2011年07月21日

Bo Kaspers Orkester『Amerika』

ミニスカートのジャケにピンときたならば☆Bo Kaspers Orkester『Amerika』
Amerika
発表年:1996年
ez的ジャンル:スウェディッシュ・ジャジーポップ
気分は... :夏の避暑地モード

今日は90年代カテゴリーの作品をセレクトしようと思い、しばらく未紹介のHip-Hop作品から数枚候補をピックアップしましたが、どうも心のスイッチがHip-Hopモードにオンしなかったので取り止め・・・今は小粋な北欧ポップを欲しているようです。

そこでセレクトした1枚がBo Kaspers Orkesterの代表作『Amerika』(1996年)です。

スウェーデンのストックホルム出身のジャジーポップ・グループBo Kaspers Orkester(BKO)の紹介は、『I Centrum』(1998年)に続き2回目となります。

デビュー・アルバム『Sondag I Sangen』(1993年)以来、今日まで9枚のスタジオ・アルバムをリリースしているBKOですが、本作『Amerika』はグループの代表作と呼べる1枚かもしれません。

本当は女性W杯準決勝「日本対スウェーデン」戦の直前に紹介しようと思っていたアルバムなのですが、素晴らしいスウェーデンのアルバムを紹介すると試合運もスウェーデンへ行ってしまいそうで止めました(笑)

ミニスカート姿の女性が写る本作のジャケがインスパイアされ、カジヒデキが1stソロ・アルバムのタイトルを『ミニ・スカート』と題したこ話は有名ですよね。

このように書いてくると、典型的なスウェディッシュ・ポップをイメージされそうですが、BKOの場合はジャズ・エッセンスが強いのでスウェディッシュ・ポップと呼ぶよりもジャジーポップという表現が似合うと思います。

前回紹介した『I Centrum』(1998年)は冬に聴きたい作品ですが、本作はジャケのイメージそのまま夏が似合う1枚です。特に小粋なジャジーポップの中に気だるいマッタリ感があるのがグッドです。

Bo Kasper(vo、g)、Fredrik Dahl(ds)、Michael Malmgren(b)、Mats Asplen(key、g)、Lars Halapi(g)というオリジナル・メンバー5名のうち、ギターのLars Halapiは本作を最後にグループを脱退しました。本作『Amerika』でもLars Halapiのギターは光っているので残念ですが・・・

個人的にはボッサ、ラテンのフレイヴァーの効いた楽曲が好みですね。それ以外にもさり気なくさまざまな音楽のエッセンスを取り入れており、それをBKOらしいジャジーポップにまとめるセンスは抜群です。

夏の避暑地モードになれる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Vi Kommer Aldrig Att Do」
トランペット・ソロと共にスタートする美しくも切ないジャジーポップ。哀愁メロディとLars Halapiの小粋なギター・ソロがいいですね。

「En Ny Skon Varld」
静かなる闘志といった雰囲気です。気の利いたホーン・アンサンブルと共にジワジワとテンションが上がってきます。

「Ett & Noll」
オススメその1。美しいアコースティック・サウンドにグッとくるボッサ・テイストのジャジーポップ。ボッサ・ジャズにスウェディッシュ・ポップのエッセンスを上手く融合させています。
http://www.youtube.com/watch?v=UFB5EfF5WO8

「Amerika」
オススメその2。シングル・ヒットもしたタイトル曲。打ち込みリズム、ストリングス、女声コーラスも入った完成度の高いポップ・チューン。BKOの素晴らしさが凝縮された1曲だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=05VaTfJhIpM

「Lika Radd Som Du」
オススメその3。夕陽を眺めながら、マッタリとした気分で聴きたい1曲。美しいアレンジにも魅了されます。
http://www.youtube.com/watch?v=5Aui8JS3DIg

「Kvarter」
カントリー・タッチの仕上がり。当ブログで何度も書いているように、イモ臭いカントリーが苦手な僕ですが、BKOはカントリーを演奏しても洗練されています。

「Ar Det Dar Vi Ar Nu」
ブルージーな味わいのバラード。BKOらしいセンスでルーツ・ミュージックのエッセンスを取り入れているのがいいですね。Lars Halapiのワウ・ワウ・ギターが印象的です。

「En Varldsomsegling Under Havet」
邦題「海底世界一周」。淡々とした中にもBKOの懐の深さを感じる1曲。
http://www.youtube.com/watch?v=dK3k_eXAVtI

「Du Kan」
オススメその4。ラテン・フレイヴァーのスタイリッシュなジャジーポップ。Bo Kasperのハイトーン・ヴォーカルともマッチしています。

「Gott Nytt Ar」
オススメその5。ラストは僕の一番のお気に入り曲。美しくもちょっぴり切ないメロディと小粋なジャジー・サウンドにグッときます。

国内盤にはボーナス・トラックとして、「Vi Kommer Aldrig Att D (Remix)」「Kopenhamn (Radiomix)」「Svart Att Saga Nej」の3曲が追加収録されています。

『Sondag I Sangen』(1993年)
Sondag I Sangen

『Pa Hotell』(1994年)
Pa Hotell

『I Centrum』(1998年)
I Centrum

『Kaos』(2001年)
Kaos

『Vilka Tror Vi Att Vi Ar』(2003年)
Vilka Tror VI Att VI

『Hund』(2006年)
Hund

『8』(2008年)
8
posted by ez at 01:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする