発表年:2007年
ez的ジャンル:爽快ハウス/ブロークンビーツ
気分は... :今週はハウス漬けです・・・
いろいろワケあって、ここ1週間はハウスをよく聴いています。
その流れで今回はハウス作品をセレクト。
スウェーデン在住のクリエイターOpolopoをフィーチャーしたコンピ・アルバム『RF Presents Opolopo』(2007年)です。
これは日本でも大人気のハウス・クリエイターRasmus Faberがお気に入り作品、アーティストを紹介するRF Presentsシリーズの第3弾です。
ちなみに、第1弾は『RF Presents Simon Grey』(2007年)、第2弾は『RF Presents Far Into The Sun (Summer Selection) 』(2007年)、第4弾は『RF Presents Richard Earnshaw』(2008年)です。
オーストラリア出身のSimon Greyは、当ブログでも紹介したReel Peopleによるコンピ・アルバム『Reel People Presents Golden Lady』でもフィーチャーされていました。UK出身のハウス・クリエイターRichard Earnshawは最新作『In Time』が最近国内リリースされました。
さて、本作の主役Opolopo(本名:Peter Major)はハンガリー出身、スウェーデン在住のクリエイター。2003年にアルバム『Omnifarious』をリリースしています。
Simon Greyを介してRasmus Faberと交流を持つようになり、RF Presentsシリーズに抜擢された模様です。
本作『RF Presents Opolopo』では、Opolopo名義の楽曲に加え、他アーティスト作品のOpolopoによるリミックスも収録されています。
全曲ヴォーカル入りのハウス/ブロークンビーツですが、随所に70-80年代ジャズ、フュージョン、ディスコ、ソウル等の影響が感じ取られます。このあたりはキーボード奏者であった父親の影響で、70-80年代ジャズ、フュージョン、ソウル等に慣れ親しんできたことに拠るもののようです。
全体的には、全曲ヴォーカル入りということもあり、実に聴きやすいハウス/ブロークンビーツ作品に仕上がっています。Rasmus Faber作品にも通じる爽快感がアルバムを貫いているのがいいですね。
こういう作品であれば、"踊る"目的がなくても"聴く"だけで楽しめると思います。
全曲紹介しときやす。
「Street Lights (Laser Beam Mix)」
Opolopo Feat. Amalia。オープニングはAmaliaをフィーチャー。Amalia(Amalia Townsend)はロンドンを拠点に活動するカナダ出身、イギリス人とフィリピン人の両親を持つ女性シンガー。Sekoyaというアフロ・ファンク・グループのメンバーとしても活動していたようです。本曲はAmaliaのエモーショナルなヴォーカルの魅力を生かした、レーザー・ビームなブギー・ディスコに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=SN8tl59Iu54
「Close To Paradise (Opolopo Remix)」
Bennson Feat. Karl Wagner。オーストラリア人アーティストBennsonの作品をOpolopoがリミックス。スペイシーな中にも爽快感が漂うハウス・チューン。フュージョン・テイストのリズムが実に心地好いですね。
http://www.youtube.com/watch?v=doBRzrcYpfA
「Life's A Dance (After Hours Glide Mix)」
Opolopo Feat. Amalia。Amaliaをフィーチャーした2曲目。2006年に12" でリリースした楽曲のリミックス。オリジナルをより聴きやすくした爽快かつキャッチーなリミックスです。
http://www.youtube.com/watch?v=U2odIu7A6BQ
「Keep Walking (Opolopo Remix)」
Chamade Beat Feat. Mpho Skeef。Burt Bacharach作の名曲「Walk On By」にインスパイアされたOpolopoのリミックス。メロウネス漂うブロークンビーツに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=Xw9adnVoh9U
「All Systems Down」
Opolopo Feat. Amalia。Amaliaをフィーチャーした3曲目。OpolopoとAmaliaの相性の良さが実感できるフューチャー・ソウル。ライナーノーツで"Chaka Khanを彷彿させる"と評されたAmaliaのヴォーカルですが、本曲などは正にChaka Khanばりのヴォーカルを堪能できます。
http://www.youtube.com/watch?v=9f4gcK-VbmI
「Deeper Love」
Opolopo Feat. Stephanie Renee。夏の危険な恋といった雰囲気のブギー・ソウル。セクシー&ソウルフルなStephanie Reneeのヴォーカルに惹かれます。
http://www.youtube.com/watch?v=vduG-nv8pis
「I Do」
Opolopo Feat. Amalia。Amaliaをフィーチャーした4曲目。ネオ・ソウルな雰囲気も漂う哀愁メロウなミディアム・スロウです。
http://www.youtube.com/watch?v=ia6pJyubrdw
「Too Small (Skint Mix)」
Opolopo Feat. Anna Sise。1stアルバム『Omnifarious』収録曲のリミックス。ブリブリベースにスペイシーなシンセという本作らしい仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=mIqzs72zc_E
「Sweatin' Bullets」
Opolopo Feat. Amalia。Amaliaをフィーチャーした5曲目。80年代エレクトリック・ファンクのエッセンスを巧みに取り入れたブロークンビーツ。
http://www.youtube.com/watch?v=GxdwcPaqO1E
「Madness (Reach For The Stars Mix)」
Opolopo Feat. Nadine Francois。個人的には一番のお気に入り。80年代ガラージ・サウンドを流れを汲みつつ、21世紀らしいスタイリッシュなセンスで聴かせてくれます。この手のタイプの曲に弱いんです(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=_sC0LFKjAGQ
「Tickled Zinc (Opolopo Remix)」
Sugar Beats。UKのグループSugar Beatsの楽曲をOpolopoがリミックス。ブラジリアン・フュージョン+ブロークンビーツな仕上がり。駆け巡るシンセ・サウンドが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=HP3STSasAG0
「Under The Radar」
Opolopo Feat. Amalia。Amaliaをフィーチャーした6曲目。80年代テイストのシンセ・サウンドが印象的なエレクトリック・ソウル。
http://www.youtube.com/watch?v=6KKZF-1FleQ
「Trips To The Moon」
Opolopo Feat. Ed Blak。ラストはダウンテンポのソウル・チューン。ネオソウル風の仕上がりがいい感じです。
興味のある方は他のRF Presentsシリーズもチェックを!
『RF Presents Simon Grey』(2007年)
『RF Presents Far Into The Sun (Summer Selection) 』(2007年)
『RF Presents Richard Earnshaw 』(2008年)
Richard Earnshawについては、前述のように最新作『In Time』が国内リリースされたばかりです。僕のiPodのヘビロテになっており、近々ブログでも取り上げたいと思います。