発表年:1968年
ez的ジャンル:黒人ブルース・リヴァイバリスト
気分は... :激シブ・ブルースが心に沁みる!
今日は60年代作品にしようと決め、とりあえずソフトロックの名盤を数枚CD棚から引っぱり出し聴いてみましたが、どうも今の気分ではありません・・・続いて映画サントラ、ロック、ソウルから候補をチョイスしたものの、これもしっくりきません。困ったときはジャズかブラジルというのが最近の僕のパターンですが、一昨日にブラジル/クラブジャズ作品Rosalia De Souza『Garota Moderna』を紹介したばかりなので避けたい気分・・・
そんなモヤモヤ気分を一気に落ち着かせてくれたのが今日紹介する作品、Taj Mahal『Taj Mahal』(1968年)です。
コレだ!今日はブルースがしっくりくる!
黒人ブルース・リヴァイバリストTaj Mahalの紹介は、『The Natch'l Blues』(1968年)、『Mo Roots』(1974年)に続き3回目となります。
前回紹介した『Mo Roots』のような汎カリブ・アプローチ的な作品も魅力的ですが、本作『Taj Mahal』や『The Natch'l Blues』のような激シブ・ブルース作品にも捨て難い魅力がありますね。
今日紹介する『Taj Mahal』は、伝説のグループRising Sonsを解散させた後、ソロ名義で活動するようになったTaj Mahalの記念すべき1stアルバムになります。
レコーディング・メンバーは、Taj Mahal(vo、g、harp)以下、Jesse Ed Davis(lead g)、Ry Cooder(rhythm g、mandolin)、Bill Boatman(rhythm g)、James Thomas(b)、Gary Gilmore(b)、Sanford Konikoff(ds)、Charles Blackwell(ds)という構成です。
やはり、Jesse Ed DavisとRy Cooderの参加が目玉ですね。
収録曲はオリジナル1曲を除き、ブルース作品のカヴァーです。まさに"ブルース・リヴァイバリスト"に相応しい内容のデビュー作になっています。
本作の収録曲がRolling Stonesの幻のTVスペシャル『Rock And Roll Circus』(1968年)で演奏されたり(本編ではカットされていますが)、Ry Cooderが後に『Let It Bleed』のレコーディングに参加したことを踏まえると、Rolling Stonesファンも注目のアルバムと言えますね。
また、Duane Allmanが本作を聴きまくり、The Allman Brothers Bandで「Statesboro Blues」を取り上げたことを踏まえると、 Allmansファンも外せない1枚ですね。
特にブルース好きでもない僕ですが、たまにブルースを聴くのであれば、こんな1枚がいいですね。
ブルースを聴くと酒が飲みたくなります(笑)
全曲紹介しときやす。
「Leaving Trunk」
Sleepy John Estes作品のカヴァー。『Rock And Roll Circus』で演奏された曲の1つです。Tajの激シブ・ヴォーカル&ブルースハープに先導され、推進力のあるブルースを満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=VYfbxlAcbUQ
「Statesboro Blues」
Blind Willie McTell作。前述のようにThe Allman Brothers Bandのカヴァーでお馴染みの1曲です。Allmansヴァージョンを聴き慣れていると、非常にコンパクトな印象ですが魅力的です。Jesse Ed Davisのギターを堪能しましょう。
http://www.youtube.com/watch?v=fQMU1S8FhKg
「Checkin' Up on My Baby」
Sonny Boy Williamson作品のカヴァー。本曲も『Rock And Roll Circus』で演奏されました。いかにもブルース・カヴァーって雰囲気ですが、テンポの良い演奏はなかなかグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=mzhZND4Rxng
「Everybody's Got to Change Sometime」
Sleepy John Estes作品のカヴァー2曲目。リズミックな演奏に思わず身体が揺れてしまいます。
http://www.youtube.com/watch?v=c79T3TCkOpI
「EZ Rider」
タイトルからして、僕にピッタリ(笑)。そんなこともあって僕に一番のお気に入り曲。ブルース嫌いの人でも惹かれる格好良さを持った演奏です。本曲を聴けば、Stonesが彼を『Rock And Roll Circus』に招聘した理由が納得できるのでは?本作唯一のTaj Mahalによるオリジナル作品です。
http://www.youtube.com/watch?v=uwv8Je1z808
「Dust My Broom」
伝説のブルースマンRobert Johnsonのカヴァー。ブルース・リヴァイバリストの本領発揮といったところでしょうか。ブルースの世界にどっぷり浸れます。
http://www.youtube.com/watch?v=lcBzPl_Wxno
「Diving Duck Blues」
Sleepy John Estes作品のカヴァー3曲目。「EZ Rider」と並ぶ僕のお気に入り。Eric Claptonやブルース・ロック好きの人あたりはかなりツボなのでは?タイトルの通り、ドライヴ感のある演奏はただただ格好良いの一言です。
http://www.youtube.com/watch?v=AZZwELray8k
「The Celebrated Walkin' Blues」
ラストは激シブのトラディショナル・ブルース。ここではRy Cooderがマンドリンを弾いています。
http://www.youtube.com/watch?v=7K3qCtxfIDQ
Taj Mahalの過去記事もご参照下さい。
『The Natch'l Blues』(1968年)
『Mo Roots』(1974年)
サッカー男子のロンドン五輪アジア最終予選の組み合わせが決まりましたね。
日本はバーレーン、シリア、マレーシアと同じC組に入りました。
油断は禁物ですが、日本にとってはかなりラッキーな組み合わせですね。
これで予選突破できないようではダメでしょう。
一方、コパ・アメリカではアルゼンチンがコロンビア相手にまたもドロー。
まぁ、今大会のコロンビアはかなり強いですからね。
前にも書きましたが、何故ディ・マリアを先発で使わないんですかね。
個人的には左からディ・マリア、テベス、ラベッシの3トップ。トップ下メッシの布陣が見てみたいですね。