれます。
ジャケ同様、決して派手な作品ではありませんが、センスは抜群です。
全曲紹介しときやす。
「O Ovo」
Geraldo Vandre/Hermeto Pascoal作。フルートとギターが軽やかに響き渡るオープニング。室内楽的なエレガントさがグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=lQGhzRkyBIU
「Fica Mal Com Deus」
Geraldo Vandre作。Pascoalのフルートが涼しげなライト・グルーヴィーな仕上がり。品のある疾走感がいいですね。『世界の車窓から』のBGMなんかピッタリの1曲なのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=pqaO1JnUpaQ
「Canto Geral」
Geraldo Vandre/Hermeto Pascoal作。ブラジル北東部の香りが漂う味わい深い1曲。ミステリアスな感じも好きです。
「Algodao」
Luiz Gonzaga/Ze Dantas作。7分を超える大作。ブラジルの伝統音楽を室内楽的なテイストで聴かせてしまうセンスが素晴らしいです。
http://www.youtube.com/watch?v=GpR1rSp-YRQ
「Canta Maria」
Geraldo Vandre作。サウダージ感のある演奏にグッときます。このグループの持つセンスの良さを実感できる1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=lSoRd_IYMKU
「Sintese」
Heraldo do Monte作。ヨーロピアン・テイストのエレガントさを上手く取り入れているところが好きです。
「Misturada」
Geraldo Vandre/Airto Moreira作。本作のハイライトとなる変拍子サンバ。Sergio Mendesも『Sergio Mendes & Brasil'88』(1978年)でカヴァーしていました。Airtoの叩き出すリズムの中をPascoalのフルートが軽やかに漂うグルーヴィー・チューンです。
http://www.youtube.com/watch?v=MVAtp9FLf6U
「Vim De Santana」
Theo De Barros作。個人的には一番のお気に入り。小粋な前半からギア・チェンジで一気に加速する後半への流れにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=nnxnbN0xQ-g
サッカーでは日本代表の3-4-3システムが話題になっていますね。
個人的には、攻撃的オプションとしての3-4-3のはずが、5バック気味の守備的システムに成り下がる可能性があるのが心配です。また、3バックの一人は4バック時の守備的MFもしくはSBが入らないと4バックからの攻撃的オプションにならない気がするのですが・・・