発表年:2005年
ez的ジャンル:ナチュラル&ジェントル・ボッサ
気分は... :夏の終わりに...
季節が過ぎ行く中、夏の終わりにピッタリな1枚、Celso Fonseca『Rive Gauche Rio』(2005年)です。
昨日のBlack Sugar『Black Sugar II』に続きサンセット・モードのジャケがいですよね!
現在のブラジル音楽シーンを代表するギタリスト/シンガー/コンポーザー/プロデューサーCelso Fonsecaに関して、当ブログではこれまで以下の4枚のアルバムを紹介済みです。
『Paradiso』(1997年) ※Celso Fonseca & Ronaldo Bastos名義
『Juventude/Slow Motion Bossa Nova』(2001年)
※Celso Fonseca & Ronaldo Bastos名義
『Natural』(2003年)
『Pagina Central』(2009年) ※Marcos Valle & Celso Fonseca名義
今日紹介する『Rive Gauche Rio』(2005年)は、『Natural』(2003年)に続くスタジオ・アルバムです。
レコーディングには、Celso Fonseca(g、vo)以下、Luis Alves(b)、Arthur Maia(b)、Jorjao Barreto(key)、Dudu Trentin(key)、Alexandre Fonseca(ds)、Armando Marcal(per)、Ramiro Musotto(per)、Marcelo Martins(ts、fl)、Jesse Sadoc(flh)、Walter Costa(programming)、Jorge Drexler(vo、g)といったミュージシャンが参加しています。
Celso Fonsecaらしいナチュラルで優しいヴォーカル&ギターは健在ですが、Celso Fonseca作品の中でも地味な印象のアルバムかもしれません。ある意味、それが夏の終わりに聴くとフィットする要因なのかもしれませんが・・・
Celso Fonseca未聴の方には、聴きやすい『Juventude/Slow Motion Bossa Nova』(2001年)、『Natural』(2003年)あたりから入ることをオススメしますが、2〜3枚Celso Fonsecaを聴いた方には『Rive Gauche Rio』も十分楽しめると思います。
派手さはありませんが、味わい深いナチュラル&ジェントル・ボッサを聴きながら、過ぎ行く夏に思いを巡らしましょう。
全曲紹介しときやす。
「O Rio Para Tras」
Celso Fonseca作。オープニングは哀愁メロディがビターに響くクール・ボッサ。ブラック・コーヒーが似合う大人のボッサ・チューン。
「Por Acaso, Pela Tarde」
Celso Fonseca作。Luis AlvesのベースとMarcelo Martinsのフルートが先導するミステリアスな雰囲気のボッサ・チューン。
「Feriado」
オススメその1。Celso Fonseca作。Celso Fonsecaらしいメロディ&ヴォーカル&ギターを満喫できる軽快ボッサ。ジェントル&クールな感じが好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=9C3rrg9kHAU
「Perdi」
オススメその2。Celso Fonseca作。哀愁メロディにグッとくるビューティフル・ボッサ。この切ないメロディと美しいギターは夏の終わりに聴くとピッタリです。
http://www.youtube.com/watch?v=jJ2EHe_MqjE
「Delicate」
オススメその3。Damien Rice作。Celso Fonsecaのギター&ヴォーカルとRamiro Musottoのパーカッションのみのシンプルな演奏ですが、逆に味わい深さを増すことに成功しています。一人物思いにふけながら聴きたい気分の曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=P46y0zMvoMg
「Um Mundo Estranho」
Celso Fonseca/Ronaldo Bastos作。Ronaldo Bastosとの黄金コンビによるサウダージ・モードの仕上がり。
「Don De Fluir」
オススメその4。ウルグアイ出身、スペインを拠点に活躍するシンガー・ソングライターJorge Drexlerとの共演、楽曲もJorgeの作品です。リラックスした雰囲気の中で二人の素晴らしいヴォーカル&ギターを満喫できます。シンプルなのに実にロマンティックな仕上がりです。特に女性はこういうのに弱いのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=p-xOYxpXIsk
「Bela」
Celso Fonseca作。Celso Fonsecaらしい繊細なヴォーカル&メロディが印象的です。地味ですが聴き重ねるほど味わいが増してきます。
http://www.youtube.com/watch?v=68aJ5R6VPVQ
「Atlantico」
Celso Fonseca作。ビリンバウの音をサンプリングした土着モードの哀愁チューン。
「Pousada」
オススメその5。Celso Fonseca作。僕の一番のお気に入り。本作で唯一クラブ・テイストの仕上がりです。欲を言えば、こういう曲があと2、3曲あると言うことなし!なのですが・・・
http://www.youtube.com/watch?v=AaraQWcnpWQ
「My Broken Heart」
Celso Fonseca/Ronaldo Bastos作。英語歌詞ということもあり、アルバムの中でも最もベタなボッサ・チューン。初心者向けにはいいのかもしれませんが。
「Na Pele De Um Flaneur」
オススメその6。Henri Salvador/M.Modo作ボサノヴァの誕生に貢献した偉大なフランス人ミュージシャンHenri Salvadorの作品をカヴァー。他の楽曲とは異なる温もりを持った演奏にグッときます。Marcelo Martinsのサックスも盛り上げてくれます。
他のCelso Fonseca作品もぜひチェックを!
『Sorte』(1994年)
『Paradiso』(1997年)
『Juventude/Slow Motion Bossa Nova』(2001年)
『Natural』(2003年)
『Feriado』(2007年)
『Pagina Central』(2009年)