2011年06月25日

Stylus『Part Of It All』

OZ産シティ・ソウルの人気作☆Stylus『Part Of It All』
パート・オブ・イット・オール (紙ジャケット仕様)
発表年:1979年
ez的ジャンル:OZ産シティ・ソウル
気分は... :大らかな気分で・・・

今日は70年代に活躍したオーストラリアのグループStylusの4thアルバム『Part Of It All』(1979年)です。

本当は同じオーストラリアのグループSkylight『Sky High』(1974年)を紹介したいと思ったのですが、Amazonで扱いがないので断念・・・急遽Stylusに変更しました。

Average White Bandのファンキーなドライブ感とThe Isley Brothersのメロウネスを併せ持つOZバンドStylusの紹介は、1st『Where In The World』(1976年)に続き2回目となります。

2008年に1st『Where In The World』が2008年に初CD化された際は、鼻血ブーの大興奮でした。洗練されたメロウ&ファンキー・グルーヴながら、オーストラリアという土地柄が生み出す独特の大らかさは、かなりど真ん中な内容でしたね。

今日紹介する『Part Of It All』(1979年)は、4thアルバムであると同時にグループのラスト・アルバム(リユニオンは除く)となった作品です。本作をグループの最高傑作に推す人も多いようですね。

個人的には『Where In The World』の方が好みですが、AOR/シティ・ソウル系がお好きな人にとっては本作『Part Of It All』なのかもしれませんね。

本作におけるメンバーは、Ashley Henderson(b、vo、g)、Mark Meyer(ds、per)、Ron Peers(g、vo)、Sam McNally(key、syn)、Peter Cupples(vo、g、per、b)、Peter Roberts(vo)という編成です。前作『Best Kept Secret』(1978年)からドラムのTrevor Courtney(元Skylight)が抜け、Mark MeyerとPeter Robertsが新たにグループへ加わっています。

『Where In The World』の頃に比べて、中核メンバーPeter Cupplesの存在感がやや薄い気がしますが、その分Peter Cupple、Ashley Henderson、Peter Robertsという3人のフロント・マンのバリエーションを楽しむことができます。

キラー・チューンはありませんが、全体としてシティ・ソウル気分を満喫できる1枚に仕上がっています。

全曲紹介しときやす。

「The Colours Of Your Love」
Sam McNally/Trevor Courtney作。前作『Best Kept Secret』時点でメンバーであったTrevor Courtney(元Skylight)が作者の一人としてクレジットされています。AORファン好みのドライブ感が心地好いオープニング。

「Live It On Up」
Peter Cupples作。OZグループらしい大らかなメロウネスが魅力のミッド・グルーヴ。

「Brave New World」
Sam McNally作。グループのソウルフルな魅力を堪能できるブルーアイド・ソウル・チューン。

「So Much Love」
Peter Cupples作。2nd『For The Love Of Music』収録曲の再演。黄昏時にピッタリの素敵なロマンティック・バラードです。
http://www.youtube.com/watch?v=8V7Ncyi_ZOY

「In The Band」
Peter Cupples作。ライナーノーツにも書いてある通り、Gino Vannelliっぽい雰囲気の仕上がりです。AORファンはグッとくるシティ・ポップ。

「Part Of It All」
Peter Roberts/Ron Peers作。タイトル曲はインタールード的な小曲です。

「Shame On You」
Peter Cupples作。哀愁モードのファンキー・グルーヴ。やはり、Peter Cupplesの楽曲はソウルフルですね。

「Standin' In My Shoes」
Ron Peers/J. Tattersall作。Average White Band風のシティ・ソウル。

「Byron Bay」
Ashley Henderson作。ハワイアンAORあたりと一緒に聴きたくなるメロウ・チューン。

「Sit Down And Talk About It」
Peter Roberts作。僕の一番のお気に入り曲。Macky Feary/Kalapanaなんかと一緒に聴きたくなる胸キュンのメロウ・グルーヴ。新メンバーPeter Robertsのいい仕事しています。

「If You Believe In Me」
Peter Cupples作。ラストは感動的なバラードで締め括ってくれます。

『Where In The World』(1976年)
ホェア・イン・ザ・ワールド

『For The Love Of Music』(1977年)
For The Love Of Music
posted by ez at 08:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする