2011年06月14日

Gerardo Frisina『The Latin Kick』

ラテン・ジャズ/アフロ・キューバン色を強めた3rd☆Gerardo Frisina『The Latin Kick』
The Latin Kick
発表年:2005年
ez的ジャンル:Schema系クラブジャズ
気分は... :マブスは勝者に相応しかった!

注目のNBAファイナル第6戦は、ダラス・マーベリックスがマイアミ・ヒートを破り、見事初の王者に輝きました。

ウェイド、レブロン、ボッシュという3キングスを擁したヒートでしたが、あと一歩のところで王者に届きませんでした。特にレブロンは期待に応えることができませんでしたね。レブロンがMJやコービーと並び称されるスーパースターとなるためには、乗り越えなければならない試練なのでしょうね。

一方のマブスは、エースのノビツキーを中心にチーム全体の総合力を感じました。第6戦も前半ノビツキーが絶不調でしたが、ベンチメンバーのテリーがそれを補うエース級の活躍をしたのが大きかったですね。

ファイナル開幕前は、3キングスの派手な活躍によるヒートの頂点制覇を予想していたミーハーな僕ですが、マブスのチーム全体での堅実なプレーぶりに脱帽です。スーパースターを揃えるよりも、ベンチメンバーも含めた全員が各自の役割を着実に遂行する総合力を高めることが重要であることを再認識させてくれました。結果的にマブスの初制覇は、NBA全体の健全な発展のために良かったのかもしれませんね。

競技は異なりますが、サッカー日本代表もマブスのようなチームになって欲しいですね。

今回はSchemaの看板アーティストGerardo Frisinaの3rdアルバム『The Latin Kick』(2005年)です。

イタリア、ミラノ出身のプロデューサー/DJであるGerardo Frisinaの紹介は、最新作『Join The Dance』(2010年)に続き2回目の紹介となります。

『The Latin Kick』はGerardo Frisinaの3rdアルバムとなります。タイトルの通り、従来以上にラテン・ジャズ/アフロ・キューバン色を強めた構成になっています。生音とデジタル・サウンドを上手く融合させたクラブ仕様の楽曲が印象に残りますね。

レコーディングには、Enzo Lo GrecoGianni Lo GrecoというSoulstanceの二人も参加しています。特に、クラブ仕様のデジタル感のあるサウンド作りにおいて、彼らの貢献が大きいのではと思います。

プロデュースはGerardo Frisina自身。アレンジ&ソングライティング(カヴァー以外)はGerardo FrisinaとEnzo Lo Greco(ソングライティング時にはVincenzoで表記)が手掛けています。

Schemaらしいスタイリッシュなセンスに溢れた1枚です。

全曲紹介しときやす。

「The Gods Of The Yoruba (Belem) 」
オープニングはHorace Silver作品のカヴァー。オリジナルは『Silver 'N' Percussion』(1978年)に収録されています。ここではHelena De Pinoの女声スキャットも入り 軽快なタッチのラテン・ピアノと伊達男なホーン隊が印象的なクラブジャズらしいスタイリッシュ&ダンサブルな演奏を満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=UrvzCjvoQkA

「Bite The Nite」
Gerardo Frisina/Vincenzo Le Greco作。ラテン・リズムをSchemaらしいモダンなセンスで聴かせてくれます。Francesco Pinettiのヴァイヴが実にお洒落!
http://www.youtube.com/watch?v=xyd9JGFP9B4

「Cortante」
Gerardo Frisina/Vincenzo Le Greco作。キューバン・テイストのラテン・ジャズをクラブ仕様でスタイリッシュに聴かせてくれます。このあたりはGerardo FrisinaおよびSoulstanceらしいですね。

「Gosto De Que E Bom」
本作の中でも人気の高いトラックなのでは?Shirley E O Tuca Trioによるブラジリアン人気曲をカヴァー(Ademir Carvalho作)。Helena De Pinoのヴォーカルをフィーチャーし、Soulstanceらしいクラブ仕様のリズム・トラックに小粋なピアノが絡むクラブジャズ好きには鉄板な仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=UrvzCjvoQkA

「Jazz Ally」
Gerardo Frisina/Vincenzo Le Greco作。クラブジャズらしいスリリング&クールなスピード感を満喫できる1曲。Francesco Pinettiのヴァイヴにグッときます。

「Cohete」
Gerardo Frisina/Vincenzo Le Greco作。妖しげなフルートが先導するラテン・ハウス調の仕上がりです。Soulstanceの二人の貢献が大きいのでしょうね。
http://www.youtube.com/watch?v=Oz9hJ2kuJ40

「African Seeds」
Gerardo Frisina/Vincenzo Le Greco作タイトルの通り、アフロ・リズムが強調されたアフロ・ビート+ラテン・ジャズといった雰囲気の仕上がり。
http://www.youtube.com/watch?v=0IV2bZe_h34

「The 7th Day」
Freddie Hubbard作品のカヴァー。ミステリアスなラテン・ジャズに仕上がっています。

「Hush」
Gerardo Frisina/Vincenzo Le Greco作。Schemaらしいデジタル感のあるクラブ仕様のラテン・ジャズ・チューン。

「Latin Seeds」
Gerardo Frisina/Vincenzo Le Greco作。この曲もクラブ仕様のアフロ・キューバン・ジャズですね。デジタルとアナログを上手く融合させている感じが好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=1_JuwF5hipw

「Batucafro」
Gerardo Frisina/Vincenzo Le Greco作。Helena De Pinoのヴォーカルをフィーチャーした、クラブ仕様のクロスーオヴァーなサンバ・フュージョン。

「Senior Rico」
ラストもクラブ仕様のスタイリッシュ&パーカッシヴな仕上がりです。覚醒感のあるリズムにヤラれてしまいます。

他のGerardo Frisina作品もチェックを!

『Ad Lib』(2001年)
Ad Lib

『Hi Note』(2004年)
Hi Note

『Note Book: A Journey In Sound The Remix』(2007年)
Note Book

『Join The Dance』(2010年)
Join the Dance [Import CD from Italy]
posted by ez at 02:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする