発表年:2006年
ez的ジャンル:ミステリアスUKソウル
気分は... :なでしこ歴史をつくれ!
まもなくサッカー女性W杯の準決勝「日本対スウェーデン」のキックオフです。
なでしこらしいサッカーでドイツ戦に続き世界を驚かせて欲しいですね。
今回はアシッド・ジャズ期から活躍するUKソウルの男性シンガーOmarの6thアルバム『Sing (If You Want It)』(2006年)です。
Omar(Omar Lye-Fook)の紹介は、デビュー・アルバム『There's Nothing Like This』(1990年)に続き2回目となります。
前回『There's Nothing Like This』を紹介した時点では、1st『There's Nothing Like This』から2nd『Music』(1992年)、3rd『For Pleasure』(1994年)、4th『This Is Not a Love Song』(1997年)までしか所有していませんでしたが、その後5th『Best By Far』(2001年)、6th『Sing (If You Want It)』(2006年)もゲットし、何気に全アルバム揃ってしまいました(笑)
今日紹介する6th『Sing (If You Want It)』(2006年)は、現時点での最新アルバムということになります。
本作にはAngie Stone、Common、Stevie Wonder、Estelleといった豪華ゲスト陣が参加しています。
アフリカ、ラテン、ブラジル、ジャズ、ファンクなどのエッセンスを取り入れたミステリアスなUKソウルは本作でも健在です。相変わらず独特の音世界を展開してくれます。ネオ・ソウルやNu Jazz/クロスオーヴァー寄りの楽曲もあり、さらに音楽性の幅が広がっている印象を受けます。
90年代アーティストという印象が強いOmarですが、本作を聴くと21世紀に入っても進化し続けていることを確認できます。
なかなか侮れないUKソウル作品だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Lift Off」
ミステリアスなインストでアルバムは幕を開けます。
「Sing (If You Want It) 」
Omarらしい独特の音空間を満喫できるUKソウル・チューン。Omar作品を聴いているなぁ!という気分になる1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=w1bv6zsnaGU
「Be A Man」
オススメその1。J.C. Bentleyの女性ヴォーカルをフィーチャー。ひと捻り効かせたラテン・フレイヴァーがいい感じです。
「Kiss It Right」
ジャジー・ソウルな中にOmarらしいスパイスが効いています。 Omar自身が弾くベースラインが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=bd5P40OqAr4
「Get It Together」
オススメその2。モロに僕好みのメロウ・ボッサ・ソウル。ブラジリアン・フレイヴァーも昔からOmarの得意技ですよね。
http://www.youtube.com/watch?v=aH-k13Z-owo
「Your Mess」
Omar流ファンク・チューン。グイグイと推進力のあるファンク・サウンドで突き進みます。ホーン隊も盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=00z1NyVkHGY
「All For Me」
Angie Stone参加の1曲目。ネオ・ソウルな仕上がりはAngie姐さんにもマッチしています。
http://www.youtube.com/watch?v=33nC3JFhQiA
「It's So....」
オススメその3。Nu Jazz/クロスオーヴァー好きの人がグッてくるであろう1曲。アフロ・ファンク・テイストのパーカッシヴな疾走感が僕好みです。ホーン隊も盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=qYLxZdBLz-I
「Gimme Sum」
オススメその4。Common参加曲。他にもAshman、Canitbe、Rodney Pのラップがフィーチャーされています。Herbie Hancockにインスパイアされたというブリブリのシンセ・ベースが唸るジャズ・ファンクなトラックをバックに、Commonがらしいフロウを聴かせてくれます。
「Feeling You」
オススメその5。Stevie Wonder参加曲(vo、key)。ライトタッチな疾走感が心地好いキャッチーなソウル・チューン。Glen Nightingaleのギターも印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=wuFZYD8O1iQ
「Lay It Down」
オススメその6。当ブログでも紹介した期待のUK女性R&Bシンガー/ラッパーEstelleをフィーチャー。哀愁モードのソウル・チューンにEstelleのラップが絡みます。
http://www.youtube.com/watch?v=rMFImq-YkRI
「I Want It」
シンプルながらもスペイシーな音空間に魅了される1曲。
「Stylin'」
Angie Stone参加の2曲目。黒いグルーヴでゴリゴリ押してきます。
http://www.youtube.com/watch?v=jf-ADMu1THQ
「Ghana Emotion」
オススメその7。ラストはリズミックなメロウ・チューン。アフロな中にもメロウな味わいが漂うのがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=DmWeGXMCrHE
僕が保有するのは輸入盤CDですが、国内盤CDには「Gimme Sum」の別ヴァージョン(Commonのラップをフィーチャーしたもの)が収録されています。
『There's Nothing Like This』(1990年)